過払い金請求時の弁護士事務所の選び方

過払い金請求をご存知ですか。

銀行や消費者金融でお金を借りると返す時に利息を付けて返さなくてはいけません。

利息の年率には、利息制限法という法律で上限20%が定められています。

しかし2010年までは、多くの貸金業者が出資法に基づく上限金利29.2%を採用して貸し出しを行っていました。（現在は改正されています）

この時に上限金利20%を超えた利率でお金を借り入れ、返済を行っていた場合利息を払いすぎたことになります。

この払いすぎた利息を取り戻すための請求を、過払い金請求と呼びます。

通常過払い金請求を行う場合は、弁護士に依頼するのが一般的です。

TVCMなどで、過払い金請求に強い弁護士事務所をうたっているものもよく見られます。

いざ、弁護士に依頼するとなった時にどの弁護士事務所に依頼すればよいのかという問題になります。いきなり知らない事務所に頼むのは不安ですからネットでの債務整理の口コミやランキングなど評判を一通り確認してから相談に行くとよいでしょう。

弁護士事務所の中には、過払い金を着服したり、高額な報酬を要求してくる悪徳弁護士もいます。過払い金の請求自体は弁護士に任せて構いませんが、過払い金に対する基本的な情報は自分でも集め、万が一に備えましょう。

一つは、自分の過払い金がいくらになるのかという資料をもらう。一つは過払い金請求の経過について弁護士から逐一報告をしてもらう。一つは、弁護士報酬の相場を知っておくことです。

弁護士事務所のサイトを見ると、過払い金請求の成功報酬は平均で約20%で、細かい数字は会社によって異なります。このように最初から情報を提示している事務所は信頼してよいかと思います。またネットで見られるランキングの高い事務所は、実績件数も多いですから過払い金請求に強い弁護士が多くいるとも考えられます。

ただネットでいくら評判が良い弁護士事務所でも実際には対応が違う場合もありますので、必ず直接事務所へ赴き信頼できる弁護士がいるかどうか自分の目で判断することが必要です。

過払い金請求は、自分が支払いすぎてしまったお金が戻ってくるので、もし現在も借金がある場合その返還金で借金を減額することも可能です。

しかし、過払い金請求については最後の取引から10年以内に請求しなければ、時効が成立し請求権が消滅してしまうので注意が必要です。