2011-0515-man0218
万葉短歌0218 楽浪の0185
楽浪の 志賀津の子らが 罷り道の
川瀬の道を 見ればさぶしも 柿本人麻呂
万葉短歌0218 Shu1484 2011-0515-man0218
□ささなみの しがつのこらが まかりぢの
かはせのみちを みればさぶしも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0515-man0218
万葉短歌0218 楽浪の0185
楽浪の 志賀津の子らが 罷り道の
川瀬の道を 見ればさぶしも 柿本人麻呂
万葉短歌0218 Shu1484 2011-0515-man0218
□ささなみの しがつのこらが まかりぢの
かはせのみちを みればさぶしも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0514-man0216
万葉短歌0216 家に来て0184
家に来て 我が屋を見れば 玉床の
外に向きけり 妹が木枕 柿本人麻呂
万葉短歌0216 Shu1477 2011-0514-man0216
□いへにきて わがやをみれば たまどこの
ほかにむきけり いもがこまくら
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0513-man0215
万葉短歌0215 衾道を0183
衾道を 引手の山に 妹を置きて
山道思ふに 生けるともなし 柿本人麻呂
万葉短歌0215 Shu1477 2011-0513-man0215
□ふすまぢを ひきでのやまに いもをおきて
やまぢおもふに いけるともなし
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】第2句。依拠本は「引出山/引手(ひきで)の山(やま)に」。参照本・岩波版は「引出山(ひきでのやまに)/引出(ひきで)の山に」。
2011-0512-man0214
万葉短歌0214 去年見てし0182
去年見てし 秋の月夜は 渡れども
相見し妹は いや年離る 柿本人麻呂
万葉短歌0214 Shu1477 2011-0512-man0214
□こぞみてし あきのつくよは わたれども
あひみしいもは いやとしさかる
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0511-man0212
万葉短歌0212 衾道を0181
衾道を 引手の山に 妹を置きて
山道を行けば 生けりともなし 柿本人麻呂
万葉短歌0212 Shu1468 2011-0511-man0212
□ふすまぢを ひきてのやまに いもをおきて
やまぢをゆけば いけりともなし
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】第2句。依拠本は「引手乃山尓/引手(ひきて)の山(やま)に」、参照本・岩波版は「引手乃山尓/引手(ひきで)の山に」。第3句、依拠本の「置(を)」を「置(お)」に改める。
2011-0510-man0211
万葉短歌0211 去年見てし0180
去年見てし 秋の月夜は 照らせども
相見し妹は いや年離る 柿本人麻呂
万葉短歌0211 Shu1468 2011-0510-man0211
□こぞみてし あきのつくよは てらせども
あいみしいもは いやとしさかる
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0509-man0209
万葉短歌0209 黄葉の0179
黄葉の 散り行くなへに 玉梓の
使を見れば 逢ひし日思ほゆ 柿本人麻呂
万葉短歌0209 Shu1460 2011-0509-man0209
□もみちばの ちりゆくなへに たまづさの
つかひをみれば あひしひおもほゆ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0508-man0208
万葉短歌0208 秋山の0178
秋山の 黄葉を茂み 惑ひぬる
妹を求めむ 山道知らずも 柿本人麻呂
万葉短歌0208 Shu1460 2011-0508-man0208
□あきやまの もみぢをしげみ まとひぬる
いもをもとめむ やまぢしらずも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0507-man0206
万葉短歌0206 楽浪の0177
楽浪の 志賀さざれ波 しくしくに
常にと君が 思ほせりける 置始東人
万葉短歌0206 Shu1456 2011-0507-man0206
□ささなみの しがさざれなみ しくしくに
つねにときみが おもほせりける
○置始東人(おきそめの あづまひと)=第66歌参照。
2011-0506-man0205
万葉短歌0205 大君は0176
大君は 神にしませば 天雲の
五百重が下に 隠りたまひぬ 置始東人
万葉短歌0205 Shu1456 2011-0506-man0205
□おほきみは かみにしませば あまくもの
いほへがしたに かくりたまひぬ
○置始東人(おきそめの あづまひと)=第66歌参照。
2011-0505-man0203
万葉短歌0203 降る雪は0175
降る雪は あはにな降りそ 吉隠の
猪養の岡の 寒くあらまくに 穂積皇子
万葉短歌0203 Shu1454 2011-0505-man0203
□ふるゆきは あはになふりそ よなばりの
ゐかひのをかの さむくあらまくに
○穂積皇子(ほづみの みこ)=天武天皇の第八皇子。「母は蘇我赤兄の娘大□娘(おほぬの いらつめ)。」 追悼された但馬皇女とは異母兄妹。高市、穂積、但馬は、同じ天武の子ながら、複雑な男女の関係にある。第80歌、第114~116歌参照。(□=草冠に、「豕(左)+生(右)」旁)
2011-0504-man0202
万葉短歌0202 哭沢の0174
哭沢の 神社に御瓶据ゑ 祈れども
我が大君は 高日知らしぬ 柿本人麻呂
万葉短歌0202 Shu1439 2011-0504-man0202
□なきさはの もりにみわすゑ いのれども
わがおほきみは たかひしらしぬ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0503-man0201
万葉短歌0201 埴安の0173
埴安の 池の堤の 隠り沼の
ゆくへを知らに 舎人は惑ふ 柿本人麻呂
万葉短歌0201 Shu1439 2011-0503-man0201
□はにやすの いけのつつみの こもりぬまの
ゆくへをしらに とねりはまとふ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0502-man0200
万葉短歌0200 ひさかたの0172
ひさかたの 天知らしぬる 君ゆゑに
日月も知らず 恋ひわたるかも 柿本人麻呂
万葉短歌0200 Shu1439 2011-0502-man0200
□ひさかたの あめしらしぬる きみゆゑに
ひつきもしらず こひわたるかも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
2011-0501-man0198
万葉短歌0198 明日香川0171
明日香川 明日だに見むと 思へやも
我が大君の 御名忘れせむ 柿本人麻呂
万葉短歌0198 Shu1428 2011-0501-man0198
□あすかがは あすだにみむと おもへやも
わがおほきみの みなわすれせむ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。