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物流大崩壊 角井亮一

日本の強みの1つが「宅配便」だという話はよく耳にする。スキーをするために日本を訪れた外国人観光客が最初に驚くのが、スキー場にスキーを運んでくれる「スキー宅配便」の便利さだという。その日本の強みである物流システムに関して、ドライバー不足、過重労働といった問題が取りざたされるようになっている。その実態を詳しく知りたいと思っていたら、グッドタイミングで本書を見つけた。内容は、その期待通り、現在の日本の物流という社会インフラの現状や抱える諸問題を図解と数字で分かりやすく教えてくれる解説書だった。しかも、最近の動きとして、ラストワンマイルを大手宅配業者に丸投げする状况に変化が起こっているというところで出てくる「オムニチャネル」「ウーバーEATS」などの説明は大変ためになった。特に先日自分の住む地域で始まった「ウーバーEATS」のビジネスモデルを教えてくれる図表とその説明は、色々な疑問を解消してくれて、とても良く理解できた。読んだ後、少し賢くなったような気がした。(「真実の名古屋論」  角井亮一、宝島社新書)

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