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昨今のラッパ楽器事情

2009-02-19 12:50:12 | 家族の話題
一昨日の村上春樹さんがイスラエル文学賞授賞式での気あるスピーチは、
今日の日経新聞の春秋と言うコラム欄でも取り上げられていました。
『「壁」と「卵」の間で、わたしはいつも「卵」の側に立つ。』
最近、身の回りの関心事からはみださない、ほどほどの発言や表現が多い中で
久しぶりに「渥(アク)」のある話題だと思いました。
音楽の世界でも昨今「アク」がなくなって軽薄短小気味が気になります。
ラッパの楽器事情を見ると。世に流れているトランペットの音色がドンドン
軽くなっているのを気にしているのは僕だけでしょうか?
と嘆かわしく思う今日このごろの最中。
昨日、息子が今トランペット業界で話題のヤマハYTR8335LAを手に入れました。




この楽器はアメリカのスタジオミュージシャンのウェイン・バージェロンが使用している
モデルです。よく映画音楽やディズニーサウンドで耳にする抜群にいい音がする楽器です。
しかし、「アク」がないのです。
軽くて吹き手にとっても吹奏感は楽なようですが、「アク」がないのです。
僕がラッパを始めた頃は、クリフォードからリー・モーガン、上げればきりがないですが
みんな音色に「色」がありました。
最近はラッパの世界でも“ほどほど”がもてはやされている傾向があるようです。
賛否両論あると思いますが、世の中の動きを敏感に受け入れることもいいのですが
単にそれだけではいけないという「アク」の世界も必要なのだと感じています。


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