蒸気鉄道日記

5インチゲージ・ライブスチーム活動の日々を書き連ねます。

ネジは緩む

2006年06月01日 | Weblog
 かつて末近久之氏がTMS(鉄道模型趣味)誌上に1番ゲージライブスチームC62製作の記事を連載されていたとき、強調されていたのが「ネジは緩む」ということでした。したがってなるべくネジは使わずに他の方法で固定するようにと記事には書かれていました。
 
 たしかにライブスチーム機はレールの上を硬いバネに乗って疾走するわけですから、絶えず細かい振動に晒されているわけで、ネジにとってはあまり良い条件ではありません。
 そのため昔から実物の鉄道でもダブルナットで回転を防止したり、ナットに割りピンをかませたりして緩みの防止に努めてきました。また、関節部分にはネジを使わずにピンと割りピンとの組み合わせで抜け落ちを防止してきました。
 ライブスチームでも、事情は同じで、わたしのB20も普通なら段つきネジで止めるようなところにもピンと割りピンの組み合わせが多用されています。今ならピンとEリングというところでしょう。

 ネジが緩んでしまうもう一つの原因はオス・メスの両方のネジが何らかの理由で緩いはめ合いになっていることです。
 B20にもこのゆるゆるのはめ合いのために緩んで困っている部分がいくつかありました。

 まず第一は下回りの軸箱守というところです。軸箱を左右から支える大事な部分です。これは軟鋼の角棒にM3のネジを切ってフレームにネジ止めされていましたが、動輪の回転やロッドでの押し引き、振動などで緩んでしまい、ついに軸箱守が脱落してしまったのでした。その原因は軸箱守に自分で切ったネジの「ひっかかり」がゆるかったためでした。ネジ用の下穴を開ける際のドリルの振れ、ネジを切るときのタップの角度などがすべて手加減だったために緩くなってしまったのだと思います。
 第二にはブレーキテコを取り付けているテコ受けをフレームに取り付けている部分のネジが必ず緩んで抜けてしまいます。写真がその部分ですが、何度も締め直したのですっかり塗装が剥げてしまっています。

 実はこの辺は初期に工作した場所で、ネジに緩いとかきついとかいう、はまり具合の相違があるということに考えが到っていなかったのでした。
 軸箱守の場合、そのままでは何度締めなおしてもすぐに緩むので、長い寸法のネジで軸箱守を貫通し裏からさらにナイロンナットを締めこんで緩み防止としました。
 現在では多少技術も向上した(と思うことにしています)ので、自作ネジでもむやみに緩んで困るということはほとんどなくなりました。

 そのほかではドームカバーのハッチが同じような状態ですが、こちらは市販のネジとナットの組み合わせです。おそらくよく動かすのに一カ所しか止めていないために緩むのだと思います。こちらはスケール重視のため、いたしかたない部分でもあります。

 緩む箇所はロックタイトでも使ってしっかりと固定してしまえばよいと思われるかもしれませんが、点検などのために比較的頻繁に緩める場所もあり、すべてを固く固定してしまうわけにも行かない事情もあるのです。また、熱や油、大きめな隙間にはうまく効かないところもあり、一様ではありません。

 鉄道車両とネジの緩みとは永遠の闘いのようなものがあります。

  
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