漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第4章 その18

2006年09月28日 22時07分14秒 | アシスタント
 ( この写真は、東京練馬区江古田駅近く。1980年当時、この場所に江古田映画館がありました。
  江古田に越してきて、近所でたくさん映画が見られるぞ!と、思っていたら・・・あっという間に潰
  れてしまいました。《 2006年9月 撮影 》 )
    

 【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
 
 
 
              その18
 
 
アシスタントが漫画原稿を持っていざ出陣という時に酷評の矢に打ちひ
しがれていく姿を最初に見たのは1980年(昭和55年)の初冬でした・・・。
 
テラさん( 仮名:寺山 新一、博多出身、28歳 )は、18歳の時にJプロへ
入り10年目にして初めてストーリー漫画を完成させました。
 
私がJプロに入ってから2ヶ月ほどして、デビューし独立して行ったガン
さん( 仮名:羽賀 司郎、東京出身、29歳 )以来の緊張した空気が仕事場に
流れていました。
 
私は仕事中、テラさんの横に席があったものですから、テラさんには仕事
場の事や、背景制作について毎日お世話になっていました。ですから、完
成原稿を持って出陣前の武将の様な目になっているテラさんは、私からは
とても頼もしく見えたものです。
 
しかし・・・・
 
 テラさん「 Y君( 私 )、なんで今までこういう気持ちにならなかった
       んだろう・・・ 25歳の頃だったらもっと元気があった
       だろうに・・・・ 」
 
と、自信なさそうな事を言っていたのです・・・・・
 
作品は映画が大好きな少年を主人公にしていました。それは・・・少年が
見た映画のヒーローになりきってしまうという話を、ややギャグタッチな
絵柄とテラさんらしいアットホームな人柄に包まれたホンワカした世界で
表現されていました・・・・。( しかし、少年のお姉さんが風俗譲という
設定はイマイチだったかも・・・・・・ )
 
これでデビューするんだ、ここからが俺の漫画人生だ、今日から本当の男
になるんだ・・・・・・ たぶん、20代の青年の意気込みと不安がいっぱ
いの時期だったろうと思います・・・・。
 
しかし・・・・
 
自分が思うほどに作品を高く評価してくれる人はありせんでした・・・・・。
10年目の自信と野望が、風の前の灰の様に初冬の空に消えていきました・・
・・・・・・・・・・
 
実は、この挫折からこそが本当の「まんが道」なのですが・・・・・ ここ
からどうやって次の作品につなげていくか・・・・・ それこそがまさに、
苦しみの坂をはい登る様な「まんが道」なのですが・・・・・。
 
テラさんもこの坂道を登ります・・・・・ 出版関係者の意見、友人やJ先
生からのアドバイス・・・・・ 喫茶店でネームをねり、仕事の後で自宅の
机に一人で真っ白な原稿に向かう・・・・・・・
 
有名な漫画家の批評も、才能あふれる若い漫画家志望者のアドバイスも「救
い」にはならなかったのです。最後は自分一人で、孤独の中で突破して行く
しかなかったのです・・・・・・・・
 
すんなり新作が出てくる人から見れば、まるで便秘の重症患者ででもあるか
の様に作品が出てきません・・・・・
 
昨日も描けず、今日も描けず、明日も明後日も描けない・・・・・。
 
季節が変わるように心も変わって行きます・・・・ 心の痛みや後悔の念か
ら解放され、テレビのお笑い番組を見ながら腹の底から笑える自分に寒気を
感じはじめた時には、40歳を越えているのです・・・・・・・・。
   
   
          「 漫画家アシスタント 第4章 その19 」へつづく・・・
 
 
  追記 テラさんは、現在イラストレーターとして独立。 漫画とは全然
      違う才能を発揮しています・・・ 「テラさんの童画世界」
 


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【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」






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26 コメント

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あさのさん、ふゆのさん、コメントどうもありがとう! (yes)
2006-10-27 03:39:57
>ふゆのさん へ……

 

コメントどうもありがとうございました。

 

私はふゆのさんとは逆で、かなり左脳人間です。 ですが……

私は偏頭痛持ちで、数年に一回発作の様にひどい頭痛に襲われ

て倒れてしまう事があるのです…… その時は脳の前頭葉左部

(言語、計算)がダウンするので、一見白痴の様な感じになり

ます。(感情、理性、五感、自我などは正常!)

 

左脳ばかり使っているから…というより、貧弱な左脳に無理を

しいているからなのではないか……と、思っています……。

 

私も、ゆうじさんの右脳談義には興味があります! そして、

ふゆのさんの様に音楽世界に生きる右脳人間にあこがれてしま

います!

 

もう、この年ですから…… 無理をする事よりもリラックスす

る事や、バランスをとる事がとても大事なのでは……と、思っ

ている今日この頃です。

 

 

>あさのさん へ……

 

あさのさん、どういたしまして。

 

よりよい作品をめざして「机に向かって」下さい! 持込で良

い成果があります事を願っています! 

  
返信する
Unknown (あさの)
2006-10-21 02:48:23
yesさん大変貴重なコメントありがとうございました!どこに行くかというのはやっぱり重要ですよね。

もう少しそのあたりを考えつつ作品作り頑張りたいと思います!
返信する
ちと、出遅れましたが。^^; (ふゆの)
2006-10-20 23:01:48
「傷の舐め合い」に関しては私の経験上非常に重要です。

しかし!正直大多数でそれをするにもどうか?と、言うのも考え物ですが、私の場合一人だけ傷を舐め合える友人がいれば十分と言うより一人以上いてはいけないと、考えてます。

何故ならぶっちゃけ言えば自分がタルんでしまうからと、言うのも有りますが、何よりも古武士然!「それを人に見せる聞かせるは恥」と自分的に思っているからです・・・が!。

私はここを否定するつもりは有りません、不幸にしてそう言う友人とめぐり合えていない人もいるでしょうからです。

むしろあえてこう言う場を設けているyesさんそして自分の過去を全てさらけ出しているyesさん全てを包容してしまうyesさんに私は脱帽です。

なにはともあれ「荒らし」はスルーするのが普通ですが、ここは荒らしてはいけない守らなくてはいけない何かが有る!と、感じている今日この頃なので、今度又何か有れば私も参加したいと思います。(`Д´)ゞビッ!



「神が降りてくる」と、よく聞きますが私にもやはり其の時が有りますが、私あまり「神」とは反りが合わない様で其の時の作品はえてしてせいぜい良くて中の上程度です、むしろ私の場合「神」が降りてきて作曲に取り掛かった時に「悪魔のささやき」が聞こえ、「こんな事してしまえ!。」あんな事もしてしまえ」と、茶目っ気と言うか悪戯心が出た時が良い作品に成ります。w



ゆうじさん左脳を働かせるにはどうすれば良いのでしょう?私右脳だけで生きてきたので左脳がアルツハイム状態です。⊂⌒~⊃。Д。)⊃ .。o○
返信する
 あさのさん、はじめまして。 (yes)
2006-10-20 22:05:05
うれしいコメントをどうもありがとうございました!

 

私は初めて会う編集員には、ちゃんとお目当ての完成原稿をし

っかり見せた方が良いと思います。 二度目以上の編集員なら、

こちらの絵を知っているわけですからネームだけでも大丈夫で

はないでしょうか・・・・・

 

しかし、それよりも・・・・ どこの出版社に持ち込むか・・・の方が

大事な問題です。 なるべくならメジャー誌で賞を取り、その

出版社にかじり付く事をお薦めいたします。

 

メジャー誌で実績を作れば、それが名刺代わりになってずっと

後まで役に立つからです。

 

他の出版社に行った時に・・・・ 「えっ?!ジャン○で賞を取っ

た事があるのォ!」と、一目おいてくれるからです!(本当で

す!) その後の仕事が楽になります!

 

ところで、アシスタントの経験についてですが・・・・ 私は賛成

です。半年や1年位ならいい勉強になる事請け合いです!(もち

ろん自分があこがれる先生に付く事!)

 

でも、あくまで自分の作品に全力で向かい続けるという条件付

きで・・・・・!

 

こんなところでしょうか・・・・ 大丈夫でしょうか・・・・・?

 

ちなみにrasuさんやゆうじさんたちは、どう思うでしょうか・・・

このページのコメントを読んでくれると良いのですが・・・・・・。

 

返信する
Unknown (あさの)
2006-10-20 04:06:59
私も漫画家志望です。アシスタントをしたことがないので、しておいたほうがいいかな?と思い、ネット検索をしてこちらに辿りつきました。

とても色々勉強になりましたが、それと同時に普通に楽しんで読んでしまいました(汗)すみません。続き楽しみにしております。



いま持ち込みで悩んでいるので、ひとつ質問させて頂いてもよろしいでしょうか?

今までは完成原稿1本を持ち込んでたのですが、今まであまり良い結果に結びつきませんでした。(賞はもらえるのですが、それどまりというか・・)今後のことを考えて、完成原稿は絵を見せるためだけに持って行き、ネームやプロットを沢山持って行ってみようかと思っているのですが、こういうやり方はあまり良くないのでしょうか?やはり1つを丁寧に仕上げて持って行き、その評価次第でネームやプロットを少しずつ見せたほうが良いのでしょうか?



とりあえずやってみればいいというのは分かっているのですが、今までの持込ショック、新人賞ショック(笑)というのが蓄積されて、やみくもにやってみようという元気があまりありません。その代わり、自分と合う出版社が見つかるまでいくつかまわってみようという気持ちはあります。



初めてのコメントで長文申し訳ありません(汗)よろしければ皆さんの意見お聞かせ下さい。よろしくお願いします。



返信する
しばさん、ゆうじさん、コメントありがとう。 (yes)
2006-10-05 13:17:44
>しばさん へ・・・・

 

コメントどうもありがとう! 

 

「構想からすべてを自力」で制作する事は、しばさんの推察通

りシンドイところがあります・・・・。

 

しかし、全部自分でやる事の醍醐味もあるわけです・・・。私は原

作を元に漫画を描いた事が何回かありますが、完全なオリジナル

を自家用車に例えれば、原作付きは人から借りた車でドライブし

ている様な気分です・・・・。

 

さて、カゼが流行りつつあるとの事ですが・・・ 私はまったく知

りませんでした。 お気遣いくださり、ありがとうございまし

た!

 

お互いに元気でありたいものです!

 

 

>ゆうじさん へ・・・・

 

確かに欧米では、漫画家が月に一本の作品でリッチな暮らしが出

来るという話を聞きます。

  

これは、実際欧米に留学した人から聞いたのですが、アーティス

ト(漫画家を含む)のステータスがとても高いそうです。

  

日本では、裁判官や大学教授のステータスがものすごく高いです

が、欧米ではアーティストの方がステータスは上だそうです・・・・。

  

日本における「文化が大事だ」なんて言葉は、ただの口先だけで、

未だにアーティストは「河原乞食」と差別された時代と本質は変

わらないのではないでしょうか・・・・。

  

そうした状況と安い原稿料から優れたハングリーアート(漫画、

アニメ)が生まれてくるという皮肉に虚無感を感じるのは私一人

ではないと思いますが・・・・・・。

 

シラケタ話をして、申し訳ありませんでした・・・・・・・!

 

ゆうじさんの「リハビリ編」待ってます!

     



返信する
机に向かうという事。8,5 (ゆうじ)
2006-10-02 04:45:52
しばさんコメント有難う御座います。



つまり自分がどんな状態であろうと、

とにかく机に座れば漫画を描くプロとしてのスイッチ

が入る体を作れよと。



それを目指して日々精進しております。「外国なんかだと年に2~3本描けば食えるんだよね」なんて日本に住んでいながらそんな事ばかり言っても居られないですから、「職業」としての「漫画描き」といたしましては

「今日は何となく調子が悪いから」なんて理由で手を止めたりしないようにしております。ちなみに「神が降りてくる」と言うのはスイッチが有るみたいです。上手く出来るようになれば結構「降りてくる」のを待つよりどちらかと言うと「呼びに行く」事が有る程度可能になってきます。

yesさんのコメントされた



なにより「漫画」が「おまえに描かせてやる」と

か「おまえはダメだ!」とか決めている様な気する事です・・・・。

 

つまり、「『漫画』に選ばれた者のみ漫画家に成れる・・・・」みた

いな・・・・・・



と言うコメントも良く理解できます。「漫画」と言うより僕の場合その時々の「作品」だったりします。ある程度の「体を通した」感覚が有ればやったこと無い事でも一発で出来たりしますよね?「感覚」の蓄積こそが本当は大事だと思います。それにより「あ、この作品は描ける。」と分かったり出来ます。もしくは「この作品ならこれくらいでネームが上がるな。」なんて読みが付けられるようになって来ないと出版社の方でも「何時までに上がるか分からない」人には仕事も依頼してこないと思います。漫画描きは「芸術家」」より「職人」に近いと思いますから「限られた時間」「限られた労力」「限られた材料」でどこまでいい作品が上げられるか、が勝負ですよね。



関係ないですが、こないだ初めて



『とりあえず・・・書いとコーナー』



を読みまして、ラスさんが「書き手」の立場から積極的にブログに書き込まれていて関心いたしました。ぼくも色々書き手の方からご意見伺いたいです。しばさんも御体ご自愛下さい。

返信する
机と神と私!? (しば)
2006-10-02 01:18:44
yesさん、そして皆様。お久しぶりです。

ディープインパクトの凱旋門賞を横目にこちらの流れを追いかけていたら、

こんな時間になってしまいました(笑)



※ちなみに表題は「部屋とワイシャツと私」から拝借しました。

 まるで原型はとどめておりませんが(笑)



原作を読者に楽しんでもらえるよう日本語の文章に直すという仕事を営んで

おりますので、机に座っても一歩も前進できない日と、脳味噌と手が唸りを

あげるに任せて一気に仕上がる日を幾度となく経験して参りました。

そのうえで皆様の書き込みに逐一うなづいたり思案したりしています。



まず「机に座ること」ですが、私にはプロとしての第一歩を暗に伝えようと

しているんじゃないかと感じました。つまり自分がどんな状態であろうと、

とにかく机に座れば漫画を描くプロとしてのスイッチが入る体を作れよと。

どんなに難産で自分には悔いが残る出来なのがバレバレでも、編集者から

OKを貰えるレベルのものを生み出せと。



それからyesさんが書かれていた「漫画の神」というくだり。

たまに人気ミュージシャンも「真夜中に神が降りてくるんですよ(笑)」

なんて語っていますね。私も「あれは神が降りてきて勝手に書かせたとしか

思えない!」と記憶している原稿が何本かありますが、この神様は困った

ことに一事が万事ではなく、一日(または一晩)単位なんですよね…。



原作ありきの私でさえ苦しむ時があるのに、構想からすべてを自力で賄う

皆様の御苦労に深く頭がさがります。

世間で流行りつつある風邪を召されませぬよう、なにとぞ御自愛ください。
返信する
漫画の神・・・・・・!? (yes)
2006-09-30 04:34:54
実は、私も「漫画の神」という概念に近いモノを想像する事があ

ります・・・・。 他人(ひと)はなかなか理解してくれないのですが。

 

それは・・・・・ 漫画家に成れる、成れないは勿論本人の努力や運

は大事ですが、なにより「漫画」が「おまえに描かせてやる」と

か「おまえはダメだ!」とか決めている様な気する事です・・・・。

 

つまり、「『漫画』に選ばれた者のみ漫画家に成れる・・・・」みた

いな・・・・・・ まぁ・・・こんな(意味不明な)話はここまで。

 

さて、「机に向かうという事。8」ですが・・・ 今回はかなりハイ

レベルな内容ですね・・・・・。 「目覚め」「この世・・・皆『ネタ』」

「5分くらいで『粗筋』が作れる・・・」など、プロを10年以上やっ

ているベテラン作家の領域です・・・・。

 

ひょっとすると、このブログを読んでいる人の中には付いて来ら

れない人が出てくるかもしれません・・・・・。 しかし、これ程ま

でに自分の内的制作過程を書ける人はめったにいません!

 

ゆうじさんの書かれている事は、その意味でもとても貴重な言葉

だと思います。 もう、単なる「コメント」のレベルを超えてし

まっています。

 

私は、個人的にはたくさん質問したい事があるのですが・・・・・・・

今、私なんぞのたいくつな愚問をここに列挙する事は遠慮してお

きたいと思います・・・・。

 

とりあえず、次回の「リハビリ編」楽しみにしています!

  
返信する
机に向かうという事。8 (ゆうじ)
2006-09-29 10:41:31
この「本プロット」に馴れると「全体」を摑む感覚が自然に身に付くんで、僕の場合は本プロットまでの作業はすっ飛ばしていきなり「ネーム」に入っても大丈夫になりました。「体で覚える」です。個人的な考えなんですが、ある程度「蓄積」したら今度は「吐き出す」事も蓄積以上に大切だと思います。こないだ「物凄いウンチク人間」と喧嘩になったんですが、「ウンチク」ばっかりで全然「実際漫画を描く」と言う事をしてない人でした。僕は28歳の時に急に「目覚め」が来て「何だ!この世に有る事は皆”ネタ”じゃないか!」と、例えば「釘」とかの一言で5分くらいで「粗筋」が作れるようになりました。便利です。信じて頑張れば漫画の神がこんな「ご褒美」をくれるんだとありがたく思っております。しかし、そのためには「実際に描いてみる」と言う事が欠かせません。「体を通して考える」事は本当に大事だと思います。泳げるように成るには「実際に水に漬かってみる」のが早いのと一緒だと思います。どんなに「蓄積」が有っても本を読んだだけでは「集中線」一本引けませんから、是非「蓄積の半分だけでも吐き出してみる」を実践してみて下さい。(そんな事いっときながら僕も出来てはいないんですが(苦笑))このyesさんのブログを読んでいらっしゃる方にも「実践的なコツ」をご存知のお方は是非教えていただければ幸いです。

ちなみに次回からは「リハビリ編」を書かせて頂ければ、と思っております。あと、蛇足なんですが「ネーム」はネームでまた「簡単に全体を通す」やり方が有ります。これにより短時間でネームを切れるようになりました。が、これは実際に目の前で描いて居る所を見ていただかないとちょっと文が長くなりすぎてしまうんでいつか、ご要望が有りましたらと言う事で。
返信する
ゆうじさん、ありがとう! (yes)
2006-09-28 20:33:45
大丈夫! このブログを読んでいる人だからこそ(!)、みんな

分ってくれていると思います。

 

 

感謝したいのは、私の方です。

 

ゆうじさん、どうもありがとう。

  
返信する
机に向かうという事。7.5 (ゆうじ)
2006-09-28 04:24:20
ジャジャズンジャズン ズンジャ・・・。 完



「アミ、本プロットとは!?」

「はーっ 無駄を省き全体を摑む作業にございます!!」

(これ、このブログ読んでる人は絶対分かんないネタだと思ったんですが、yesさんなら絶対何らかのリアクション、返していただけると信じていました!感謝!)
返信する
絶好調「机に向かうという事。7」を、どうもありがとう。 (yes)
2006-09-28 03:46:03
確かに、プロット(大雑把なあらすじ)を本プロット(シナリオの

骨組み)に直してから(変換)、ネーム(シナリオ)に入ったほうが

良いですね。



修正が必要になった時に、この「本プロット」で推敲しておけ

ば、ゴチャゴチャしたネームを引っかき回すより、とても簡単

で楽に修正できますね。

 

なによりもこの「本プロット」は全ページを簡単に一望できる

ので、とても、整理しやすいという利点がありますね。

(各ページを簡潔に一行の文章でまとめる所がニクイです!)

 

ここまで、ていねいに講義していただけるとは思っていませんで

した! ゆうじさん、心より感謝いたします!

 

本当に、どうもありがとうございました!

 

 

ラストページ

 

級長「起立! ・・・礼!」

 

ゆうじ氏、軽く右手を上げ生徒たちに微笑みつつ教室を後にする。

 

夕日に浮かぶ校舎。シルエットのゆうじ氏。

 

ジャジャズンジャ ズンジャ・・・・・・・・。    完

   
返信する
机に向かうという事。7 (ゆうじ)
2006-09-28 01:38:54
続きを書かせていただきます。

このプロットを「絵を描く」寸前の「本プロット」に変換いたします。

1左「主人公登場! コブシでドアを突き破って!」

2右「主人公の紹介」

3左「教室に巨漢の男が・・・!」

4右「勝負!巨漢、敗れる。早くも制覇か!?」

5左「主人公、意気揚々と席に向かうが、ハッとな  る」

6右「実は”影の番長”は別に居た!まさかこんな華 奢な男が・・・!?」

7左「主人公、放課後勝負の約束!」

8右「巨漢から”影の番長”の噂を聞かされる」

9左「勝負!が、あっさり倒される。主人公もう一度 勝負してくれと頼み込む」

10右「その代り負けたら「空手」を捨て「柔道」だ け続ける約束をしてしまう!!

11左「主人公、初めての完敗に打ちひしがれる」

12右「主人公、落ち込んでいる時に巨漢からオドバ イスを受ける!」「そ、そうか・・・!」閃く!!

13左「勝負の日。主人公時間ギリギリやってく    る。」

14右「勝負!主人公劣勢!!」

15左「主人公、”必殺技”炸裂!勝利!」

16右「主人公、、巨漢、影番とガッチリ握手!!」

    夕日の中を去っていく  ジャジャズンジャ    ズンジャ・・・・・。



なんて感じにしてみました。これは「最低限」の「筋書き」ですから、これに、「命」を「吹き込む」のは「書き手」のそれぞれの力量だと思います。ネームに詰まっている時はこんな感じでまずは「とことん全体を把握出来る」分かりやすいプロットを作るとやり易くなると思います。こうしてまずは「字」で詰めていけば、「ネーム」と言う直すのがめんどくさい作業が大幅に楽になりますし、また、「見せ場」とかで思ったよりページを使ってしまう「不測の事態」も大まかにこの段階で削る事が可能です。(一旦ネームにしてしまうと、「愛着」が湧いて削りにくくなってしまう事がままあります。)



この後は1行1行を「膨らませて」いけば良いと思いますので、是非試して見て下さい。最初は必ず「1行に1エピソード」心がけて下さい。そのページで1番見せたい事が「ブレて」しまいます。その代り「このページはこの事が一番描きたいんだ!」と言う「ページの役割」が明確になります。

この後の事はここを読まれている方には蛇足な様な気がしますから、この辺で。
返信する
快調「机に向かうという事。6」を、どうもありがとう。 (yes)
2006-09-27 02:39:46
ゆうじさんの左脳を黙らせる方法・・・ 体に悪くて、「不謹慎」

な事・・・・。もし、ドラッグ系や殺虫剤を飲むとか、リストカッ

トや尿道オナニーといった様な危険行為でないのなら是非(!)

うかがいたかったのですが・・・・ ん~~ッ残念!

 

さて、「悩む」事を「空ぶかし」とは、良い例えですね!

この辺りの事は私もずい分と経験を積まさせていただきました

・・・(!)。

 

泥沼の様に悩んでいる時は、その不毛をなかなか自覚できずに

いるものなんですよね・・・・!(仰る通り「考える」のとは全然

ちがうんですよねェ・・・)

 

 

「プロット」講座(とっても楽しい!)・・・・さすがです。 分り

やすく整理し、なおかつ分解して順序だてる・・・・ なかなかの

モンです!

 

私は個人的には「変換」が好きです! 「変換」「変換」「変

換」「変換」「変換」・・・・・・この調子でどんどんネームができ

たらなぁ・・・・・・

 

しかし、たぶん・・・・ 若いアマチュアの方は、この「変換」の

部分に苦しむだろうなぁ・・・・・

 

 

ところで、ゆうじさんがどんな気持ちでこの「プロット」を書

いているのかはわかりませんが、このプロットがこの先本人の

予想以上に発展し、「これ、面白いかも・・・!」などという事も

ありえない訳ではなく・・・・ 

 

「ひょうたんから駒」なんてことも・・・・・(あったら最高~ッ!

・・・・ですね。♪)

 

では、つづきを楽しみにしています・・・・!

    
返信する
机に向かうという事。6 (ゆうじ)
2006-09-26 08:58:53
確かに「左脳を黙らせる」なんてちょっと「裏技」めいてて危険かも知れません。良く考えたら「体にいい」とは確実に言えませんし、そんな方法を不特定多数の人が読む所で書くのは非常に不謹慎な気ですから、ここはやはり「基本」を書く事にいたします。さて、「ネームが上手く切れない」と言う事が有りますよね?そんな時は極端に「それは自分に才能が無いから」なんて「極論」に飛んでる事は無いでしょうか?自分は「ひょっとして脳自体の機能が人より劣ってるのかも?」なんて考えてその頃流行の「DHA」を摂ってみたりしたものです。(僕の場合変わりませんでしたが。)

しかし良く考えるとその頃、僕は単に「考えて」いたんでは無く「悩んでいた」んです。

何かで読んだんですが、「悩む」と「考える」は違います。「考える」とは例えば主人公が初登場のシーンで、いかに最初から「キャラを立てる」かを順序だてて「答え」を探す事で、「悩む」は「そもそも俺って魅力的なキャラを描けるんだろうか?」なんて「答えが出ない事」を繰り返し、文字道理「悩んで」いる事だと思います。これは「危険」な事だと思います。「答えの出ない事」をモンモンと「考え続ける」事は「負荷の掛かってないモーター」を「全力」で「空ぶかし」し続ける様な物、とたんにコイルが加熱!「俺は世界一駄目な人間だ!」と言う最悪な「結論」を早々と出しかねません。

そこで「答えが出る」建設的な「考える」事から始めたいと思います。



まずは「プロット」から。



「主人公が喧嘩強くてカッコイイ話」

 (始まりはこんな馬鹿な事で良いと思います)

     変換

「空手家の主人公が柔道家のライバルを打ち倒すまで」

(簡単な粗筋が出来ました。)

     変換

「ここは一番、例えば”誰に読んで貰いたいか?”どんな人が一番こんな話を面白がってくれるだろうか?」と「考え」て、(ちなみにこ今書いてるこのプロットの流れは書きながら考えてるんで「薄」くて「変」かもしれません。)

ジャンルがジャンルなんで例えば「男子高校生」あたりだろうか?と「アタリ」をつけます。(「間口はなるべく広く」が鉄則だとは思いますが、「ある程度」の「アタリ」はつけないと限りなく有る「選択肢」から「ベスト」を「探し出す」事は「現実的」に難しいと思います。勿論迷い無く「描きたい事」が有る方はそれに沿った「変換」をしてみて下さい。

       変換

「高校生の主人公、空手の修行のため、転校をくりかえし、強いやつを倒し続けている」

       変換

「主人公」空手3段くらい、ただし喧嘩は10段!

男らしく屈託無い性格。

       とでもしましょうか。

ならば「ライバル」は主人公と被ってはいけませんから、

「ライバル」柔道3段くらい、喧嘩はせず、インテリタイプ、しかし卑怯。

       変換

「転校生の空手馬鹿主人公。今日も強敵を探してやって来た、学園の影の支配者、柔道男と一騎打ち!」

       変換



あ、長くなってきたんでこの辺で。思いっきり「そんな基本的なこと今更書かれても・・・」なんて言わずにもう少しお付き合いをお願いします!

それでは。
返信する
rasuさん、沢田さん、ドクさん、ゆうじさん、コメントありがとう。 (yes)
2006-09-26 05:13:55
>rasuさん へ・・・・

 

漫画制作という仕事を一人個室でモクモクと・・・・ って、ホント

難しいんですよね・・・・・・。

 

私が30代の頃一人で漫画を描くより、何人かで一緒にやった方が

いいんじゃないか・・・・と、いう事で私の下宿に仲間二人がやって

来た事がありました。

 

冬の深夜、各人が自分の作品を制作するという事を開始したわけ

です・・・・。

 

私は仲間の二人に背を向けて机に向かっていたのですが・・・・ や

けに背後が静か過ぎるのです(ペンの音がしない!)・・・・ 何気な

く振り返ると・・・・

 

二人はビーズクッションに気持ち良さそうに寝ていたのです!

作業が始まってまだ2時間も経ってないのに! 

 

真冬のストーブの心地よいぬくもりとクラシック音楽によって、

すっかりリラックスした二人を起こし、もう一度原稿に向かわせ

る事は、断念せざるをえませんでした・・・・。

 

私は、この二人より年長という事もあり、少しだけ緊張感を持続

できただけの事だと思います・・・・・。

 

rasuさんのコメントを読んでいて、なつかしいあの頃を思い出し

たのでちょっと書かせてもらいました・・・・。

 

 

>沢田さん へ・・・・

 

>時々感想書かせていただきますね

 

どうぞ、どうぞ! お待ちしています!

 

 

>ドクさん へ・・・・

 

ドクさんの質問にはゆうじさんが答えておられるように、「入

門書」を利用される事の方が分りやすいと思います・・・・。

 

これから書く事は、特別な「例外」として読んでください。

 

私は「見開き(2ページ分の大きな絵)」の時には「原寸(縮小しな

い)」で描きます。

 

原稿用紙は掲載予定の漫画雑誌のちょうど2倍の大きさの紙を横

にして描きます。左半分(奇数ページ)と右半分(偶数ページ)を

一枚の原稿用紙を横にして描いてしまうのです。

 

真ん中に青鉛筆で縦に中央線を引き、やや細かいタッチで絵を描

いていきます。編集員には、「この見開きページだけ原寸でお願

いします」と言っておけばOKなのです。

 

通常の漫画原稿は印刷で2割位縮小されるのですが、この「見開

きページ」は原寸ですから、ペンタッチが荒く、ものすごく迫力

のある見開きになります。(だから、細かめにペン入れする事が

大事なのです)

 

機会があったらお試し下さい。

 

 

>ゆうじさん へ・・・・

 

今回の話・・・・ 「右能と左脳」を「ボケとツッコミ」に例えると

は・・・・! すごくユニークです! とても面白いです!

 

ただ・・・ 私の浅い知識によると・・・ 抑制や理性的判断は前頭葉

じゃなかったかな・・・・・?(違うかなぁ?)

 

次回は、さらに楽しみです!!(左脳の黙らせ方・・・なんて、ちょ

っと怖いけど・・・!)

     

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机に向かうという事。5 (ゆうじ)
2006-09-25 23:59:57
恥ずかしながら続きを書かせていただきます。ちなみに原稿の方は無事、上がりまして、「こ・・これで・・これで寝て良いんだ・・・!」なんて「充実感」なんか何処へやら、巨大な「安堵感」が襲って来ました。蛇足なんですが、そのせいか夢に手塚治虫先生が出てきました。先生は「そうだ、時間が有るからサインをしてあげよう。」と言ってイラストまで入れてくれました。



今回は「脳」について。

机に向かうと言う事自体が苦痛になっている方に、「左脳」と「右脳」の役割をちょっと自分なりに考えて書かせていただきます。僕は専門家では有りませんし、変に思い込み違いをしているかもしれないんですが、「こんな考え方も有るんだ」と優しい目で読んで下されば。僕は大雑把に考えて「左脳」を「ツッコミ」「右脳」を「ボケ」と考えています。右脳はいつも夢見がちです、夢想も大好きなんですが、それを左脳がツッコミます。「そんな事馬鹿な事考えない!」無論、ツッコミが無ければ社会生活を送るに「不適者」となりますから必要なんですが、「漫画を描く」上で要らないツッコミがどうも多いようです。

「どうせ良い漫画なんか描けないんじゃないの?」とか、「今日はもう寝た方が良いんじゃないの?」とか、果ては「調子の良い時にやった方が良いんじゃないかなぁ~?」なんて「自分に対する言い訳」すら考えてくれます。しかしながら「生活者」としての「漫画描き」もっと言えば「原稿で金を受け取っている」者としては「原稿」は寿命に近い物が有りますし、何より「そんな事言われたって描かないとイカン」と言う現実的な事からは逃げられません。右脳がクリエイトな事をしようとしてると左脳がツッコミを入れるのはとあるイラストの本によりますと「左脳は右脳がフル回転するのを恐れている」らしいのです。なぜなら例えば楽しい映画を観てる時等は「時間」を忘れますよね?この状態は左脳が黙らされている状態らしいんです。こういう状態は多分、体に良くないんでしょうね、気づいたら「あ、6時間以上ご飯食べてない」とかに繋がるんで。

しかしながら出来れば「時間を忘れて」な状態が自由自在に出せる様になったら素晴らしいと思いませんか?具体的な左脳の黙らせ方は、長くなるんでまた次回と言う事で。



ドクさんへ、「はみ出せる範囲」は決まっております。具体的な「作画」についての基礎知識は「漫画を描こう!」みたいな感じの本を一冊読めば大抵書いてありますよ。個人的な意見だと「なるべく薄い本」を買う事をお勧めします。「分厚い本」は何回も読み返すのに向いてませんし、「基礎」を「徹底的に」知るには重箱の底をつつく様な本を無理に読むより基礎を何回も読み直した方がドクさんの身になると思います。



それではまた。
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Unknown (ドク)
2006-09-25 22:12:10
はじめまして!よくここ来るのですが書くのは初です。私も漫画家目指していまして、まだ駆け出したばかりです。最近疑問に思うことがありまして・・・。マンガ本の真ん中はワクに囲まれていて外側はワクをはみ出して描いてあるやつです。アレって右ページと左ページってはみ出せる部分が決まっているんですか?良かったらその点是非教えてください。最近発見して気になってしかたないのですよね!よろしくお願いします。

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Unknown (沢田)
2006-09-25 13:35:59
>つまりさんへ

全てはyesさんの



>「もっと面白いこと」を「描け」ますか?



に尽きると思います。

不躾ですが、つまりさんがそこまで漫画に対しての熱意をお持ちなら、是非作品にしていただきたい。

自らが描き手になって作品と向き合ったとき、つまりさんは以前ここでコメントした同じことをもう一度言えるでしょうか?



ラスさんの言われる通り、全て自分の心次第

だと思います。

地道な人生が嫌なら派手にしてしまえばいいのです。地道でもいいと思うなら、思うがまま「これでいいのだ」と自分の道を行くだけです。

つまりさんが「一般的」を引き合いに出されたのは、他人と自分を比べておられるからではないでしょうか。自己満足や、自己防衛のそれではなく、

自信を持って「自分は自分」

でいいと思うのです。

(余計なお節介でしたらお詫びします。)



そしていみじくも、つまりさんが私に対するレスで極論を仰ってしまいました。



>しかし、同じ世界に住まない友人は理解することはできないわけです







>ゆうじさん

コメントありがとうございます。

私よりもyesさんやラスさんの実体験からのご意見の方が、(私としても)たいへん興味深いので遠くから見守っているつもりなのですが;でしゃばり過ぎないように、時々感想書かせていただきますね。
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どんな仕事も仕事は仕事。 (ラス)
2006-09-25 08:49:01
なんだか話がちょっとずれますが、、

漫画家も、そうでない人も、漫画家は特殊な仕事と思ってる人が多いですが。。つまりさんがどこかで、誰だって、死ぬようなつらい思いだってあります。と

かいてますが、それはまさしくそうで、あるとおもうのです。だからこそ、漫画家になって漫画かいていて

確かに状況的に、精神的にも常に幸せであるということは、上の文で否定されると思うんですけど。。。

そういう状況の人でも、死ぬようなつらい思いで漫画をかく状況もあるということです。



ちなみに漫画家は特殊な仕事ではないです。普通の仕事といえば仕事。というか仕事は仕事であり、漫画家特殊といえば、すべての仕事に特殊性があり、普通の仕事なんて存在しないと思います。

つまり、仕事だから、漫画が嫌いになっても書き続けなければならないわけで、、会社勤めの方が朝出勤したくないように、漫画家だって、漫画書きたくないことだってあるわけです。でも、会社勤めの人ががんばっていくのは、仕事をしないといけないという責任感で行くわけで、漫画家も同じだと思います。

逆に、会社で働くことがお金のためだけのみという人も少ないのと同じように、その仕事にやりがいや生きがいがあるからこそ、その会社でその仕事をしているように、漫画家も同じであるとおもってます。



ただ、漫画家は自営業、会社のように雇われているわけでもないので、、自己管理が大変なわけです。

会社だったら無断で休んだら、周りに怒られたりするし、みんなにもすぐに迷惑になるのがめに見えてますよね?でも、漫画家は、今日ネームをサボったからと言って、すぐに誰かに怒られるわけでもないし、周りにだれかいて、今日の仕事が送れて、周りに迷惑がかかるわけでもない。。だから、まあ、いいかーといってサボってしまう。そして、締め切り前になり、追い詰められるわけで、、これは、漫画家に限ったはなしではなくて、締め切りのある仕事はどこでもそうでないでしょうか?



そう考えると、、漫画家は確かに夢を売る仕事ですが、、仕事をしているときも夢の中ではないということだと思うんです。だって、仕事なんだもん・・



ところで、アシスタントと漫画家は違う仕事だと思うので、漫画家になれないから、、アシスタントになるとう図式も違います。いくらすごーーく売れた漫画家であっても、その人が優れたアシスタントかどうかはまた別の話です。

漫画家とアシスタントの関係は、いうなれば、設計士と大工の違いだと思いますが。。もちろん、両方を兼ねてやっている人もいますが、、たくさんの家を建てようと思えば、そういう普通に分担しなければ、商売にならないからです。設計ばかりやっていたら、たとえ大工としての技術があっても、いずれ廃れてしまうわけです。



ちなみに、傷のなめあいって何が悪いんですか?

どんなことしてても、それで漫画が進めれるような精神状態になれればいいじゃないか?と

私は思います。



私も地味な人生って。。ってなんなの?って

思いますが、、人生に派手も地味も関係ないとおもいます。用は自分がどうやって生きて生きたいか、そのためにどうがんばって生きていくかって話なだけで、漫画家になる、または漫画家としてやっていくというリスクの多いでも、あたればリターンも多くみえる人生を選んだだけであると思います。でも、、

どんな人生もどんな生き方も、選びようによってはリスクもリターンも多くなりますしね。。



なんだか話がずれてしまい失礼



>ゆうじさん

ぜひ再開してくださいw楽しみにしてます。
返信する
taroさん、かのうさん、ゆうじさん、つまりさん、コメントありがとう。 (yes)
2006-09-25 06:53:21
>taroさん へ・・・・

 

お久しぶりです。よく覚えています。とてもよく覚えています!

 

「傷をなめあってどうするのよ!」というつまりさんの言葉に

「舐めると同時に、その傷の形を知る。」と答えられたtaroさん

のコメント・・・・面白かった!

 

 

>かのうさん へ・・・・

 

コメントどうもありがとう。

 

今のところ(将来も!)、このブログを出版化する予定もオファー

もありません。また、出版するつもりで書いているわけでもない

のです・・・・。

 

個人のプライバシーや、著作権など面倒な問題があるかもしれま

せんし・・・ それに今は漫画家アシスタントの話を本にしような

んて考える編集員はいないのではないかと思いますが・・・・・・

 

 

>ゆうじさん へ・・・・

 

激熱つコメント、どうもありがとう。

ゆうじさんは、私をホメ殺すつもりなんでしょうか・・・?

 

「机に向かうと言う事」いつでも再開してください。楽しみにし

ています。 ただし、ゆうじさんのお仕事にさしさわりが無い程

度によろしくお願いします!

 

 

>つまりさん へ・・・・

 

>もっと面白いこと描いてやるぜ!と思わないのかねーーー

>ダメだこりゃ     (「第4章その17、コメント」から)

 

これは、とても興味深い言葉(捨て台詞?)だと思います。

 

つまりさんは「もっと面白いこと」を「描け」ますか? 

    

返信する
その通りですよね。 (ゆうじ)
2006-09-25 04:50:38
仰るとおりです。 お恥ずかしい。自分の事はともかく、僕がyesさんのこのブログに書き込んだ事がそもそもyesさんに「私に責任があります~」と言うような事を書かせてしまったのか! とついカッとなったことは否めません。「つまり」さんには多分に「経験」でなく、「知識」のみで語っていらっしゃる傾向が有ると思います。そこで出来るだけ今回のことを「肥やし」とするため「つまり」さんのご意見を考えてみたいと思います。



>思うに体が辛くて死にそうでも頭の中は豪華絢爛、HAPPYそのものはずです。



と言う意見は”はずです”と言う「想像」を根拠に言われています。想像で語られるのはかまわないんですが、(いや、全くの門外漢の意見をこそ本当は大事にしないといけないんですが。)想像で「全てが見えている」様な書き方をされている事が問題だと思います。沢田さんのご意見は、最も冷静に書かれていて本当に良い意見だと思います。全文を通して的確、かつ簡潔で何より分かりやすいですよね。

そして



わたしの歩む人生ではある日突然先生って呼ばれることはないですねバカみたく地道なだけです。



と言う意見はおかしいと思います。「漫画を描く」と言う事は「ハデさ」とはおよそ無縁な世界だからです。「ネーム」を描いて「編集」さんから意見を聞く。「OKが出たら下書きに」入る。「ペン入れ」「仕上げ」と言う地味な作業の繰り返しです。



漫画と言う物は本来思いついた時点で本人的には「完成」してるはずなんですが、それを「他人に「絵」を使って「見せる」と言う作業が有ります。これは漫画だけでは無いのですが、「建築家」の方が「出来上がり」の建物をデザインするのに少し似てるかな?と言う感じです。「なるべく良いデザイン」を思いついても「設計基準」を満たしてなければ通りませんし、「安全性」や「居住性」などの「実際に住む人達」の事を考えると、すぐに壊れる物や、奇抜で現実的に「生活」していく上で困る、と言う事を考え抜いて行くと、およそ「作品」として「夢」を表現する事より「職人」として「予算、工期、人件費、建築費、施工費、その他」を、僕なんか想像もつかないレベルで努力をされてると思います。



それを考えると僕だって「想像」して「大変なんだなぁ~」と思っているだけでは有るんですが、しかしながら僕は「東京に”持込みに行く”ぞ!」と決心してから1ヶ月ほど建築現場で働いた経験から、「こんな大変な仕事は、もっと良い賃金を支払うべきだ。」と思うと同時に「こんなに大変な仕事は僕は続けられないな。みんななんて凄いんだろう」と正直思いました。自分に出来ない事を出来る人を本当に尊敬いたします。



taroさんは「小説」をお書きになるそうですね?違うジャンルでも(プロでないにせよ)「大変」なのは分かります。僕は知り合いに月一くらいのペースで書いてる人が居るんですが、彼は昔、テレビ放送開局以来からテレビ放送に関っており、試験放送から立ち会ったそうですが、現在は「あんまり永い間コマーシャリズムの世界で生きてきたんで、そろそろクリエイティブな事がやりたくなったんだ。」と言って始めたそうです。国内外で150本ほどCMで賞を取ったそうですが、そんな彼の「昔の実績」が通用しない世界に飛び込んで一からやっている姿は「歳は年齢ではない」と雄弁に語ってくれています。ジャンルに関係無く、頑張ってる人には「お疲れ様」と声をかけさせてもらいたいです。



今日締め切りなんで、つい眠れなくて起きてまた書き込んでしまいました。つまらない事で自分の「人間性」を「露呈」してしまいましたが、どうか不愉快になられた方はお許しを。(もちろん、「つまり」さんにも申し訳有りませんでしたと、心から頭を下げさせていただきます。(書き込み上なんで、お見せできませんが。)また厳しいご意見、お待ちしております。



次回からまた「机に向かうと言う事」、再開させてもらってよろしいですか?

yesさんのブログを今回見苦しい事で汚してしまったんで、心苦しいんですが、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。沢田さんにも個人的にご意見伺いたいです。
返信する
視点として (taro)
2006-09-25 01:33:05
ゆうじさん、ボクはつまりさんはそんなにひどい人だとは思いません…。

ただ彼には、「他人を捻じ曲げる方法」での正義には無理があるという事だけは、分かって欲しい。



>僕等が「楽しんで」るのにわざわざ「この映画つまんないよね?」と横から――



こういう人、いますね。

でもどうしてそんな事を言うのかを考えてみれば、その人の事が何か分かるかもしれませんよ。





ボクは主観では「なんでこんな事言うんだ!」と思いながら、客観では「こういう人もいるのか」と思ってます。作品を創るときは、この主観と客観を混ぜ合わせるので、そういう意味では、つまりさんの存在は紛れもなくプラスなんです。



人間とは複雑怪奇。それを作品にするのは、並大抵の知識じゃ足りない…。
返信する
机に向かうという事。4 (ゆうじ)
2006-09-24 23:53:17
え~、始めにお聞かせしたいのは

「僕は漫画は読むのは大好き、描くのは大嫌い」

と言う事です。

デビューするまでは「好き」と勘違いしてたんですが、22歳でデビューしてから25歳に月間連載を持った時に大嫌いになりました!

あ、思い出した!なかなか連載が決まらなくて腐ってた23歳位の時、すでに「俺は漫画嫌いなんですよ」

と言って「嘘だろ?」なんて言われた事有るんでその頃から嫌いで~す。



さて、このブログを読んで「yesさんがこのブログで何を言いたいのか分からない」と言う様な意見が有りましたが、このブログはそもそも



「漫画家アシスタント物語」で有りまして、なおかつ



どーすりゃ漫画家に成れるのか、何で漫画家になれないのか?漫画家アシスタントの日常と苦悩!漫画大バカ人生劇場 



なんてサブタイトルまで付いてるのに理解出来ない人は読まなくていいんじゃないでしょうか?

(yesさん!勝手に断言して申し訳有りません!!)

ここはあくまで「舞台裏」である筈なんで、そんな「恥ずかしい」所をわざわざ「公開」して下さるなんて! しかも「作品」も載せて「漫画描き」に最も辛い「批評」も厭わない度量を見せ付けられて「意気」に感じない「感性」の持ち主は「わざわざ悪口を言いに来てる」としか思えません。



僕はyesさんに絶滅しかかってる「昭和のアニキ」を感じます!!!!!!



taroさんもラスさんも「本気」で応えても「誠意」が伝わらない人には伝わりません。それは自分がいくら「誠意」を込めて「読者」のために「力を尽くして」作品を書いても読み飛ばされる事と似ています。「商業誌」なら、無論「伝わらない」時点でプロとして失格なんですが、ここはそういう所じゃ無い気がします。

ここは「yesさんの”作品”」なんです。

勿論、お二方がyasさん同様、「誠実」過ぎるから心を込めて書いている事は僕には分かります!(これも”傷の舐め合い”ですか?いえ、「同じ作品に共感している者同士」の共鳴ですよ。



「映画館」で自分に合わない作品は付き合う必要は有りませんとyesさんは言っているじゃないですか、僕等が「楽しんで」るのにわざわざ「この映画つまんないよね?」と横から「無粋な」事を言って大事な「作品」を観る気分を壊すヒマが有ったらさっさと映画館を出れば良いんです。



僕はこの「作品」がこの先どうなるか楽しみで仕方有りません!「読むのは大好き」なんで。「テクニック」で「漫画らしき物」を「描き」、お小遣いを稼いでるチンケな自分には、とてもこんな、



「大河ドラマ」

は描けません!!!!!



yesさん、間違いなくこの「作品」はドキュメント、人生、教訓、血、汗、涙、感動、絶望、希望、そして何よりも



「どんなに傷ついても走って行く」

男が一番光る「みっともないくらいにカッコイイ」漢を描ききっていますよ!!!!!!!!!!!!!



あ、しかし「作品」はまだまだ続くんですよね?

「描ききっている」では無くこれからも「描き続ける」ですよね!?



明日締め切りなんで今日は「机に向かうこと」じゃなくてすいません。



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Unknown (かのう)
2006-09-24 23:44:58
最終的にこの連載、一冊にまとまったりはしない

のでしょうか?

凄く面白い本になると思います。ただ、

実名表記に近い内容ですし、いろいろ問題がある

でしょうか・・・出版がYesさんの本意ではない

となればなおのこと、ですが。



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