キャンプ屋さんで里山暮らし 20年

茨城県北部の小さなファミリーキャンプ場からの便りです。自然豊かな里山暮らしの日々の気づきを綴ります。

6月最後の週末  小雨の中にオオムラサキ

2019-06-29 16:18:58 | キャンプ場だより


えっ、台風3号? と、ちょっぴり心配しましたが、
茨城辺りでは、3号は陸地を離れ太平洋岸を東に向かう熱低となっていました。

県内でも北部のこの地はなんの影響も受けなかったものの
梅雨前線のため土曜日は一日中小雨が続いていました。
日曜日も同じような梅雨空になりそうです。

    

    

そんなお天気でも、キャンセルもせず、若者5人組のキャンパーがご来場くださいました。

   

 
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お客さんのために、トイレ、炊事場などをチェックしての戻り、発見。

 

  オオムラサキ(♂)です!!

よく見ると片方の上の羽が一部を残し、なくなっています。
触覚が動いています。
ここに放置しておくと、車に引かれたり、踏まれたり、蟻にやられたりするでしょう。
で、とりあえず、塵取りに入れて家に持ち帰りました。

 

  日本の国蝶、オオムラサキ。 なんと、美しい蝶でしょう。
  この写真はほぼ原寸大です。 大きな蝶です。

  眺めていると羽を震わせて、足を動かしているではありませんか。
  左右の羽が揃っていたら、飛び立って行けるほど元気です。

  羽化してすぐなのかしら? そこを鳥に襲われたのかしら?
  メスには出会ったのかしら? 

  オオムラサキは花から花へと蜜を吸うためにヒラヒラ飛ぶ蝶ではありません。
  タテハチョウと同じく樹液などを吸う蝶です。
  
  そこでスズメバチトラップ用の液(但し、ぶどうジュースなし)を平たい容器に入れて
  そばに置いてやりました。 長い口吻を出して、ちゃんと吸い始めました!!
  元気が出たのか、羽を立てました!!

  

  キャンプ場には大きなエノキの木があります。
  その大枝にブランコが下がっています。
  オオムラサキは夏にエノキの葉に卵を産み付けます。
  幼虫は葉を食べて大きくなり、落葉の頃、樹下に降り、越冬幼虫となって枯葉の中で
  冬を越します。 春、若葉が出るころに幼虫は再び木を登り、青葉を食べて成長し
  蛹となって葉にぶら下がっています。 そして、夏、羽化するのです。

  だんだんオオムラサキの育つ環境がなくなって来ている昨今です。
  木の根元の落葉はなるだけ残して、幼虫が越冬できるようにしたいと思っています。
  いつまでもオオムラサキがいるキャンプ場となりますようにと、願っています。
  

  




 

コメント
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