いつもふたりで

ふたりで暮らす日々のあれこれ。

帰るところ

2014-10-07 06:23:07 | 日記
当たり前だと思っていた風景は、都会に出てきたら、
当たり前じゃないことが分かった。

そばの花も、稲穂が色づくことも、広い空も、たくさんの緑も。

    

    

いつでも当たり前にあると思っていたけど、そうじゃなかった。

    

雪解けと同時に、花がいっせいに芽吹くことも、

山を覆う新緑も、夏の濃い緑の野山も、

秋になるとパレットみたいに山が色づくことも。

大嫌いだと思っていた、モノクロの雪深い冬さえ懐かしくなる。

    

失くしてから気が付くことが、たくさんあるのだと。

帰りたいなあって思うのは、失くしたからだろうか?

そうだとするなら、今あること、今いるところ、今の時間。

ふたりで生きている場所。
ふたりで歩いていく道。
今の場所と時間と。
それが全てなんだから、それを愛しく掌に包んでおこうと思う。

そこには、待っててくれる人がいる。

今帰るところは都会の一角。
そこには、広い空も広い広い大地もないけれど。

そこに帰っていく。

そこが今の帰るところなんだ。


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