
( この写真は、私が通う大学近くの風景ですが・・・・・中央のファーストフード店、今年、新しくできたものです
が・・・・・近所の喫茶店を潰すつもりなのか、朝、無料のホットコーヒーを店の前で配っています。私の印象
では、2,3軒先にある喫茶店の空席が目立つ様になった気がします。隣で無料コーヒーを配られる喫茶店
々主の気持ちを思うと・・・・・・。《 2012年3月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧下さい。 】
実は、何人かの方から「第9章」の学校( ※参照 )の話を続けて欲しいとのリクエストがあ
ったのですが・・・・・
学校といえば、どうしても学生の話になってしまいます。しかし、彼等のプライバシーに触
れるわけにもいきません。( 私が「プライバシー」なんて書くのは変なのですが )
学校の話は、私の背景画授業の一端をご紹介する・・・・・という事でご勘弁願いたいと・・・
・・・・どうかお許し下さい。( 授業の話は、しばらく後で・・・・! )
諦めま章 その1
《 漫画家アシスタントが・・・仲間割れする事も・・・!? 》
漫画家の仕事場風景を漠然と想像すれば・・・・・
きっと、Zライトの下で原稿に向かっているアシスタントたちと、難しい顔で原稿を睨む漫画
家先生を想像されるかと思います。
そんな仕事場のアシスタントたちは、仲良く話しをしたり、音楽を聴いたりしながら平和な
毎日を送っているのだろうと・・・・・
しかし、実際には・・・・・結構、もめ事も多いのです。
今回、私がこの章の最初に書こうと思っている事も、元々の原因はある二人の先輩アシス
タントの喧嘩でした。
( いつもの事ですが、プライベートな話ですので登場人物の名前や地名、出来事を若
干脚色する事をお許し下さい・・・・・ )
1960年代の終わりにその二人のアシスタントは1年ほどの間をおいてJプロ( ※参照 )にや
って来ました。
最初に入ったのは吉さんで17歳。そして1年遅れで入ったのが19歳の長さん。年上である
長さんの方が後輩として吉さんに遠慮しなくてはならない関係からスタートします。
この当時、技術的には吉さんがJプロのリーダー格でしたので、新入りの長さんは年長者
なのですが、使い走りの様な立場でした。
この辺からして何やら緊張感が漂うわけですが・・・・・
誰から見ても、二人は好人物ですし、変な欠点や悪いクセは微塵も見られなかったと思
います。
しかし、性格の違いか好みの違いか( 野球では、広島ファンと巨人ファンの様な )・・・・・
・・・・少しづつソリが合わなくなってきます。
誰が誰の悪口を言ったとか言わないとか、誰が無視したとかしないとか・・・・・はた目には
ど~でもよい事で口論になる事があったそうです。
特に、吉さんは長さんが仲間の事を先生に告げ口した( 口を滑らせた )事を蔑んでいま
した。
しかし、表面上はおとなしく仕事をしていたのです。
私がJプロに来た1978年( 昭和53年 )にも二人はベテランとしてJプロを支えていたのです
が、普段は本当に静かで、仲が悪いなどとは気が付きませんでした。
仕事のデスクも、吉さんと長さんは真向かいにありましたし、当時は口喧嘩を目撃する事
もありませんでした。
ただ、他のスタッフから・・・・・
「 あの二人は、仲が悪いけど・・・・・もうオトナだから・・・・・お互いに距離を置いて、
仕事場では割り切っているんだよ 」( 当時は皆30歳前後 )
と説明されていました。
ある年の忘年会だったか・・・・・私はただ一度だけ、この二人が喧嘩( 口論 )しているの
を見た事があります。
喧嘩の原因は野球の話・・・・・お互いにひいきチームとひいき選手が違うので、一方の選
手やチームを中傷すれば、それが簡単に火種になるわけです。
私は、初めて見る先輩同士の激昂した姿に驚きました・・・・・でも・・・・・内心では、くだらな
い事で喧嘩するなぁ~・・・・・と、可笑しくて仕様がありませんでしたが・・・・・。
しかし、この二人の険悪な関係が後々、私に思わぬ形で災いするわけです・・・・・・・・
漫画家アシスタント物語、久々の・・・・・血の教訓(?)
『 「俺、漫画は止める」「もう漫画は諦めたよ」・・・・・・と、多くの仲間が去っていった。
38年間のアシスタント人生・・・・・・なぜか諦める事さえ出来なかった。
仕方がないので諦める事を諦めた・・・・・・。 』
「 漫画家アシスタント 諦めま章 その2」( 6月20日頃公開 ) へつづく・・・・
【 ※参照 】
・学校・・・・・・・・・私が非常勤講師を務める東京の繁華街にある美術系の大学。一見
すると10階ほどの商業ビルにしか見えませんが、内部は、全階、教室や演習室、事
務室などになっています。教授として漫画家松本零士先生が教えています。
・Jプロ・・・・・・・・漫画家J先生の仕事場。東京目白にあり、バブル期には6~7人のス
タッフが在籍。しかし今年2012年にはスタッフ2名。連載は1誌。ちょっと淋しい今日こ
の頃です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お知らせ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ 以前、紹介しました友人のブログ「 童話は甘いかしょっぱいか 」の続きが
公開されています!
★ 拙ブログが書籍化されました・・・『 漫画家アシスタント物語 』。 そして、
拙作、文庫本『 劇画 蟹工船 覇王の船 』も細々と発売中です。 ホーム
ページ 「WEB漫サイ」 には、デビュー作品などを「解説」付きで無料公開
しています。
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【 各章案内 】 「第1章 その1」 「第2章 その1」 「第3章 その1」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )
つまらないことで、揉め事を起こす人って、私の周りにもいます。
確かに反りが合わなくて、ちょっとイラッとくる時は私もありますけれど・・・(^_^;)
>適当放送さん へ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>つまらないことで、揉め事を起こす人って、私の周りにもいます。
「揉め事」も傍目に見ている分にはバカバカしくて面白いのです
が・・・・・
それが巡り巡ってこちらに想像もしないトラブルが襲ってくる
となると話は別でして・・・・・・
次回は、さらにアシスタント同士の確執が広がっていくというお
話になります・・・・・・・・
>B・INABAさん
>いわゆる表現する人たちは一方通行な方が多いなぁという
>印象を・・・・
まさに、はっきり言えば・・・・
「エゴイスト!」
「自己中!」
「わがまま!」
「偏屈!」・・・・
書き出すとキリがないので止めますが・・・・・・
人間関係を円滑にこなす社交的な(善良素朴な)人のほうが少な
いみたいですね・・・・・
もっとも・・・・一番多いタイプは・・・・・「エゴイスト」というよりも
ただの「一人ぼっち」みたいな・・・・・ちょっと情けないみたいな・・・
・・・・・そんな人が多い様にも思え・・・・・・・・
>確かに反りが合わなくて、ちょっとイラッとくる時は・・・・
それは、普通誰にでもあることだと思いますが・・・・・
次回から、本編で語る人物の場合は・・・・・「ちょっとイラッと」して
から30年間・・・・・怨念を持ち続ける・・・・・というお話になるかと思い
ます・・・・・
いや・・・・・ホントに人間関係ほど難しいものはありません・・・・・・・・
続きは、だんだん深刻になっていきます・・・・
仲の良かった者同士が犬猿の仲になるのはアッという間でした・・
・・・。
紳士服の青山で、洋服を買うためです。
この営業所は、4年前は富士見にあったのですが、その後北栄に転居したものです。
スーパーなど日常の買い物は「青山カード」で何時もしているので、ポイントが数千円たまると、青山で普段着を買うのです。
スウェットとか、夏は派手なサーファーっぽい半そでとかです。
しかし、4月に仙台の看護師殺害事件が起きて、この青山は、全国の青山の中で、最も有名な青山---キング青山になってしまいました。
「千葉県浦安市のマンションで4月、仙台市の看護師、長谷川かなえさん(23)=仙台市宮城野区=が殺害されているのが見つかった事件で、県警浦安署捜査本部は21日、殺人容疑で同じマンションの5階に住む会社員、西岡大志容疑者(26)を逮捕した。」
今日の午後も、セブンで文春、新潮などを立ち読みして、あの事件はどうなっているんだろうと、思っていたのですが、夜のニュースでついに犯人が逮捕されました。
気の毒なのは、全国の「西岡大志」さんたちです。
http://ja-jp.facebook.com/r.php?profile_id=100002703368522&next=http%3A%2F%2Fja-jp.facebook.com%2Ftaishi.nishioka&friend_or_subscriber=friend
私が買い物に行った日は、殺人事件が起きた日の午後のことで、ビルの周りは沢山の報道陣が取り巻いていました。
私が買い物をして青山を出ると、何組かの報道陣に囲み取材を受けてしまいました。
某TV局の女子アナが、犯人は誰だと思うか、と聞いてきたので、「このビルの住民の一人だと思います」と答えたのですが、結果は5階の住民でした。
同じころ、私のちょっと前をこのビルの住民の若い男が、取材を受けていたのですが、「夜中には特に、物音は聞いていない」と答えていたその男が犯人でした。
それにしても、長谷川かなえさん(23)は無理をしすぎましたね。
夜中の12時に東陽町で終電が終ってしまい、ここから浦安までは、休みなく歩いても2時間はかかります。タクシーがいくらでもあるので、タクシーなら20分で、マンションに到着できます。
それをショルダーバックを担いで、3時間も夜中に歩き続けるなんて、危険なことです。
東陽町には5千円で泊まれるビジネスホテルがたくさんあるので、ここで5千円払うか、タクシーに3千円払えば、今も生きていたでしょう。
一度夜中の3時にマンションに入りながら、そのまま水道の水を飲んで寝てしまえば、何事もなかったでしょう。
ここで、コンビニに飲み物を買いに出かけ、帰ってきて、大事なカギをエレベーターの床に落としてしまう、というのもずさんな話です。
帰ってきて、鍵もないのにどうやってドアを開けたのでしょう。
カギを落としたなら、ドアチェーンをしなかったのはまずい。
26歳の男が、エレベーターでカギを拾った後、2階の部屋まで、全戸カギを差し込んで回っていたのでしょうか。
恐ろしいビルです。
やっと2階でカギの開く部屋を見つけて、忍び込み、台所の包丁を見つけて、寝ている女の心臓めがけて、布団の上から一気に刺し通すというのも、不可解です。
TVのインタビューの映像を見る限り、どこにでもいそうな白いワイシャツを着た若いサラリーマンです。
それが、一度カギを拾うや否や、夜中じゅう各階のドアに鍵を差し込んで、まわしていくという、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」ならぬ、「合鍵を拾った訪問者」という感じです。
部屋の借り手は、この4月に大手金融機関に就職した23歳のエリート。
そのエリートは、彼女が仙台から訪ねてくると言うのに、一晩中、外で酒を飲み明かすという、なんともわけのわからない連中です。
この3人のうち、誰か一人でも、ちょっとだけ常識があれば、事件にはならなかったはずですが、すべてが杜撰でした。
「今週のお散歩」、ありがとうございました。
今週はまた、大変な事件に遭遇しましたね・・・・・
>私が買い物をして青山を出ると、何組かの報道陣に囲み取材
>を受けてしまいました。
灰色ねずみさん、結構、緊張されたのではないかと思いますが・・・・
「犯人は誰だと思うか?」なんて事まで通行人に質問するのです
か・・・・・
ちなみに、今日は、この犯人がインタビューを受けているシーン
がテレビで何度も放送されていましたね。
人の良さそうな(優しそうな)青年ですが・・・・・・まだ、真相がよ
く分かりません・・・・・・
浦安・・・・・・と言えば・・・・・・
この浦安の反対の「○浦」(昔の遊郭、神奈川県では最大規模?)
という所が横須賀の先にあるのですが・・・・・
実は、30年位前に行った事があるのです。 いつも「浦安」とい
う言葉を耳にすると、この京浜急行の「○浦」を思い出します。
ベトナム戦争があった頃には、横須賀の自衛隊と米兵が仲良く共
同作戦を展開していたのだと思います。
今は、その駅名が「○立大学駅」となり「明るい町づくり」の施
策で全ての風俗が摘発されて、過去のイメージを払拭しようとし
ているみたいです。(10ほど前に風俗は全廃したとか)
もっとも、そんな排除執行よりも過疎化対策に、華やかな花街と
しての文化遺産を再興(飲食店や娯楽店などに)する方が、壊滅
的なシャッター商店街や滅びゆく地域経済を救うことになるのに
なぁ・・・・・・と思ったりもしています。
ちなみに、この街にはあの元総理大臣小泉氏の自宅があるそうで
す・・・・・結構な所に暮らしておいでです。
連合赤軍モノのサイトの紹介です
(関心のある方は、以下のサイトへ。ない方はそのままスルーしてください)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/meidai1970
『今年は連合赤軍事件から40年。
40年の節目ということで、「連合赤軍事件の全体像を残す会」主催の
「浅間山荘から四十年 当事者が語る連合赤軍」シンポジウムが都内で開かれた。』
●主催:連合赤軍事件の全体像を残す会
●日時:2012年5月13日(日) 午後1時30分~6時30分
●会場:目黒区民センター
ゲストに、事件の当事者の植垣康博氏(赤軍派)、青砥幹夫氏(赤軍派)、前沢虎義氏(革命左派)の他にも、
多数の関係者、塩見孝也氏(赤軍派議長)、鈴木邦男氏(一水会代表)、
山本直樹氏(マンガ家:「レッド」のタイトルで、連合赤軍モノのマンガを描いている。アマゾンでも買えます)
と豪華な顔ぶれ(←左翼運動に関心がある人には、)が一堂に会し、
5時間近くも当時のことを語りあった、とのこと。
(長いので、詳細は割愛。関心がある方は上記のサイトへ、どうぞ)
<最後の方に、当事者たちのコメントがありました…>
●青砥「『全共闘白書』という本が以前に出版された。
その中には全てのページに『連合赤軍事件がきっかけで、活動を辞めました』と書いてあった
辞めたのはあんたの勝手でしょう。(人のせいにするな!)」
●植垣「(若松孝二監督の「実録連合赤軍 浅間山荘への道程」の最後の場面での台詞をふまえて)
『「勇気がなかった」んじゃなくて、勇気がありすぎたんだ』
…コイツラ、全然、反省していないな…、と悲しくなってしまいました…。
シンポジウムのお知らせ、ありがとうございました。
最近のオウム事件逃亡者の逮捕劇とのグッドタイミングなのかど
うか・・・・・はともかく・・・・・・。
結構、元気なんですね・・・皆さん(元連合赤軍)。
もう、年金で暮らしているのかどうか・・・・・などと考えつつ・・・・・・
それにしても、大事な事は・・・・・・
連合赤軍の「リンチ事件、テロ事件」と学生運動とは、ちょっと
次元が違うので、その事はしっかり押さえておかないといけない
と思うんです。
世の中が間違っていると思うなら、怒りの声や疑問を挙げる事が
自然だと思うし、その事が結局失敗に終わったり、歪んだ形で敗
北したからと言って笑っているだけで良いのでしょうか・・・・・
最近は、与党も野党も同じ穴のムジナで、議員席の奪い合いをし
ている間に国家財政は破綻の危機に・・・・・・
そんな腐った政治状況と失業や労働強化の嵐の中で無気力に平然
と日常を送っている人々のなんと奇妙なことでしょう・・・・・・
焼けたトタン屋根の猫が騒ぎも踊りもせずにジッと黙っている・・・・・・
なんだか相当に焦げ臭いんですがね・・・・・・!