「唯一神」 と 「政治屋」

　日本聖書協会口語訳（1955年）【イザヤ書第６章８節】

わたしはまた主の言われる声を聞いた、「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか」。その時わたしは言った、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」。


　主（ヤハウェ）が「誰が我々の為に行くだろうか」と問うた時に、イザヤは「私をお遣わし下さい」と返しました。ヤハウェは「唯一神」なので、「我々」とはヤハウェとその他の「神以外の者たち」の事になります。また、常識的には「預言者であるイザヤ（人間）」は「我々」には含まれないと思われます。この「我々」に天子や悪魔（堕天子）を含むかどうかは分かりませんが、日本語訳の一部には「誰がわれわれ神々のために行くだろうか？」となっている場合があり、「神」を「神々」とし、「唯一神」である事を否定する訳も見られます。

　イザヤはヤハウェに預言を託されたと主張していますが、私には分かりませんし、その原文を私の能力では見つけることが出来ません。

　私が推論するに、

①　ヤハウェの言い間違い。
②　イザヤの聞き間違い。
③　翻訳の間違い。
④　我々とは、天上に棲む「唯一神」とその取り巻き。
⑤　単なる作り話。
⑥　人は神を数えるる事はできない。
⑦　その他。

等が考えられます。「我々」や「神々」の意味を、誰か解る人がいたら教えて下さい。

　【イザヤ書第６章９節】

主は言われた、「あなたは行って、この民にこう言いなさい、『あなたがたはくりかえし聞くがよい、しかし悟ってはならない。あなたがたはくりかえし見るがよい、しかしわかってはならない』」と。


　神は人に対し「預言を繰り返し聞くも、悟ってはならない。見ても理解してはならない」と、見聞きしたままを考えず受け入れるよう強要しています。その結果が「天動説」ですが、これに疑念を抱き「地動説」を主張した科学者や、これに同調した多くの民は粛清されました。神により、悟りや理解を禁止されにも拘らず、これに逆らい科学した結果なので止むを得ないのかも知れません。

　但し、その預言を民に伝えたイザヤも、メシア出現の預言を残し、何故かノコギリで挽き殺されてしまいました。

　メシア（キリスト）とは「油を注がれた者」の意味で、後に「理想的な統治をする為政者」を意味するようになり、更に転意して「神的な救済者」を指すようになったそうです。

　世界中で、非科学的で理解できない事が行われています。おそらく、有識者や政治家は「唯一神」からの預言通りに、「聞いても悟らず、見ても理解せず」ただ一途に行動しているだけかも知れません。

　八百萬の神の国である日本にも、「聞く力」が有るが悟る事は無く、ノートに綴った国民の声を理解しないで支持率を上げた為政者がいるようです。「イザヤ預言」の正しさの証明なのかも知れません。但し、外国人の言う事は直ぐに悟り理解するようなので、八百萬の神罰が下る可能性もあります。

・主権者の言う事を聞くがよい、しかし悟ってはならない。
・主権者の窮状を見るがよい、しかし理解してはならない。

　これが「政治屋の神髄」なのかも知れません。