
2016-1202-man2301
万葉短歌2301 よしゑやし2132
よしゑやし 恋ひじとすれど 秋風の
寒く吹く夜は 君をしぞ思ふ ○
2132 万葉短歌2301 ShuE688 2016-1202-man2301
□よしゑやし こひじとすれど あきかぜの
さむくふくよは きみをしぞおもふ
○=作者未詳。
【編者注】題詞は、「寄夜」(10-2301~2303、三首)、その第1首。秋相聞(10-2239~2311、七十三首)の第63首。女歌。
【訓注】よしゑやし(忍咲八師。下記注)。秋風(あきかぜ=金風)。
【編者注-よしゑやし】「やし」は間投詞。「よしゑ」は「よしや」に同じで、「(1)仕方がない。ままよ。(2)もしたとえ。仮に。」(『詳説古語辞典』) 対応原文の出現か所は、次のとおり。02-0131(長歌、2か所)能咲八師、縦画屋師、-0138(長歌、2か所)吉咲八師、縦恵夜思、10-2301忍咲八師、11-2659縦咲八師、-2800縦恵也思、12-2873縦咲也思、-3191不欲恵八師、13-3225(長歌、2か所)吉咲八師、吉画矢寺、-3298縦恵八師、-3317縦恵八子、15-3662(旋頭歌)与之恵也之、17-3978(長歌)与思恵夜之。
【原文】10-2301 忍咲八師 不恋登為跡 金風之 寒吹夜者 君乎之曽念 作者未詳