こどものじかん ２８時間目 先生のそばにいれば・・・私は黒くならずに済む。

　【りん】が体調不良にて学校を休む事に・・・。咳き込む【りん】に【レイジ】は【秋さん】を思い起こす・・・過去の悪夢と重なるのだった。【りん】の口にする。「黒くなる」とは・・・意味がまだ分からない。
　宇佐　美々。成績のみで評価される自分。褒められるのは、成績だけ・・・。勉強が1番でも楽しくなかった。幸せになるには・・・なれるのかな・・・。
　青木　大介。【黒ちゃん】の恋敵である。「逃げない」・・・生徒から目を離す教師ではない。苦手な相手だからこそ、全てを肯定してやれば良い！それで、少しは世界が変わるはずだからね。そこには、教師としての成長が見えた。
　【レイジ】は【りん】の身体に薬を塗る・・・その時だった。【りん】の身体の成長を知る・・・ふくらみ始めている。嬉しかった・・・成長し大人になった【りん】と結ばれる・・・一つになる。【レイジ】は【りん】の向こうに【秋さん】しか見ていないのか・・・【りん】と【秋さん】は違う存在なのに・・・見ていないの？今度こそ人並みになれるとは・・・。その行為が【りん】を【秋さん】を傷つける事をまだ知らない・・・。
　【美々】が【りん】を見舞う。【りん】は熱でうなされているらしい・・・「おっぱい・・・ほしい・・・」。【美々】は知る。【りん】の弱々しい姿を・・・いつもの【りん】がおっぱいが欲しくって目の前で泣いていた。まるで、赤ちゃんみたいに泣いていた。その弱さに身体を許す【美々】・・・あまり、歯を立てないで痛いから・・・。誰にも見せない弱さを知った。もう、私の前で、無理に笑わなくていいからね・・・。そんな【美々】の姿に【レイジ】は感じ取っていた。いつか、いつか必ずきみのことを理解して、愛してくれる人が現れる。だから、それまでがんばるんだよ・・・と【美々】を優しくなでてくれた。【レイジ】には分かる・・・それは、自分もそうだったから・・・。憎しみ、悲しみに負けないように・・・自分が負けてしまったから・・・黒くなってはいけないよ。【美々】は、その言葉に救われた・・・心が軽くなりました。【美々ちゃん】だって、いつか幸せになれるよ！きっとね！私も誰かを幸せにできるのかな・・・。【りん】が元気に登校して来ました。【美々】の忘れて行ったブラジャーを持ってね。やはり、友達って良いもんですね。【りん】も素直に「ありがとう　美々ちゃん」と言うのでした。