本が好き 悪口言うのもちょっと好き

読書日記です。っていうほど読書量が多いわけではないけれど。。。

やっぱり・・・ 清水先生のおっしゃる通り

2005-09-06 | Weblog

 先日”行儀よくしろ”という本の感想を書いた時に、著者が、「教育が悪い=学校が悪い」という世間の風潮にかなり怒っておられるのに、世間でそんな風に言う人が多いのかしら?と疑問を感じたとかいたのですが、やはりそういうもんなんだなという記事が5日の読売新聞に出ていました。

 記事は、ある自治体は不登校ゼロをめざし、数値目標を示したため、先生たちは、とにかく不登校の生徒の心のケアをしようというより、なんでもいいから学校に来させて数字を達成することが目標のようになり、単に子供に無理強いをしていると親が反発している。 というような内容です。

 そのなかである不登校の中一の娘を持つ母親の話がのっています。

娘が学校に行けなくなったのは中1の時。どう接したらいいかわからず、混乱しているさなかに、教師が家庭訪問し、娘を学校に連れて行くようになった。母親自身も仕事を持っており、気にかけつつも娘を残して出勤していた。訪れた教師とどんなやりとりを交わしているのか、学校ではどうやってすごしているのか不安だったが当時は教師に任せていた。がそんな時期が3か月ほど続くと娘はまったく学校に行かなくなった。先生も姿をみせなくなった。「もう少しじっくりと子供と向き合ってほしかった」と母親は振り返る。(読売 9月5日 教育欄)

 この場合、母親はまるで被害者であり、責められるのは教師のみですが、やはりこの場合は、母親は先生を責める前に、自分が娘としっかり向き合わずに教師に任せきりにして仕事に逃げていたことを責めるべきだと思うんですけどねぇ。

 清水義範氏が本のなかで、

先生には期待するな

ドラマの中にでてくるような、情熱があって、子供に対して親身になってくれ、しかも教え方のうまい先生には、小・中・高等学校、それから大学まで含めても、出会えないのが普通だと考えた方がよい。

 と、書かれていたのを読んだときは、そんな当たり前のことを何を目くじら立てて仰っているのかと思いましたが、やはり世間ではこんな風に考える親もあり、マスコミも基本的にはそういうスタンスなんですねぇ。おみそれしました。。。。