自 遊 想

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大飯原発再稼働/安全策はまだまだ足りない

2012年04月07日 | Weblog

(朝刊より)
 これほど低レベルの「安全基準」によって政府が再稼働を認めようとは、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の地元でなくても、あきれ果てた人が多いのではないか。
 そこには福島第1原発事故の教訓を真に生かそうという意識が全く抜け落ちている。本当になすべきは原子力施設の安全性を突き詰め、これからの原子力やエネルギーについて議論することだろう。
 肝心の安全性確認という点でも不十分であり、場当たり的な対症療法だけで再稼働を容認する姿勢は論外だ。
 再稼働するかどうかの対象になっているのは大飯原発の3、4号機。いずれも出力118万キロワットの加圧水型で、運転開始は1990年代と比較的新しい。3号機は昨年3月、4号機は昨年7月にそれぞれ定期検査に入り、運転が停止されている。
 再稼働に当たって最も重視しなければならないのは、もちろん安全性になる。
 政府が5日に決めた再稼働の安全基準は3本柱から成っている。
 「基準1」は、地震や津波に見舞われて全電源喪失に陥っても、事故の悪化を防止できるような電源、冷却などの設備。
 「基準2」は原子炉内の核燃料や貯蔵プールの使用済み核燃料を冷却し、メルトダウン(炉心溶融)などの損傷を防止できる対策。
 「基準3」はストレステストで求められた対策などの実施だが、「不断に実施していく姿勢が明確化」していればいいというのだから無責任だ。これでは基準と呼べない。
 福島第1原発事故で発電所の対策本部は「免震重要棟」という独立した建物の中に設けられたが、大飯原発にはない。対策本部は中央制御室の会議室を想定しているが、原子炉建屋の隣の建物。重大事故の際に近づけるのかどうかさえ怪しい。
 それでもいずれ免震棟を建設する計画があれば、再稼働に支障はないというのだろうか。
 政府の基準は一見、福島第1原発事故を防ぐ対策に映るが、当たり前の応急策ばかりだ。問われているのは「安全性」の実質であり、電源車や防潮堤を整備すれば済むことではない。
 政府の原発事故調査・検証委員会は中間報告で、かなりの分量を割いて1号機の「非常用復水器」の問題に言及している。唯一残った冷却手段だったが、津波後はほとんど作動しなかったとみられる。
 ところが、それに気づかずに冷却していると誤認し、外部からの注水が遅れる結果になった。非常用復水器についてきちんと理解していなかったことが理由であり、「原子力事業者として極めて不適切」と中間報告は批判している。
 対応に当たった人間の問題も含めて、福島第1原発事故の原因は未解明だ。避難や放射能汚染の問題点もまだ整理されていない。事故の教訓をくみ取らず、多くの人の生命や財産を守るという視点が欠落したままの再稼働などあり得ない。

(原発再稼動を急ぐのは何故??? 脱原発の庶民の声が圧倒的に多いのに!!!)

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