今日は相変わらず寒いので、晩御飯は湯豆腐だ。
お酒を飲みながらゆっくりしていると、どこからか消防車のサイレンが聞こえてきた。
比較的消防署が近いので、よく聞きなれた音だ。
サイレンの音がだんだん近づいて、一番大きい音の時にサイレンが止まった。
火事は近所のようだ。
野次馬根性で外をのぞいて観ると、うちのアパート前に消防車が止まっていた。
慌ただしく消防士が消防車から下りてきて、火災現場を探しているようだ。
明らかにうちのアパートを見上げている。
サイレンの数は徐々に増え、消防車は見える範囲にはしご車を含めて５台、アパートの
裏側を含めると１０台近くの消防車に囲まれていた。
不思議なもので、この様な状況になっても逃げずに部屋に留まっている。
あまりにも外の野次馬が増え、騒がしくなってきたので私も外に出てアパートを見上げ
た。
表からみても、裏から見てもうちのアパートに火の気は見当たらない。
消防士からは火の元を必死で探している、緊張感が伝わってくる。
１人の消防士が「５０６号が火事だと通報があった。」と言った。
５０６号室と言えば、今は空き家なので火の元は無いはずだ。
もしこれが本当の火事であればうちは５０６号室の下の４０６号室なので、ただでは済
んでいなかっただろう。
時間が経つにつれ、徐々に通報が誤報だと理解できてきた。
安心して家に戻ったが、本当の火事だったらと思ったらゾッとする。
現実を受け入れるまでの時間を考えたら、もしかしたら逃げ遅れてたかもしれない。
これを機に、いざという時に持ち出す物なども整理しておいたほうが良さそうだ。
しかし誰がこんな大騒ぎになるような通報をしたのだろう。
みなさんも火の用心で
P.S 消防車が集まるスピードは圧巻だった。