そもそもブレーキが働かない

本能すら狂っている状況

------ここから記事引用-------

2007/06/11-19:58 出産直後にえい児殴り殺す＝１８歳母を再逮捕－千葉県警
　千葉県白井市の雑木林で２月、ポリ袋に入った男のえい児の遺体が見つかっ
た事件で、県警捜査１課と印西署は１１日、死体遺棄容疑で先月逮捕した母親
の無職少女（１８）＝千葉市中央区＝を殺人容疑で再逮捕した。「産んだら泣
き声を上げたため、家族に知られると思い頭を殴って殺した」と容疑を認めて
いるという。
　調べでは、少女は１月１９日ごろ、白井市内の実家の２階自室で男児を出産
。男児が泣き声を上げたため、家族に出産を知られることを恐れ、男児の全身
をバスタオルで包んだ上、頭や顔を数回殴るなどの暴行を加えて殺害した疑い。
　千葉地検は１１日、母親の少女とともに逮捕された友人の派遣社員の少女
（１９）＝白井市＝を死体遺棄の非行事実で千葉家裁に送致した。

------ここまで-------

人間の赤ちゃんは、他の動物と比べて、大体1歳分ぐらい早産で
産まれてくるそうです。
当然、親や他の人間から攻撃を受ければなすすべがありません。

赤ちゃんには「可愛い」という武器を使って攻撃を回避しているという
理論があります。

ローレンツという学者さんが、ベビー図式という考え方を提示しました。

1. 身体に比して大きな頭
2. 前に張り出た額をともなう高い上頭部
3. 顔の中央よりやや下に位置する大きな眼
4. 短くて太い四肢
5. 全体に丸みのある体型
6. やわらかい体表面
7. 丸みをもつ豊頬

以下のような外見的特徴が、見るものに「可愛い」という感情を
芽生えさせ、相手の攻撃衝動を抑制し、保護・養護感情を喚起する効果
をもたらしていると考えたのです。

ただこの特徴は、産まれたばかりの新生児には特徴的ではないので
上記の条件に加えて何か本能的に相手の攻撃衝動を抑制し、保護・養護
感情を喚起する何か別のメカニズムがあるのかもしれません。

問題なのは、その赤ちゃんが本来持つ防衛機能がまるで通じない
人間が増えているのではないか？と考えられることです。


「産んだら泣き声を上げたため、家族に知られると思い頭を殴って殺した」

もし、この記事通りだとすると、この行動には、

家族に知られる（不快）　＜　新生児を黙らせて知られないようにする（快）

というあまりにストレートなパターンを見て取ることが出来ます。
この間には、倫理的・理性的な心理的障害はおろか、赤ちゃんが発動した
であろう本能に訴えかける防衛機能に反応したそぶりも感じられません。

教育でどうこうできるレベルを超えています。

お子さんをお持ちの方、新生児でなくてもいいです。過去に新生児だったら。
その方に尋ねたいです。

「あなたは、赤ちゃんの顔を、殴ることが出来ますか？殴ろうと思いますか？」

なんとはなしなんですが、判断基準になるかなあと推測されます