熊澤良尊 将棋駒工房

元将棋博物館顧問。将棋駒研究と制作。

JR加茂駅、徒歩2分。
見学訪問は、0774-76-5911へ。

「馬」のループタイ

2018-10-26 19:38:10 | 写真

10月26日(金)、おおむね晴れ。

今日の仕事は、おおむね駒への文字書きでした。その他は「錦旗」への漆入れ。ふるさと納税返礼品の彫り駒です。

今日の映像は、以前に作っていた「馬」のループタイ2種。右は「篆書の馬」。アクセントとして金箔をホンの少し散らしています。大きさはレギュラーサイズの玉将より一回り大きいものです。

これは、いわば装飾品のブローチみたいなものですから漆拭きしてあります。なお、盤上で使う駒には漆拭きは、よくはありません。出来上がったときには美しくとも、やがて使うにつれて盤面や、駒同士が擦れ合って、角などの表面の漆が削られてマダラ模様になり醜くなるわけです。

 

 

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Unknown (園田)
2018-10-26 23:58:14
初めまして。いつも拝見しております。
早速質問ですが、こちらの拭き漆駒はどういった漆でどのような手順で製作されているのでしょうか。
普通の生漆ですと木地に染み込んだり駒が黒ずんだりすると聞いたことがあります。
大変綺麗な駒で思わずコメント致しました。
差し支えなければお答えいただければ幸いです。


ご質問に答えて (熊澤です)
2018-10-27 02:46:39

生漆は未精製漆なので、これで拭くと、黒っぽくなります。
で、精製した漆を使います。
精製漆は、地方により「透き漆」とか「朱合い漆」の呼び名で売られています。
なお、本文でも書きましたが、駒への拭き漆は、新品の段階で美しく見せるための見せかけで、いわば邪道です。
昔、拭き漆の盛り上げ駒2組が、「使っているうちに、剥げてボロボロに汚くなってしまった。どうすればよいか」という質問を受けました。
私は「天童に、その作者本人がいるのだから、何とかしてくれと、直接言えばよいのに…」と、答えました。
しかし、その後はどうなったは聞いておりません。
漆拭き (南)
2018-10-29 14:32:40
最近作った駒に漆拭きしようと考えていた時にこの記事が大変参考になりました。
将棋とは、関係ない板に漆拭きをして
いい感じだったので将棋駒にもと思っていました。
ご回答ありがとうございます (園田)
2018-11-02 05:54:50
お返事いただき恐縮です。
ちょうど朱合漆がありましたので、ためしに黄楊木地に拭き漆したところやっぱり黒ずんでしまいました。
最初は漆2テレピン8の割合、2回目は1:1でやりましたがこの時点で黒ずんでいます。
ちなみに黄楊木地は1000番までサンドペーパーで磨いたものを使用しております。
漆以外のもので木地固めなど特殊な方法でもあるのでしょうか。
恐れ入りますがアドバイスいただければ大変助かります。

園田さんへ (熊澤です)
2018-11-02 19:46:59
お手元の朱合漆で、拭き漆されて、黒ずんだということですね。朱漆にもいろいろありますので、いくつか違うお店で買って比べてみるとかされてはいかがでしょうか。
小生の場合、日本産、中国産を含め、常時、4種ほどの透き漆を、その時々で使い分けています。この場合、多少、透け具合とかは違います。その中から、結果の良いものを選ぶことがよいでしょう。
それに、なんでもそうですが「過ぎたるは」禁物で、それに、テレピン油で希釈するのは、どうでしょうか。いろいろ工夫したり、変化したりして、試すことがよいと思います。

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