伸合いシリーズの最後として、勁力による伸合いの重要性について説明したい。
前回、以下のようなことを書いた。
「会では、・・・(中略)・・・背中に一直線のラインが出現するまで、張り伸ばしていくことが肝要である」
もう既にお分かりのことと思うが、「張り伸ばしていく」のは腕ではない。ではどこか?
それは、背中と両腕の下筋(二の腕)である。
まず背中については、肩を後方下に向けて落とし広げていくことで張り伸ばすことができる。まだ背中の感覚がうまくつかめない人であれば、肩根が縮まらないように胸を開いていくイメージで同様のことができるはずである。
また両腕下筋は、弓手と馬手の下筋のラインが背中で直線にちかづいていくイメージで張り伸ばすことができる。これも同様に肩根を縮めることなく胸を開いていくことで同様の感覚がつかめるはずだ。
このようにして行う伸合いは、外見からはほとんど動きが見られないものである。しかし、身体の内側では確かに動きが存在している。
したがって、この伸合いの時間が、会から離れまでの時間となって現れるのである。(熟練するまでは、各部位の張り伸ばしを完成するまでに少なくとも5秒はかかるだろう)
慣れるまでは「肩根を落とし、背筋を伸ばし、胸を開いていく」という稽古を何度も行い、背中や下筋を使う感覚がつかめるようになったら、直接そこを意識して伸合いができるように稽古をするとよいだろう。
これができるようになると、弓は「引き離し」ではなく、「勁の発動(発勁:はっけい)」というレベルにまで昇華することになる。
前回、以下のようなことを書いた。
「会では、・・・(中略)・・・背中に一直線のラインが出現するまで、張り伸ばしていくことが肝要である」
もう既にお分かりのことと思うが、「張り伸ばしていく」のは腕ではない。ではどこか?
それは、背中と両腕の下筋(二の腕)である。
まず背中については、肩を後方下に向けて落とし広げていくことで張り伸ばすことができる。まだ背中の感覚がうまくつかめない人であれば、肩根が縮まらないように胸を開いていくイメージで同様のことができるはずである。
また両腕下筋は、弓手と馬手の下筋のラインが背中で直線にちかづいていくイメージで張り伸ばすことができる。これも同様に肩根を縮めることなく胸を開いていくことで同様の感覚がつかめるはずだ。
このようにして行う伸合いは、外見からはほとんど動きが見られないものである。しかし、身体の内側では確かに動きが存在している。
したがって、この伸合いの時間が、会から離れまでの時間となって現れるのである。(熟練するまでは、各部位の張り伸ばしを完成するまでに少なくとも5秒はかかるだろう)
慣れるまでは「肩根を落とし、背筋を伸ばし、胸を開いていく」という稽古を何度も行い、背中や下筋を使う感覚がつかめるようになったら、直接そこを意識して伸合いができるように稽古をするとよいだろう。
これができるようになると、弓は「引き離し」ではなく、「勁の発動(発勁:はっけい)」というレベルにまで昇華することになる。