ぼけぼけ

いつかこの景色を思い出して、君は泣いてしまうかもしれない

「イン・ハー・シューズ」

2010年04月30日 | 映画
最近は映画ネタばかりですが・・・

「イン・ハー・シューズ」


監督: カーティス・ハンソン
出演: キャメロン・ディアス / トニ・コレット / シャーリー・マクレーン 他

お互い相反する性格・容姿で、衝突を繰り返しているけれど
相手を一番必要としていて、一番大事に思っている姉妹。
家族だからこそ、言いたいこと(時には言ってはいけないこと)を言ってしまう。
そんな家族関係の難しさを痛感した映画でした

初め二人のお父さんがなぜ継母に好き放題言わせているのか
なぜ、この姉妹に愛情を注がないのかわからなかったけれど、
母親の死の経緯が明らかになっていくなかで、
自分の言葉で妻を自殺に追い込んだという、自責の念から
妻の母を拒絶し、娘たちまで拒絶していたのかもしれないと思いました

また、姉妹の母方の祖母も、娘の精神的病を投薬に頼って治療しようとした
過去を悔いて、娘の家族との交流を断っています。

そんな硬直した家族関係を修復してくれたのは
赤の他人、祖母の住むホームの老人たちでした。

マギーは難読症によるコンプレックスを克服し
ローズは婚約破棄の危機をのがれ、幸せな結婚式をあげます。
父と祖母も和解し、祖母にはボーイフレンドまでできちゃいます。
まさに、
「亀の甲より歳の功」です。

家族というクローズな人間関係にとって
他人の干渉は時として、うっとうしく
おせっかいに感じることが多いけれど
外から吹き込む風が停滞した空気を動かしてくれる
そんな、さわやかな気分を感じた映画でした