現代視覚文化研究会「げんしけん」

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「ノイタミナ」第3弾はホラー 2006年1月12日より「怪(あやかし)」を放送。

2005年12月05日 10時18分42秒 | アニメエキスプレス
 フジテレビの「ノイタミナ」は、若い女性をはじめとする大人をターゲットに、2005年4月にスタートさせたアニメ専門レーベル。今まで『ハチミツとクローバー』(羽海根チカ)『パラダイスキス』(矢沢あい)と人気マンガをアニメ化してきたが、男性でも充分に楽しめると思います。制作陣のスタッフも良いメンバーを揃えておりますし、観ていて2作品とも飽きが来ない。特に現在放送中の『パラダイスキス』は「ファッション」をメインテーマしていて、女性をターゲットにしているが理解できる作品ではありつつも、主人公の【ユカリ】には共感を持って観る事ができますし、【ジョージ】にも素直にカッコ良いと感じますね。他の登場キャラクターもかなり個性があり楽しい内容になっております。かなり話は脱線した感じがありますが、その「イノタミナ」から第3弾として、2006年1月12日からホラーアニメ「怪(あやかし)」が放送される事になりました。そして「四谷怪談」「天守物語」「化猫」の3作品を制作するとの事。「怪」は初のオリジナル作品となるので、若干の不安はありますが、この「怪」は新たな映像美の方で表現される事なので、そこの所を注目して観たいと思います。もう一つの見所は「四谷怪談」のキャラクター原案を「ファイナルファンタジー」シリーズで人気のイラストレーター【天野 喜孝】氏が手がけ、「天守物語」は「東京ラブストーリー」など同局のテレビドラマを演出してきた【永山 耕三】氏が監督を担当します。女性をターゲットにしてはいますが、是非観て欲しいと思います。

地獄少女 第九話「甘い罠」

2005年12月04日 16時56分21秒 | アニメ・映像全般
 第九話のストーリーは「【春日 由香】と【春日 弘美】は念願の夢でもあるケーキ屋をオープンしようとしていた。姉妹の店を自分の番組で紹介すると有名パティシエの【森崎 信也】は言ってくれたのだが・・・。」という感じに展開されます。今回は【柴田 一】と【柴田 つぐみ】の「柴田親子」は、外野的な扱いだと思います。しかしながら「呪いの依頼者」と「柴田親子」とのバランスの描きが難しいと感じております。やはり、ストーリーのメインは「依頼者」だと思います。あんまり「柴田親子」の登場場面を増やすと「依頼者」自体の存在が希薄な感じになり、このアニメ作品の「呪い」による物語展開を根幹から揺るがしかねないですが、「地獄通信」を追及する「柴田親子」の存在は必要なんですよね。私は【つぐみ】ちゃんは可愛いので、どんどん出て来るのは嬉しいのですが、話の全体を考えるとまたこれは違った意見になってしまう。だからこそ、今回のように、【森崎】が出演している番組をテレビで観ているだけの【つぐみ】とか、会場に一歩遅れて来る【一】などのアニメ劇中での表現が今は良いと思います。物語が進んで行けば【閻魔 あい】との対決が必然的にあると思いますので・・・。
 物語は、【石津 吾郎】が消えたショーウインドーの前に立つ【一】のシーンから始まります。【一】は前回の依頼者【田沼 千恵】の自宅へ向う。「お願いです、話だけで良いんです」「だから、娘は会いたくないって言っているんです」「そこを何とか」「いい加減にしないと警察を呼びますよ」と門前払いをされてしまう。【一】は本業をそっちのけで「地獄通信」を調べていた。物語はメインの【森崎】と妹の【由香】との会話シーンになります。【由香】は【森崎】に姉【弘美】のお店に出すケーキを見せていた。初めは凄く良い雰囲気だったが、【森崎】の裏の顔を徐々に表面化して行きます。その【森崎】の配慮によりテレビ番組で、姉妹のお店をオープン当日に紹介してくれる事になりますが、その話を聞いて【弘美】は不安そうな表情をします。この不安感が姉妹と父との夢であるお店までも打ち壊す事になろうとは・・・。場面は【柴田親子】に移ります。【つぐみ】がテレビを観ていると【森崎】出演の番組が始まります。テレビ画面に映される数々のケーキに女の子らしい反応をみせる【つぐみ】ちゃんが可愛いですね(萌)。その番組で【森崎】が発表した新作ケーキが・・・【弘美】のお店で出すはずの新作ケーキと同じ物だった。【森崎】はテレビの全国中継で【春日】姉妹のお店の信頼を失墜されるのが本当の目的だった。もちろん、番組自体も大混乱で途中で中断されてしまう。その企みが見事に成功した【森崎】の笑みが物語っていた。【由香】は困惑し怒るが【弘美】は現場のスタッフに謝るだけだった。もしかしたら【弘美】はこうなる事を分かっていたのかもしれない。【由香】の抗議すると言う事に【弘美】は止めようとする、それにはある理由があった。【由香】はバイト先で知った「地獄通信」の噂を信じてアクセスをする。その頃、【あい】は縁側で「鶴」を折り紙で折っていた。【あい】の何気ない仕草ではありますが可愛いですね。すると【由香】の背後に現れる【あい】「呼んだでしょ?あたしは「閻魔 あい」・・・」と奥に消えようとするのを追いかけると・・・全てが赤に支配された夕陽の世界になっていた。そこで【一目連】に「あの男が憎い?」、【骨女】に「殺したい程に?」と聞かれて、一瞬戸惑い【由香】「そっそれは・・・」と言う。この言葉から見ると【森崎】に対して「殺したい」程の怒りがないとまだ思われる。その揺れ動く【由香】の心理状態が旨く表現されているし、【あい】と【由香】が向かい合っての会話シーンの、お互いの瞳に顔を映しながらの演出も良かった。そして、アニメ劇中ではお店自体への銀行から一歩的な融資の打ち切りで、資金が調達できずに潰れてしまう。それにも【森崎】が裏で動いていた。姉妹の夢のお店は取り壊され、空き店舗になったしまった。【由香】は店舗内で落胆し座り込んでいた。「由香、もう行くわよ・・・」「ごめんね、お姉ちゃん。あたしがあんな奴の所へ行かなきゃ、こんな事には・・・」「由香のせいじゃないわ」「どうして、こんな目に遭わなきゃ行けないの・・・私達何もしてないじゃない・・・お姉ちゃん・・・」すると【弘美】が「話があるの・・・」「えっ・・・お姉ちゃん」。ここで【弘美】と【森崎】との間に合った真実が話されたと思う。舞台は【森崎 信也】の「パティスリーな夕べ」の会場に移ります。その【森崎】の元へ全てを聞いた【由香】がやって来るが、逆に【森崎】の本性が見え、侮辱され、罵倒されてしまう。【由香】は「許さない!絶対に許さない!」と「黒藁人形」の赤い糸を引くのだった。そして、会場では【森崎】のケーキが振る舞われていたが、会場の来賓から不評の声と【森崎】にもケーキが投げ付けられる事になる。もう【あい】たちの「呪い」の仕置きが始まっていた。その事を感じた【つぐみ】が【一】に携帯で話す。「「森崎 信也・・・」「そう・・・この間のテレビの・・・女の子も一緒に居た」「何?あの同じケーキの子か!」と【一】は仕事を投げ出して現場に向う。会場の【森崎】は「待ってくれ!私じゃない!そのケーキを作ったのは私じゃない!」言うと【骨女】が「じゃあ!あなたがケーキを盗んだって言うのは本当だったんですね。」とマイクを向ける。【一目連】「しかも、女にフラれた腹いせに」【輪入道】「こりゃ、スクープだ」【骨女】「どうなんです?森崎さん」と会場を逃げ出すが、目の前に【弘美】が現れるが・・・「お願い、私を食べて」とクリームになって襲う。必死に乗り込んだタクシーでもクリームに飲み込まれた。【一目連】の「少しは懲りたかい?」の声で目を覚ます【森崎】だが、身体がケーキのチョコレートの家になっていた(笑)。最後まで往生際が悪い【森崎】は【骨女】が扮した愛する【弘美】と一緒に鳥居の向こう側へ「もう、私のケーキは渡さない・・・」と・・・。【一】も会場につくが一歩遅く、その場では【森崎】が居なくなって捜している状況だった。その後の【春日】姉妹はお店で働く【弘美】にお弁当を持って来る【由香】の姿がある。バイト先に急ぎ走りながら「お姉ちゃん!あたし、まだ諦めてないからね。もう一度、絶対にお店を開くんだ!」と笑顔で走っていた。その前向きな【由香】の姿が印象的ですね。今までの依頼者とは違い悲壮感を感じなかった点も、最後に付け加えて置きたい。

舞-乙HiME 第9話「海-水着+遭難=?」

2005年12月03日 23時14分05秒 | アニメ・映像全般
 第9話のストーリーは「定期試験もほぼ終わり、もうすぐ遠足。【ユキノ・クリサント】と【ハルカ・アーミテージ】の配慮により、今年度はエアリーズ共和国の敷地内で遠足が行われることに決定。【アリカ・ユメミヤ】は初めて行く海に思いを馳せ、「泳げるようになる」と気合を入れる。【ナツキ・クルーガー】や【シズル・ヴィオーラ】が宿泊施設で【ユキノ】たちに挨拶していると遊び全開の格好をした【マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム】が勝手についてきていた。同じくその場には「偶然」【ナギ・ダイ・アルタイ】と【セルゲイ・ウォン】も慰安としてやって来ており、【ナギ】は【マシロ】にからんで行く。一方、【アリカ】は次々と展開される遠足の準備に、目を見開くことに・・・。」といった展開をして行きます。
 今回も今後の展開が気になる場面が多かったですね。【ナギ】と「シュバルツ」の交渉人【ジョン・スミス】との密会、頭領【ミドリ】の率いる「アスワド」のエアリーズ国内での暗躍などが表現をされていた。やはり【ナギ】は「シュバルツ」と組んで、国家間の戦争でもしたいのか?と連想されるが、その真意は先にて明かされるので触れるのはここまでとして置きたい。今作のラストでも「アスワド」の一人【ルーメン】と【アリカ】との戦いでも描かれていたが、エアリーズ領内で何を企んでいるのかが、今後の期待です。【ラド】とはまた違った【ルーメン】が面白かった。少しお姉さん系の話し方、使用する武器も鞭のようにしなる剣を使っていた。【アリカ】もローブを使用できなければ勝てる訳がないです。「蒼天の青玉」のローブならば【ルーメン】と互角にわたり合えたと思っております。アニメ劇中では【アリカ】と「星組」の面々が定期試験の真っ最中の所から描かれる。【アリカ】も「あん・・・ちかれた・・・へとへとだよ」と机に倒れこむが、【イリーナ・ウッズ】から「今回の試験のメインイベントがまだ残っている」と言われる。それこそ多くのリタイヤを出す「長距離踏破試験」だった。その遠足も【ユキノ】のはからいでエアリーズ内で行うとは、これも運命だと思う。【アリカ】は初めて見る海に大興奮して暴走して【ユカリコ・シュタインベルク】にローブで撃沈されたり、実際の遠足の物々しい準備を見て驚くなど、様々な表情を見せてくれます。【ユカリコ】からのリタイヤする時は「マーカー」のボタンを押す事、【シホ・ユイット】は【アリカ】へのマキマキをやろうとしたり、【アリカ】は【エルスティン・ホー】と組んで、【ニナ・ウォン】は【トモエ・マルグリット】と組む事などのストーリーは進展して行きます。それと夜中に【アリカ】と【エルス】のリックを確認して、何かの細工する人影が・・・またも妨害があるのだ。この行為が後半で【アリカ】と【エルス】を最悪の状況へ追い込む事になります。【アリカ】と【エルス】、【ニナ】と【トモエ】のお互いの対照的な進み方も良かった。さすがは、コーラルの№1と№2ですね。仲良くよりもこの試験を合格する為だけの関係が【ニナ】と【トモエ】らしくって好きな所でもあります。逆に【アリカ】と【エルス】は仲良く進んで行きます。今回の第9話での見所は【アリカ】と【エルス】の2人「友情」と「絆」の描きだと思います。夕方になり【アリカ】と【エルス】の体力差は徐々に現れて行きます。そして【エルス】がヘビに噛まれるアクシデント。その場に座り込む【エルス】。【アリカ】は「見せて!毒があるヤツだったら大変だよ」【エルス】「大丈夫・・・あんまり痛くないし・・・」と言うと「いいから」と噛まれた方と逆側の靴を取ろうとする【アリカ】。「アリカちゃん、噛まれたのはこっち・・・」例え「ナノマシン」で毒が合っても平気と言われても【アリカ】は聞かないですね(笑)。それに【エルス】の足のちまめを見て、ヨロヨロと立ち上がる姿を見たら【アリカ】はもうダメです。【アリカ】は本当に心配をしているのが伝わってくる。アニメ劇中では何度も「マーカー」を押して、リタイヤをしようとした。試験の成績よりも友達の【エルス】を選んでしまうのが【アリカ】なのだ。そんな彼女の素直な優しさが私は好きな所ですね。【シホ】の夕食の採点を終えて、焚き火で暖を取る【エルス】元気がない様子が伝わります。ここからの2人の会話は本当に良かった。お互いを気遣い、尊重しているのがよく表現されていました。【アリカ】「水、汲んで来たよ」「ごめんね、アリカちゃん」「う~ん、もう~エルスちゃんってば、今日はずっ~と「ごめん、ごめん」って言ってばかりだよ」背伸びしながら言う【アリカ】。また「ごめん・・・」「ほらっ!また~」「あっ・・・」と見上げる【エルス】に笑顔で答える【アリカ】に【エルス】もつい笑ってしまう2人。とても良かった。【アリカ】が【エルス】の身体を拭いた上げる所で【アリカ】が「やっぱり、熱出ているね・・・」【エルス】は「さっき、活性化剤も注射したし・・・」と答えるが【アリカ】は「マーカー」を見て「これ、押そうか・・・」と言う。「だめだよ、そんな事したらアリカちゃんまで一緒に」「でも、料理もマイナス10点とかつけられちゃったし・・・」「まだ、挽回できるよ。あたし、アリカちゃんの足手まといになりたくない」と言う。【アリカ】も「足手・・・まといってさあ・・・あたしの方じゃない、いっつも勉強とか・・・」「アリカちゃん、きっと凄いオトメになる、あたし分かるの」「そっそうかなあ~」と照れる【アリカ】。「うん・・・だってちゃんと夢を持ってて、本当にオトメになりたいって・・・」「それは、エルスちゃんだって・・・」「違うの・・・あたしはちょっと成績が良かったからで、それに本当は・・・本当は・・・」と目に涙を沢山ためて、身体を震わせていた【エルス】。と泣き出しそうになる【エルス】を肩を優しく抱き、身体を温かく抱きしめた【アリカ】。そして「星の奏でるものがたり」を歌うのだった。これは泣いてしまうと思います。私も心がアツくなりました。【エルス】は、他にやりたい事があるのかもしれないし、学園でも無理をしているかもしれない。確かに【エルス】を見ているとどこか寂しげな感じがずっとしていた、何かみんなに遠慮している印象も受けましたね。でも、【エルス】はきっとこの学園で何か先の道を見つけると思います。何事にも一生懸命な【エルス】ですから、そうでなければ足にちまめを作ってまで頑張るはずがないです。暗雲たちこめる海岸線を行く2人。【アリカ】は【エルス】の荷物も担いでいる。頼りにしていた「方位磁石」まで壊れていて進む方向を失う2人。そこで【エルス】が顔をまっ赤にして倒れてしまう。「あっ・・・エルスちゃん!エルスちゃん!エル・・・あっ・・・」額に手をやり凄い熱がある事が分かり、リタイヤの為に「マーカー」のボタンを押すが・・・「えっ!・・・なんで」と2人とも「マーカー」が壊れていた。そして、雨が容赦なく2人に降って来る。雨宿りをする事に「やっぱり、壊れているんだ・・・」【エルス】が苦しそうに、息を荒くしている姿を見て【アリカ】は「エルスちゃん・・・待ってて助けを呼んで来るから!」と決意した顔で雨の中を走り出すのだった。遭難した2人を【ナツキ】たちも心配している。【マシロ】も「わらわはあやつの心配などしておらぬ。あんな・・・アリカ・・・」と発する言葉と想う心の違いの表現も【マシロ】が心配している感じがよく出ていた。【ナギ】の「遭難だけなら良いんだけどねぇ~」の言葉が的中する事になります。【アリカ】が断崖絶壁を登って行くと、人を発見し「すみません!あの・・・」と声をかけて近寄るが、既に息絶えていた。【アリカ】がしりもちをついて、言葉が出ない所へ「アスワド」の一人【ルーメン】が現れる最悪な状況が展開される。鞭のようにしなる剣で【アリカ】を攻撃する【ルーメン】。【アリカ】は避けるしかなかった。【ルーメン】が「あら?あなたガルデローべの生徒?」と言われて、「そうよ!友達がヘビに噛まれて大変なの!助けて欲しいの!」と襲って来ている相手に言ってしまう【アリカ】。それだけ切羽詰っていたと感じます。【アリカ】は【ルーメン】の攻撃により、崖側に追い詰められられて、攻撃を受け崖から海へ落ちてしまう。【エルス】の事を思い出しながら・・・。
 私は、この極限状況でお互いの「弱さ」「優しさ」を見せ合い、感じ合った【アリカ】と【エルス】。2人には絶対にこの試験をパスして欲しいです。そして乗り切った時、2人は更なる「友情」と「絆」が生まれ強くなると思います。

問題提起コミック『15の夜~名のなき少年達の叫び~』第2話・最終話 

2005年12月02日 11時31分57秒 | アニメ・漫画書籍
 少年マガジンで連載された。問題提起コミック『15の夜~名のなき少年達の叫び~』が先日、最終話を向えました。私としては、第2話と最終話を読んでから更新しようと思っていた、内容をよく咀嚼してから書いたほうが良いと感じてもおりましたので、若干ですが書き込みが遅れました事をお詫び致します。
 それでは、第2話を見て行きたいと思います。まだこの段階では主人公【矢沢 悠(仮名)】は仮の親となった【藤巻】を信じておりません。ここでは【藤巻】よりも「大人」自体を信用していないと考えた方が自然だと思います。朝の慌しい一コマ【いぶき】は花屋へ、【浩平】は大工の仕事へと2人の姿を見ながら【ユウ】は朝の風景を感じて「ふじまきホーム」の朝を感じ取る事ができるシーンです。そして、マンガ本編では【ユウ】は音楽CDを万引きします。「わざわざ働かなくたって、欲しい物はカンタンに手に入ると・・・」
そのCDを【藤巻】に見つけられて、【ユウ】は「親父だって何も言わなかったし、それに・・・大人のほうがもっと―ずっと悪いことしてるじゃないか!!」と言います。すると【藤巻】は【ユウ】の手を強引に引っ張って、万引きしたお店に一緒に行って謝ります。その帰り道【ユウ】は怒られると怯えていると【藤巻】は「そうだな・・・悪いのはユウ君じゃないな」と言うのだった。また万引きしたら一緒に謝りに行くからなと続けた。【藤巻】は「ただ叱るだけでは、ユウの万引きは止まらない・・・本人が心から万引きをやめたいと思うまでは・・・」と考えていた。ここから【藤巻】と【ユウ】の2週間になる2人の戦いが続いた。確かに、今の大人たちは過保護か、ただ激怒するかのどちらしかない様に感じております。なぜ?万引き行為にはしるのか?を真剣に考えていないと思う。【ユウ】は「悪いのは、ユウ君じゃないな」の言葉の意味を考えていた。すると【藤巻】は語りだす「イノセンス=純粋・無邪気」いう言葉があると「子供は好きでこの世に生まれてきたわけじゃない!・・・子どもは親も生活する環境も自分で撰ぶことができない―全く受身の存在で・・・もしも悪い心ができてしまったとしたら、それは育てた大人の責任が大きい」と、続けて「子どもは大事に育てられるべきなんだ・・・親が大事に育てられないなら誰かが代わりにやらなくてはいけない」と【ユウ】は「こんな大人がいるんだ!!」と思っていた。基本的に【藤巻】は「性善説」を取っている事も付加えて置きたい。マンガ内では「ふじまきホーム」の他の子供たちの境遇にもスポットがあてられております。【一郎】は生まれてすぐに親に捨てられた事。【いぶき】【浩平】にもあまり触れて欲しくない理由がある事も作品内では表現されている。【いぶき】と【浩平】の理由が垣間見えるのは最終話にて若干ですが分かります。【いぶき】と【浩平】の提案で【藤巻】と【美代子】の結婚記念日を祝う会が企画されます。【ユウ】は【藤巻】へのプレゼントをする事になります。偶然に【藤巻】の使用している「髭剃り」が壊れたのを目撃した【ユウ】。みんなの期待に答えたいと出した結果が量販店での万引きだった・・・しかし【ユウ】は【藤巻】の謝る姿が浮び出来なかった・・・そして、【ユウ】は自分の「チョロQ」をプレゼントするのだった。【藤巻】から「ありがとう・・・心のこもったプレゼントをありがとう」と言う。【ユウ】の心の中に【藤巻】という大切な存在が生まれた瞬間でもあった、【藤巻】の心からの愛情も同時に描かれている。2人の間に「強い絆」も芽生えていた。【ユウ】は「自動車整備工場」の仕事にチャレンジする事になります。
 最終話では「自動車整備工場」での【ユウ】の15歳で働く姿が描かれている。働く事への大変さ、何度も起すミスなど【藤巻】からの励ましがなかったら【ユウ】は挫けていたと思います。そして初めての給与が支給されます。【ユウ】はこの大金を何に使うのでしょうか?【ユウ】はまず「ふじまきホーム」に3万円を入れます。後は自立への為に貯金となる所ですが・・・多くの子ども達はだいたい1~2年でのホームでの生活を経験して一人暮らしを始めるそうです。もちろん、お金がたまり、自立できると本人と【藤巻】との考えが前提ではありますが。この場面での表現される現実・・・【浩平】が父親を刺した事、【いぶき】も父親にされた行為を思い出し、自分を責めて怯えだし震えます。暴力行為を受けた子どものリアルな描きがこのシーンでは鮮明に表現されている。普段あんなに明るい【いぶき】ちゃんの怯え様が印象に残っております。明るさは心の裏返しだと感じております。しかし【いぶき】ちゃんは負けていないと思います。彼女も必死に闘っていると感じられた。【ユウ】は2人の過去に絶句します。【藤巻】は「君たちは全く悪くない・・・君たちは十二分に親に傷つけられてきた、もう親から傷つけられるのはやめようじゃないか・・・親を「見切る」時がきたんだよ」と語る。しかし「見切る」とは絶縁とは違う、親がどんな大人かきちんと見つめ、親に傷つけられない距離を保つということと説明する。どんな子どももいつかは親を「見切り」自立しなかればならないとも続けた。その言葉が【ユウ】を動かした。自分の父親に母親を居場所を聞き出そうとあの自宅へ行く事にする。この場面では、母親からの5年前に届いた手紙を見て、母親に会う事を決意し、この手紙に記載された住所へ向うのだった。そして母親の居る街、知る現実が【ユウ】を待っていた。その5年の時の残酷な事も・・・母親には再会できたが新たな家族ができていた。家族に呼ばれて困惑する【ユウ】の母。その母に【ユウ】は優しく語り掛ける「母さん、オレ働きはじめたんだ。だから大丈夫だよ・・・母さんも元気でね―さよなら」と言うのだった。この母と【ユウ】の会話シーンは心がアツくなりました(泣)。帰りの電車内では【ユウ】は孤独感に襲われます。気持ちは理解できる母親と暮らそうとしたら、そこにはもう【ユウ】の居場所は無くて、帰る場所も無くてと感じる事が・・・。しかし、今の【ユウ】には【藤巻】が居る。本当の家族よりも強い絆で結ばれた【ニコさん】が一緒に居るからこの状況も乗りきれる。帰って来た【ユウ】に【藤巻】が「ユウ君・・・おかえり」と駅前に居た。必死に捜して待っていた事が推測された。その【藤巻】の気持ちを感じ取り、大泣きをする【ユウ】。今は泣きたいと思う。泣いて成長する事もある。「ふじまきホーム」に帰るとみんなが笑顔で待っていた。そして【ユウ】は「母さんには母さんの人生があって、オレにはオレの道がある」と言い、「見切る」事を意味を感じ取って成長した【ユウ】の姿がそこにはあった。きっと、先には挫折をして、つまずく事もあると思うが、その時には「ふじまきホーム」での経験が活かされるだろうし、この「ふじまきホーム」はいつでも受け入れてくれると思う。なぜなら「ここはみんなの家だから・・・」と「オレはひとりじゃない」と・・・決して明けない夜はないのだから・・・【ユウ】が自分の居場所を見つけたのだった。そして【ユウ】は走り始める。今の状況を受け入れ走り出す。自分の足で走り出す。「矢沢 悠はここにいる!!」と・・・。まだまだ【ユウ】に取っては序章にすぎないのだから。

舞-乙HiME ツヴァイ(仮) コメントのみ更新中!

2005年12月01日 20時21分55秒 | アニメエキスプレス
 今月も残す所、一月となりました。そうなると聞えてくるのが来年の新作アニメの情報だと思います。それと今月は29日~30日、東京ビックサイトにてコミックマーケット69も開催されて、各社のアニメ関連ブースでもプロモ活動が激化すると思います。そこで、私が来年に絶対!観たいアニメ作品を紹介したいと思います。2006年の期待作は『ああっ女神さまっ 第2期シリーズ』『あまえないでよっ!!喝!!』『錬金3級 まじかる?ぽか~ん』『ひぐらしのなく頃に』。次点でのアニメ作品は『パピオンローゼ NewSeason』『REC(レック)』『砂沙美-魔法少女クラブ-』ですね。
 
 その中でも筆頭アニメ作品は『ああっ女神さまっ 第2期シリーズ』だと思います。いまだに【ベルダンディー】【ウルド】【スクルド】の女神3姉妹は健在をアピールしております。来年の春に再臨致します。私は【スクルド】が居てくれればそれだけで良いので期待しております(笑)。それと第2期では女神【ペイオース】の登場する可能性が高いです。このあたりもチェックして欲しいです。冬コミでは第2期シリーズのPVを公開する予定もあります。そして今月の23日はOVA『ああっ女神さまっ SPECIAL』が発売されます。内容は、24話のその後を描いたものになっております。子供の姿になってしまった【ウルド】と大人の姿になってしまった【スクルド】の物語が収録されています。2人のまた違った魅力が満載な作品になると思います。
 次に『あまえないでよっ!!喝!!』ですね。私はこの作品かなり好きなんですよね。「ギャグの悪ノリ」と「ほどよいお色気」などの表現が全然、嫌味ではなく楽しく観る事ができる所に好感を持てます。今回は今までのメンバーに加えて【上野 一希(かずさの かずき)】なる女の子が登場して来ます。担当声優は【真田 アサミ】さんです。この【一希】ちゃんのセクシー攻撃に【里中 逸剛】の「煩悩」はどうなってしまうのか!そして【南部 千歳】との関係も進展するのか?と内容的にも見所が多いと思います。おいしいシーンがてんこ盛りの第2期シリーズに期待大です。
 まだほとんど不明のアニメ作品『錬金3級 まじかる?ぽか~ん』ですが、スタッフがかなりのメンバーです。監督はOVA『天地無用!魎皇鬼』の【八谷 賢一】氏、構成・脚本は『おねがい』シリーズの【井出 安軌】氏、キャラクターデザインは『G-onらいだーす』の【平田 雄三】氏などが参加します。もちろん、この作品も冬コミに参加します。内容は人間界にやって来た魔界のプリンセスたちのドタバタコメディー作品になりそうですね。色んな意味で期待しております。もちろん、ポロリもありって事で・・・(笑)。登場キャラは魔法使いのプリンセス【ゆうま】、人造人間のプリンセス【鉄子(あいこ)】、ヴァンパイアのプリンセス【パキラ】、オオカミ少女のプリンセス【りる】・・・女の子版の『怪物くん』を連想させますね。この作品も春から放映予定。【平田 雄三】氏なので女の子はメチャクチャ可愛いです。
 アニメ作品内でかなり注目は『ひぐらしのなく頃に』のアニメ化ですね。全26話の連続殺人サスペンス作品。何かワクワクして来ますね。監督は主に演出と絵コンテでの参加が多いですが、【今 千秋】氏『tactics』『BLEACH』『美鳥の日々』『最遊記RELOAD』『十二国記』などの力強い作品に参加しております。シリーズ構成は【川瀬 敏文】氏で『うえきの法則』を担当、アニメ作品でも監督としての参加もあります。そして、私が一番に注目するキャラクターデザインは【坂井 久太】氏ですね。『苺ましまろ』『ぴたテン』『機獣創生紀ゾイドジェネシス』では可愛いキャラクターを描いております。この作品は2006年放映予定になっております。