半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) | |
村上 龍 | |
幻冬舎 |
久々に文字数が多い小説を読んだ。
「ネット脳」といって、長時間集中できなくなったのではないかと恐れていたが大丈夫だった。
おもしろければ読めるね、今のところ。
どれだけ現実的にあり得る設定かは知らんが、大きな違和感は感じなかった。
それどころか、現実に起こったところを空想するとワクワクした。
不謹慎だと言う人もいるだろうが事実は事実。
僕が退屈しているだとか、未来が明るくないだとかそんなことじゃなくて、
非日常とは、自分が直接被害を受けない限り人をワクワクさせるものだ。
「自分には書けない」と思った。当たり前だ。
村上龍が10年ほど考え続け、取材を重ねて書いたのだ。
素人に書けそうな気がしてたまるか。
もっと村上龍の文章が読みたくなった。
日本の国力は衰退するだろう。
その中でも幸福を感じられる人間でありたい。
ならば、幸福を経済的だけで判断しないことだ。
両親を含めた回りと自分を比べないことだ。
そのためには、己を知ることだ。
己を知るとは、つまり他を多く知ることだ。
それでいて比較をしないこと。
矛盾に聞こえるかもしれないが、それしかないだろう。
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