My Tokyo Sight Seeing

小坂やよい

新宿3丁目 新宿バルト9

2007-03-11 09:37:23 | Weblog

新宿東映映画館跡地に建てられたビルにマルイシティ1が入っているが、その9階から13階は、2月9日にオープンしたシネコン。
最多433席から最少70席まで、なんと9シアターが入っている。
全館デジタル映写機導入という最新の設備だ。

オープニングを飾る上映のひとつが「ドリームガールズ」。
60年代に活躍した女性ボーカルグループ・シュープリームスを題材にしたミュージカルの映画化で、圧倒的熱演と評判のジェニファー・ハドソンが、先ごろアカデミー女優助演賞を獲得した。

で、水曜日のレディズ1000円サービス・ディに行くと、レディズは実施されてなかった。
代わりに、平日午後3時から6時までの間に開始される特定作品に限り1200円という。
200円という微妙な上げ幅と時間の条件に感心しながら切符を買う。
全席指定なので上映時間近くになると、チケットコーナーに列ができていた。

9階ロビー・チケットコーナーは10階まで吹き抜けで、らせん階段の先にバルコニーが設置されている。
これがちょっとレトロな感じの、趣きのある空間なのだが、初日舞台挨拶やライブイヴェント用らしい。

この日早めに来たので上映時間までちょっと間があった。
でもせっかちな私はとっとと13階の劇場に行く。
と、パウダールームや喫煙室はあれども、どこにもイスがない。
まるでホテルの客室通路のようだ。
仕方がないから、10階にあったカフェに入る。
劇場側としてはカフェに入れということなんだろうが、別にコーヒー飲みたくない。でも座れる場所はここだけだ。
しかし、細かいことを言うようだが、
カフェのジャイアントポップコーン150円なのにコーヒー400円は矛盾してない?。
何かと深遠配慮の劇場側。

映画はというと、危惧した通り、ミュージカル仕立てだった。
ミュージカルの映画化だから当たり前なのだが、音楽映画は好きだが、ミュージカルが私はいまいち入り込めない。
R&B音楽が、シュープリームスが大好きで、映画評も絶賛だし、今回はちょっと違うかなと期待があった。
冒頭部分やステージの場面はすごくわくわくさせられるのだが、ストーリーが入り出して、状況や心境を歌い上げるパターンになると、私の中でテンションが下がる。
やはりシュープリームスのヒット曲をちりばめて、前編R&Bのリズムでと思う方が無理なのかも。
そう思わなければ十分に楽しめる映画だろう。

映画ではシュープリームスの、ポップスを取り込んだ音楽やソフィケイトされた歌い方が、白人の間で受け入れられていく過程が、大雑把ながらも描かれている。
それまで白人と黒人では放送局も違って、音楽のジャンルも違った時代、個人的嗜好では、そこらあたりにもう少し軸を置いて、スパイスを効かせてほしかったが、そうなるとモータウン・レコード物語になってしまうか。
ジェニファー・ハドソンは主演女優賞ではなかったの、と思えるくらい主役を食っていた。熱演が過ぎて、ちょっと肩と声に力が入り過ぎ。
ダイアナ・ロスを演じた主役ビヨンセ・ノウルズが、ダイアナ・ロスのあの迫力とアクの強さには及ばないけど好演だった。他にエディ・マーフィーも。

座席はすこぶる快適で、劇場内での飲食もOKだ。
でもこの映画を上映していたシアター9は、座席の中央部分が通路なしで、切れ目なく長く、長く続いている。
これは通路側に座らないと、本編が終了してもエンドロールが終わるまで出られそうにない。
いつも早々と出てしまうせっかちな私としては、今後、通路側席獲得が必須の劇場だ。












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1 コメント

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さすがは (かなかな)
2007-03-15 20:14:06
おお、あの映画館、行ったのですね。
私も目つけてました。でも、見たいのがなかったのでまだなんですが…。
読売に紹介されてましたよね。「新宿の映画活性化なるか」みたいな見出しで… 一度、行きたいです。

 内容的には昨日観た「さくらん」、おもしろかったですよ。原作もいいんでしょうけど、金魚を使った映像が効果的でした。とにかく絢爛豪華系ですが、赤と黒で引き締めてるって感じで。それにバタ臭い顔のはずの土屋アンナが以外にいい味出してました。
コマ劇横の映画館でやってます。そこも結構きれいで観やすかったです。
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