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タイ・カップ

球聖タイカップの使用したバットを埋め込んだカードである。前にも書いたが、タイ・カップのサインを入手することは非常に困難なので、私は、そういう選手については、こうしたコレクティブルをその代替物として集めるようにしている。アメリカには、コレクティブルを集めるという、大変裾野の広い文化があるので、日本でもそれらの入手は簡単だ。大リーグ選手のコレクティブルについては、一般的に、試合着用ユニホームの方が使用バットよりも人気が高い。理由は、ユニフォームの方が現存している枚数が少ないからだと思われる。さらにユニフォームのなかでも、練習用のユニフォームや未使用のものよりは、試合で実際に着用したものの方が高い。さらに、アウェイとホームでは、ホームのユニフォームの方が人気があるようである。こうしたコレクティブルは、当然アメリカが本場だが、いろいろと奥が深い。なお、タイカップのバットのカードは、シンプルなデザインが大変気に入っている。
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ひたひたと 野沢尚

名古屋出身の野沢尚の最後の作品集で未完のプロットが収録されているということで読んでみた。彼の作品は、「破局のマリス」「リミット」「砦なき者」等を読んだが、最も印象的だったのは、やはり傑作の誉れの高い「深紅」で、その最初の数十ページの息の詰まるような描写には心底驚いた。私の場合、彼の作品への期待は、あの数十ページのような文章にもう一度出会いたいということに尽きる。本書でも、彼独特の重苦しいが一気に読ませるという特徴が最後まで健在であったことが確認できた。しかし、やはり短編であるということで、筆が急いでいるなと感じてしまう部分があったり、独特の世界に浸りきれずに終わってしまったような気もする。最後の未完のプロットについては150ページの長いものだが、彼の完成された作品との距離はかなり遠い。ここから1つの長編に仕上げるまでの作業が彼の真骨頂であったのだろう。長いプロットが残されていたことに感謝するよりも、この作品が彼によって完成されなかったことの悲しさの方が何倍も大きいことを実感させられた。(「ひたひたと」野沢尚、講談社文庫)
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カート・シリング

ベテラン現役投手の4人目は、カート・シリングである。2000年には、R・ジョンソンとシリングの2枚看板で、ダイヤモンドバックスがワールド・チャンピォンになったのが記憶に新しい。その後、レッドソックスに移籍して、2004年にまたワールド・チャンピォンに。ここだけみると、優勝請負人のような感じだ。レッドソックスでは、松坂・岡島に親しく話しかけ、2人がチームに溶け込めるように配慮しているとのことで、日本人のファンを増やしたのではないか。サインは、G・マダックスと同様、力が抜けた手慣れたサインである。こうしたサインをするということは、気軽にサインに応じるファンを大切にする選手ということでもある。但し、こうしたサインは、真似をしやすい、即ち偽物が多いということにもつながるので、注意が必要だろう。
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