2018-0801-man2899
万葉短歌2899 なかなかに2711
なかなかに 黙もあらましを あづきなく
相見そめても 我れは恋ふるか ○
2711 万葉短歌2899 ShuF515 2018-0801-man2899
□なかなかに もだもあらましを あづきなく
あいみそめても あれはこふるか
○=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2864-2963、100首)の第36首。男。
【訓注】なかなかに(中々二)[「むしろ、かえって」。11-2392中々 不見有(なかなかに みずあらましを)]。黙も(もだも=黙然)。あづきなく(小豆無)[「だらしないことに」。11-2580忘左在者 小豆鳴(わするさあらば あづきなく)]。我れは(あれは=吾者)。
【類歌】04-0612 なかなかに 黙もあらましを 何すとか
相見そめけむ 遂げざらまくに 大伴家持