本が好き 悪口言うのもちょっと好き

読書日記です。っていうほど読書量が多いわけではないけれど。。。

チーム・バチスタの栄光 海堂 尊

2007-07-23 | 小説
チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
宝島社

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 少し前に話題になっていたので、結構気になっていましたが、気がつけば図書館で予約をしなくてもゲットできるようになってました。

 

 現役医師が書いた医学ミステリーで、医療関係者でなければ思いつかない殺人方法ですよね、きっと。ただ、それが専門的過ぎて読んだときにえ~そうだったのぉってすぐに理解できないところが、ちょっと残念ではありますが、でも、この人の本はまた見つけたら絶対に読みます!!

 

 巻末に掲載されている「このミス大賞」の選評では、みな異口同音に”キャラクターがよい”ということをあげています。私も、登場人物たちにすっかり魅せられました。ファンレターを書きたいくらいです。

 

 あらずじをまとめるのは下手なので、公式ホームページをを読んでください。かなり面白いページになっています。

 

 それにしても、海堂尊氏は、見た目はかなり”アキバ系”です。この作品の登場人物設定も、かなりギャグ漫画読んできたなぁというのがひしひしと伝わってきます。漫画世代の小説って私はあまり好きになれないのですが、今回は不思議に全く気になりませんでした。

 

 とくに、病院でおこった術死をめぐる調査にやってきた厚生労働省白鳥圭輔は、関係者一人一人にインタビューしていくのですが、そこは”経験”ではなく、”理論”に基づいて、相手を怒らせたり、のせたりして真実を見極めていきます。その手際が本当に鮮やかで、思わずです。ヒューヒューです。

 

 登場人物の名前がまた・・・・。愚直な医師は、”田口公平”、気障で嫌味だが、むちゃくちゃキレる”白鳥圭輔”。病院の花形医師は、”桐生恭一”。本当に、エースを狙えもびっくりの漫画的ネーミング。でもこれがよりいっそう人物のイメージを際立たせます。

 

 映画化、ドラマ化のオファーが来ているというももわかります。読んだだけでシーンが浮かびますもん。誰が演じるのか本当に楽しみです。