My Tokyo Sight Seeing

小坂やよい

My Sight Seeing in Ireland

2007-07-22 11:14:55 | Weblog


アイルランド・イニシュモア島

イニシュモアとはゲール語で「大きな島」という意味。
アイルランドの最西部にある島だ。
ゴールウィイからフェリーで渡ったが、快晴下にもかかわらず、すごい荒波だった。
日本では「アラン島」の名前で知られているが、はるか昔ドキュメント映画「アランの男」で世界的に有名になったからだ。
観光シーズには約900人の島の人口以上の観光客が押し寄せるが、
1日で観光できる規模なので宿泊者は少ない。

アイルランドはケルト民族でカソリックの国。
イギリスの統治でゲール語を禁止され、改宗しないならばと、荒涼とした西へと追いやられた歴史を持つ。端的に言えば日本と韓国の関係に似ている。
貧しさゆえ、アメリカやその他の国へ移住していった人が多く、一時は本国に残っている人口より、世界に散らばっている移住者の方が多かった時期もあったという。
ここからさらに海を隔てた西は、ニューヨーク。
アメリカ合衆国の歴史にとってアイルランド人移住者の果たした役割は大きく、
「go west 」,西へ西へというのはアイルランド人にとって希望を意味したのだろう。
アイルランドの古い歌には、そこらへんの状況を綴った詩が多い。

大ヒットした映画「タイタニック」は、ラブストーリー仕立てだが、
アイリシュ側から描いていたともいえる。
タイタニック最後の出港地がアイルランド南部のコークからで、
三等船室の船底にはアイルランド人移住者が多かった。
救命ボートが定数に満たないのを承知で出港して、
助かったのは三等船室以外の人が多かったのだ。
アイルランドではタイタニックで死亡したアイルランド人だけを集め、
その詳細が書かれた本が出版されていた。

アイルランドの中で最も過酷な自然条件の場所がここアラン島。
風が強く、岩だらけの土地なので、ジャガイモを育てるぐらいが精一杯。
「アイリシュ魂」とは不屈の精神を意味するが、こういう場所では不屈の精神を持たないですぐに諦めていたら、生き延びていけなかっただろうと思える。
アイルランドにアメリカ人観光客が多いのは、彼らの祖父母や曾祖父母の地をおとづれるという意味合いを持つ。
アラン島のB&Bで出会ったアメリカ人一家も、祖父母がアラン島出身なのだと言っていた。
飢えを避けるために出て行ったであろう祖先に比べて、この一家4人は、合計8人分ぐらいのウェートがあろうかと思えるほど、みんな見事な肥満体だった。



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2 コメント

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Unknown (たまき)
2007-07-27 08:26:14
いつか見た映画の舞台もアラン島だったのかな?
家政婦のキャシー・ベイツが、とても風の強い庭で、洗濯したシーツを干すシーンを思い出したよ。冷たく、強ーい風にキャシー・ベイツの指はあかぎれができて、とても痛々しそうだったよ。

先日も大阪に帰ってきました。千里中央の街は、全然変化がなく、ホッとします。

吉祥寺に”キャリコ”という猫喫茶ができたそうですね。猫が好きなやよいさん、行ってみましたか?
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お返事 (kosaka)
2007-07-30 15:03:39
吉祥寺の猫喫茶、探して行って見ます。楽しみ。
いつもコメントありがとうございました。
メールします。
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