谷沢健一のニューアマチュアリズム

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長女と大阪世界陸上(その1)

2007-09-01 | 個人的な話題
 8月30日、大阪長居競技場に出かけ、「IAAF世界陸上2007大阪」を女房と観戦した。というのは、実は長女の順子に会うためだった。順子は今アメリカチームのトレーナーとして、久々に日本へ戻ってきた。親として娘の時間の許す限り、積もる話も聞いてやりたいし、さらにはトレーナーの仕事振りにも関心があったのだった。
「リース・ホッファとネルソンをマッサージする時は大変なのよ」と順子。彼らは、身長2m、体重200kgもある。砲丸投げで金銀のメダルを獲った大巨漢である。
「タイソン・ゲイは、普段はとても静かな人よ。練習中も本を読んだり音楽を聴いていたり、リラックスと緊張の切り替えがうまいのよねー」100mを9秒85で走るアメリカ短距離選手が、プレッシャーを跳ね返す強さには舌を巻くものがあると言う。それに対して、陸上競技の日本人選手はどうだろうか。やはり、気に掛かると言う。
 順子は、私が引退して一時東京に居を移した時も、名古屋で寮生活を続けた。新体操部(名古屋女子大付属高)の選手として一意専心だったのだ。兵庫の武庫川女子大に進んでからも新体操はやめなかった。同時に将来の設計図をひそかに描いていった。身体のケアーやトレーニング方法の指導に夢を抱いていたのだ。
 現役時代の私のアキレス腱故障の苦しみをつぶさに見ていて、まだ幼かったがもどかしく歯がゆい思いを抱いたのだろう。大学の伊達教授からの影響も大きく、武庫川女大の姉妹校・Southwest Texas State Universityへ進学した。伊達先生のアドバイスを忠実に従ってアメリカ・テキサス州へ迷いも無く渡っていった。