
2019-0726-man3271
万葉短歌3271 我が心3056
我が心 焼くも我れなり はしきやし
君に恋ふるも 我が心から 〇
3056 万葉短歌3271 ShuG117 2019-0726-man3271
□わがこころ やくもわれなり はしきやし
きみにこふるも わがこころから
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第24首。女。3270番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【原文】13-3271 我情 焼毛吾有 愛八師 君尓恋毛 我之心柄 作者未詳
【依拠本注-評価(長歌・反歌)】これは、おそらく、集中で最高におもしろい歌であろう。恋敵とそれを抱いて寝る男の姿の描写は具象性に富み、印象すこぶる鮮明。その姿を思い描いて、鎮まる床のなかでぎしぎし寝返りを打ってもがく自分のありようを戯画化している。・・・笑いの中に痛い涙を託した名作といってよかろう。