テレビとうさん

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「陽性患者」と「陰性患者」

2020年02月20日 | 安全保障
 一般の感染症の場合、「陽性反応」の感染者を隔離して治療するのが普通だと思います。それは、「陰性反応」の人は患者でも「感染者」でもない事が前提になります。

 今回の「武漢ウイルス」の場合は、「陽性反応」の感染者に
① 患者(症状が表れる人)
② 患者ではなく感染性を持たない人(無症状:潜伏Ⅰ)
③ 患者ではなく感染性を持つ人(無症状:潜伏Ⅱ)

 更に「陰性反応」の人にも
④ 感染者(ステルス期間なので確認は出来ない。)
⑤ 非感染者
が、いるようです。

 ①②の場合は、過去の多くの感染症の場合にも見られたとは思いますし、対処法も恐らく確立していると思います。一方、武漢ウイルスの場合は③④の危険性があり、臨床データでは「潜伏期間」は1日から20日以上の場合も有るようですが、多くの場合が14日以内なので「潜伏期間」を14日としたようです。しかし、④⑤の区別をする為の「ステルス期間」は考慮に入れなかったようです。

 「潜伏期間」にも二つの意味が有り、
A:感染してから症状が表れるまでの期間。
B:感染しても症状は出ないが、「感染性」を持っている期間。

 それと、
C:感染してから「陰性反応④」の状態で、「感染性」を持つ場合と持たない場合。

 Bの場合が市中感染の最大の原因と考えられますが、Cは現在の時点では判別が出来ないようなので、怪しい人を強制的に個別隔離するしか方法は有りませんが、現在の日本の法律では出来ないようです。また、Bで④の場合は感染源を確認できない感染拡大の危険があり、地域全体を封鎖するしか方法は有りません。

 クルーズ船での日本の処置は①②③を下船させて分離するのは当然としても、1月25日にDP号から香港で下船した乗客の感染が確認された時には既に複数の②③の感染者や、日本に寄港するまでの9日間にも船内でカジノやパーティー等を開いていたので、既に多くの人が④でも感染していた可能性が高かったと思われます。横浜寄港後の「潜伏期間」を14日に設定したのが正しいかどうかは分かりませんが、当然この期間内に「陽性反応」が多く出る事は予期されていました。 

 日本に、緊急事態法と隔離施設が整備されていれば、例え「イギリス船籍・アメリカ管理」の船でも、乗員・乗客の強制隔離が可能だったのですが、今回は既存の法律により「陽性確認者」の下船分離しかしなかった(出来なかった?)事で、⑤の非感染者や外部から乗り込んだ関係者への感染にも繋がったと思われます。

 これからは、閉鎖空間で感染症患者が出た場合には、症状や陽性反応とは関係なく、全員を「患者」として扱い、「陽性患者」は当然として、陰性でも「陰性患者」として隔離できる法体系が必要だと思います。



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