万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3754 過所なしに3491

2020年10月21日 | 万葉短歌

2020-1021-man3754
万葉短歌3754 過所なしに3491

過所なしに 関飛び越ゆる ほととぎす
多我子尓毛 やまず通はむ  中臣宅守


3491     万葉短歌3754 ShuH294 2020-1021-man3754

□くゎそなしに せきとびこゆる ほととぎす
  みやこがこにも やまずかよはむ 
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第32首、贈答歌群48首(3731~3778)の第24首。男。
【訓注】過所(くゎそ)[「公から与えられる関所の通行許可証。・・・関所手形・・・」]。ほととぎす(保等登芸須)。多我子尓毛(みやこがこにも[依拠本試訓])[下記注]。
【編者注-多我子尓毛】訓義未詳句。ここでは依拠本の試訓を示す。依拠本の諸説紹介を参照。編者はさらに、竹生政資「万葉集3754番歌の難訓句<多我子尓毛>について」(2011年12月15日、電網版)を参照。竹生試訓は「かにもかくにも」。