グラン・トリノ
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ビー・ヴァン/アーニー・ハー 他
前回ミリオンダラー・ベイビーを観て芋づる借りした一作。
いや~外れなしですねクリントの映画は
偏屈じいさんが家族でもない他人を手助けすることによって、
変化していく・・・ってミリオンダラー・ベイビーといっしょやん
と、突っ込んではみたけれど、
ぜんぜん違った!!
朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しいウォルト。妻にも先立たれ
息子たちとの関係はこじれてます。フォードの自動車工として勤め上げた
彼の人生ともいえるものそれが
“グラン・トリノ”なのでした
そんな中隣家に引っ越してきたモン族の少年タオが従兄におどされ、
グラン・トリノを盗みにはいる。
そりゃ~怒りますよ、もちろん
でも罪滅ぼしのために労働にこさせられるタオとの交流が、
ウォルト自身を変化させていくのです。
病にかかり人生最後の仕事としてウォルトが選んだのは
家族に財産を残すことでも、息子との関係修復でもなく、
タオの一家を守り、タオを一人前として認めることでした
朝鮮の退役軍人
フォード
民族差別
移民
どれをとってもアメリカの抱える不安。
これだけのキーワードを込めた作品に
考えさせられ、鑑賞後じわじわと感動が襲ってきました。
クリント・イーストウッドの作品は
結末が結構賛否両論なんじゃないかと思うけれど
私は彼の結論はある意味アメリカの良心なのではないかと思いました
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