12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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スイスの登山鉄道その2

2007年10月16日 07時17分52秒 | Weblog

   

「193-4634」は、スイスを代表する数字である。(差=4441m)

193m: 国内最低地点の海抜高度
       =南部の保養地ロカルノのマジョーレ湖の水面高度、
4634m: モンテローザ最高峰ヂュノール・シュピッツェの高度

この数値が端的に表現するように、著しく高度差のある国である。
これが美しさの源泉ともいえる。

       

 さらに、登山鉄道の特徴的なものを列記する。

1. 最初の登山鉄道 = リギ鉄道(VRB)
2. 最高所の駅   = ユングフラウ・ヨッホ駅(JB)・・・これに乗った。   

3. 高度差     = ブリエンツ鉄道 (BRB)
4. 世界一急傾斜= ピラトウス登山鉄道 (PB)
         = 勾配480パーミル=48cm/1m(約25度)

4.のピラトウス登山鉄道の半分くらいの勾配であるが、乗ってみるとかなりきついと感じたのが、
特に人気の高い鉄道ユングフラウ鉄道(JB)である。 
        

登山鉄道というばかりでなく、ヨーロッパ最高所の鉄道駅にアクセスできる点、
展望台からの眺めがすばらしいという点で、毎年世界中の観光客を誘っている。

今回は、次をご紹介する。

2. 第二乗換え地点=クライネ・シャイチディク発(JB:ユングフラウ鉄道)

                    
   
       

 

3. 第一展望台一時停車=アイガーヴァント着・発(JB)
   
      

 

 • アイガーヴァント駅(Eigerwand)
駅名は「アイガーの壁」を意味する。三大北壁のひとつで、いままでに多くの登山家の命を奪った「アイガー北壁」として知られる。

トンネル内のホームに列車が数分間停車するので、その間に歩いてすぐの展望台から、ガラス窓越しに切り立った崖を眺めることができる。
なお、基本的に当駅で数分間の停車を取るのはユングフラウ方面への登り列車のみである。

4. 第二展望台一時停車=アイスメーア着・発(JB)  

                      

  • アイスメーア駅(Eismeer) 駅名は「氷の海」を意味する。
アイガーヴァント駅と同様の構造の駅で、同じく数分間停車するので、展望台から氷河を眺めることができる。アイガーヴァント駅同様、観光のための停車は登り列車のみである。
    

5. 最終目的地=ユングフラウ頂上着(JB:ユングフラウ鉄道) 

                     
       

 

 

 • ユングフラウヨッホ駅(Jungfraujoch)

          
海抜は3454メートル。ユングフラウ山の鞍部に設置された駅で、トンネル内部にある。駅の外でスキーや犬ぞりも楽しめる。

    

一般人が到達できる最高地点は、エレベーターで昇る「スフィンクス展望台」だが、雪山経験者なら(十分な装備をした上でだが)4158メートルの山頂まで登山することも可能。
近くを世界遺産にも認定されたアレッチ氷河が流れている。駅名は「ユングフラウの肩」の意味。


さすが、ユングフラウ頂上3500mでは、息切れも感じたが、幸いなことに高山病にかからず、真夏の雪の感触を楽しめた。

 

おまけ;1.
1898年までにアイガー山麓(アイガーグレッチャー駅)まで完成、部分的ながら営業が開始された。その後、堅い岩盤に苦しみながらも建設は進み、1912年8月にユングフラウヨッホ駅が開かれた。

建設期間中は、ユングフラウの山頂まで鉄道やロープウェイを建設する構想もあったが、資金の限界・観光客が高山病を発症するリスクなどを考えて、途中のユングフラウヨッホを終着駅とすることになった。

2.その他の駅
• アイガーグレッチャー駅(Eigergletscher) (ここには停車しなかった)
この駅を出発すると、アイガーの山中を抜けるトンネルに入ることになる。

途中下車をする人はそれほど多くはないが、駅前からは駅名の由来である「アイガー氷河」を目前にでき、またアイガーグレッチャー駅からクライネ・シャイデックまでの道のりは、下り坂だけの比較的手軽なハイキング・コースとして知られる。

駅舎には最盛期のみ簡易なホテルが開設される。グレッチャーとは氷河という意味。


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