パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

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ブログの可能性と限界?~ミリバンド大臣と竹島/独島

2006-11-15 23:58:52 | Weblog
 先週ミリバンド英環境大臣のブログを紹介しましたが、今日の"お仕事"で話したら「えっ、イギリスの大臣が?」ってことでかなり反響を呼んで早速教えてあげちゃいました。そのイシューが関心を引いたということもありますが、大臣の見解というのは重たいので注目も集まるというか。
 ミリバンド大臣のパワーは止まるところを知らないというか、今温暖化のCOP12・COP/MOP2をナイロビでやってますが、ナイロビからのエントリで「ナイロビからポッドキャストをやります」宣言して、実際ガーディアン紙のHPで掲載されています(13日14日15日)。そもそも国際会議ってやっぱりどうしても浮世離れしているので、こうやって語りかけてくれると親しみもわくというもの。ただこの手のネット重視には壁もあって、ミリバンド大臣の提案でやってみたwiki政策提言はいたずら書きでダウンという結末に終わったらしい(続きの記事読んでないのですが)

 限界つながりなのですが、英/日/韓/(中)語を操るオーストラリア人のブログOccidentalism(韓国の歪み/ウソを英語で紹介している)で、Asked Not to Write About Dokdo on the Net(ネットで独島のことを書かないでと頼まれた)というエントリが。彼は相当詳細に"1905年以前に竹島/独島が自国領だったことを示す地図は韓国には一つもない"ということを論じています(Lies, Half-truths, & Dokdo Video ④Supp.)。んで働いている仁川の大学総長から、「非常に繊細な問題であり、大学の名声にも関わる、もし強い意見があるなら、ネットで放送するのではなく、アカデミックな論文を書くかセミナーを開催すべき」と言われて、「歴史家でない者の意見を聞いてくれるとは思わない」としつつも彼のブログで竹島/独島ネタを扱うことはやめにしたとのこと。まぁ掲載中止を余儀なくされる内容が内容ですが(まぁありそうなことだ、残念ながら)、何となくブログの利点も限界もこの短いやり取りに集約されているような気が。
 要するに非歴史家でも、establishedな歴史家と同等の発信力をブログによって備えることができ、実際上も(内容が良ければ)それ以上の発信力を持ちうるということ(いろんな使われ方しますがこれもフラット化)。他方で、(どんなにいい内容でも)どこかに限界があるというか、従来の知の作法で認められるためにはその世界での決まった作法に則った手順を踏む必要があると。大抵の非専門家はここで挫折するでしょうね、残念ながら。
 
 あぁ~、ちきしょう~、やっぱりエスタブリッシュメントの壁は厚いのかぁ~とガッカリするのは簡単だし、確かにそういう面はあるのですが、何でしょう、参加者がフラットな場で議論するという媒体の特性上、
 ・非専門家でもエセ専門家に勝つことができるし、
 ・専門家も(議論の自然淘汰の中から)安いコストでインプットを得ることができる
というのは(ブログが出てくる前と比べると)相当な利点としてやはり残る気がします。以前ネット時代の政策立案に触れた時もそうでしたが、単に権威を傘にきた議論はますます通用しにくくなって、誰であれ専門性を高める(せめてエセ専門家にならないよう)せっせと勤しむ必要があるのではと思う次第。
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2 コメント

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な、なんですかこのブログ!? (猫だぬき)
2006-11-23 04:11:59
>オーストラリア人のブログOccidentalism
>(韓国の歪み/ウソを英語で紹介している)

めちゃくちゃ面白いじゃないですかぁ!
内容は日本の保守系ブログでも目にしそうな感じの話ですが…それを英語で読むなんて…すごい。 
だけど竹島問題はご法度ですか。立場を明かしての活動なら、ある程度、そういう圧力がかかるのも仕方ないのかも知れませんね。匿名ならバンバン書けるけど、その分、記事の信憑性が…ってのもあって。
それにしても、専門家のそらまめさん(?)が、非専門家が議論から締め出されることを嘆くというのもなんだか面白いですね。

専門家ー非専門家 (そらまめ)
2006-11-23 14:25:14
あえて英語媒体で読むことがあるのは何となく相対的にですが中立的な気がするからで。なのに人種差別だのアンチ・コリアだのネチズン達から攻撃を受けているようです。

まぁ関心をひかれたのは珍しくとも何ともない韓国でのウソ隠し(の上塗り)ではなくて(どうかと思いますけど)、
 >非専門家が締め出さされる
って、そう、こういうことを言いたかったんです、ありがとうございます。どうも(少なくとも日本の)専門家同士はお互い遠慮して批判を慎むせいか、師弟関係もからんで、エセ専門家も分野を問わず少なからずいるように見えるわけで、遠慮も何もない非専門家にガツンとやってもらうメリットは、切磋琢磨を触発する意味でできるだけ大事にしたいなぁ~と思っています。

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