現代視覚文化研究会「げんしけん」

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舞-乙HiME 第18話「ホワイトアウト」

2006年02月12日 20時23分07秒 | アニメ・映像全般
 【マシロ】女王が、貧民層と接して気付く己の不甲斐なさ、【アオイ】の死が描かれる第18話のストーリーは「【ナギ】の働きによるアルタイの介入により、騒乱は収まるヴィントブルーム。しかし、治安維持を名目としたスラムの住民の追放がなされ、多数の難民がヴィント市から出て行くことになる。【アリカ】や【アオイ】たちとはぐれてしまった【マシロ】は、その一団にまぎれ、国をあとにする。慣れない徒歩による移動で疲労する【マシロ】を救ったのは、かつて【巧海頭】とともにスラムで会った少女【ミミ】だった。一方、爆発に巻き込まれた【ナツキ】は、【ナオ】の知り合いである情報屋【ヤマダ】に助けられていたが・・・丸焼きにされた蛇にヘタレぶりを発揮する(笑)。【マシロ】は、スラムの人々と【ミミ】と接して国政運営の難しさ、怒りの矛先に消えた【アオイ】との永遠の別れ・・・。これだけ【マシロ】自身が悔しい思いをした事ないと感じる。【マシロ】の【アリカ】への心の叫びは届くのか・・・」という展開が待っている。
 今回の見所は、【マシロ】の良き女王への気付きだと思います。貧民層の人々と共に行動する事により気付く己の未熟さです。アニメ劇中内で、徐々に【マシロ】は気付き始めます。どれだけ自分が無知だったかを・・・。そして理解する【巧海】に言われた言葉の本当の意味を・・・。【アリカ】との約束をした時には、本当の良き女王とは何なのか?はまだ分かっていなかったと思われる。笑顔で、書類にハンコを押す事が、国政につとめていると勘違いしていた。本当の国の姿を全然見ていなかった。結果的に【マシロ】のお城の改築、誕生日での増税などのわがままし放題が【アオイ】をも死なせてしまった形になり、【マシロ】のショックは計り知れない。もう一つは【アオイ】の死です。【マシロ】のわがままに、いつも笑顔で、無条件で接してくれた【アオイ】。貧民層の人々が、怒りの群集となり【アオイ】に迫ったシーンでは、【アオイ】は【マシロ】と目が合っていますが、決して【マシロ】の事を言わなかった。【アオイ】も【マシロ】には散々苦労させられたが・・・【マシロ】の事が好きだったと思う。だからこそ、その場を治める為に自ら崖に向って行った・・・。【マシロ】の為に死を選ぶ場面は心がアツくなりました。【アオイ】の【マシロ】の見る表情は本当に良かったし、【マシロ】が助けようと、みんなの前に出ようとしても膝と足が震えてしまってできない描きも良かった。【マシロ】の「人しての弱さ」もよく表現されていた。
 物語は、国外に焼け出された貧見層たち。帰る事すらも許されない難民化したスラム街の人々。そこへ【ナギ】に寝返った2人の兵士が近づく、どうやら【マシロ】の事を捜しているようだ。スラム人々の我慢の限界は越えていた。そのスラムの人々の何に【マシロ】はいた。【マシロ】は、この貧民層の人たちと接し、一緒に行動する事で、自分自身の愚かさを知る事になる。
 こちらも国外に脱出し、荒野で暖を取る【ナオ】と情報屋【ヤマダ】。今まで眠っていた【ナツキ】が起き出す。【ナツキ】は、ヴィント市、学園、【アリカ】たちの事を心配し、【ナオ】の襟を掴みながら聞くが、五柱となった【ナオ】も、この態度には「ムッ」と来たようだ「同格なんだから・・・・」と手を放すように促す。【ヤマダ】に蛇の丸焼きを出されて驚くが、【ナツキ】のオトメの大義の為に、嫌々ながらも食べる事にする。【ヤマダ】から聞かされる。今の状況。【ナギ】は「シュバルツ」からの解放した英雄扱い、【マシロ】の代行、軍部の掌握し、風華宮へ入り国の中枢さえも押さえる。貧民層を排除し残った民衆の結束を図る。学園も手におちた。【ナツキ】は【シズル】の心配をする。他の周辺諸国は静観の構えだと言う。
 その頃、エアリーズでは、母校のピンチと【ハルカ】が強行に行こうとする。その前に【ユキノ】の立ち塞がる。アルタイの行為は国際法に犯していない事、今、こちらが動けばエアリーズが侵略行為になる事を言うが、【ハルカ】は聞く耳を持っていない。そんな【ハルカ】に【ユキノ】は強制的に【ハルカ】の頭に石を落として、気絶させて止めてしまう(笑)。
 朝になり【ナツキ】【ナオ】の前に【ミユ】が現れ、【アリカ】の居場所を聞いて来る。ローブを使えない2人は勝てる訳もない。再び同じ質問をしてくる【ミユ】。【アリカ】と【ニナ】が全力で衝突して戦った事、表舞台に出て来た『漆黒の金剛石』の事、まだ【マシロ】と【アリカ】が捕まっていない事、それだけしか分からないと話す。【ナツキ】は今回の一件、【ニナ】の事に関して、自分を責めていた。
 殆んど、軟禁状態の【セルゲイ】。食事も取ろうとせず、自分への悔しさで震えていた。そこへ【ニナ】がその部屋に入って来る。努めて明るくしようとする【ニナ】。【セルゲイ】を心配させまいと気を遣っていた。2人のギクシャクした感じがよく出ていた場面。しかし【ニナ】の今の気持ちを思うと痛々しいだろう。好意を抱く【セルゲイ】からの謝罪の言葉に傷付き、【ニナ】自身も自らを責めていたと思う。
 『ハルモニウム』を調べる「シュバルツ」と【スミス】。霊廟の封印も解けないらしい。やはり、『唄』と『紡ぎ人』と『護り人』が必要になる。【エルス】のお陰で2番まで歌詞も判明、残りは【マシロ】。【セルゲイ】が正しければ『紡ぎ手』は【アリカ】。
 難民になった人々とキャラバン隊を組み、エアリーズを目指す一行。【マシロ】もついて行くしかない状況。そこで聞えてくるのは【マシロ】に対する不満の声ばかり。自分好みの城にする事、【巧海】の言葉、しかし、まだ【マシロ】が女王のプライドを捨てる事ができないでいた。そして、【マシロ】に対する「偽者・・・」との言葉が聞こえてきて【マシロ】のトラウマが甦る。幼少期に言われた女官たちの言葉、【セルゲイ】が言っていた【アリカ】が本当の姫であるという趣旨の発言、その事などを思い出し、力なく倒れてしまう【マシロ】。誰も助けず、先を急ぐ人々たち。そんな中、あのスラム街の少女【ミミ】が話し掛けてくる。大切な水筒の水も分けてくれる、浴びるように飲んで咳き込む【マシロ】。
 夜になり、キャラバンの一息の休息を取っている。慣れない歩きをして、足に沢山の血豆を作り、もう一歩も動けそうにない【マシロ】。【ミミ】に手足がかなり綺麗と言われる。【マシロ】は、恐る恐る、自分の事【マシロ】女王の事を聞いてみる。「憎いかと・・・」と。【ミミ】から家庭の事情を聞かされ、その言葉一つ一つが【マシロ】の心に響くのだった。お腹が空いていた【マシロ】に【ミミ】が粗末な食べ物を持って来る。「わらわは、今まで・・・」と気付き始める。良き女王とは何なのか?という問いへの答えが見え始めていた。【ミミ】が持って来たのは、以前にスラム街で出され、【ミコト】にあげてしまった食事だった。今の【マシロ】ならば口に運べる。「うまい・・・なぁ・・いや・・・うまい・・・こんなに食べ物がうまいと思ったのは・・・うまれて・・・はじめてじゃ・ぁ・・」と【ミミ】の前でも泣いてしまうのであった。
 すると、テントの外が何かで騒いでいる様子。【マシロ】に仕えている女官が捕まったと叫んでいた。その声に【マシロ】は驚き向う。そこで崖に突き飛ばされていたのは【アオイ】だった。【マシロ】女王に対する怒り、憎悪が一気に噴出し、難民たちに強硬な態度を取らせてしまう。【マシロ】は、この状況に膝が震えてしまう。【マシロ】は自分の女王に対しての怒りの声を聞く。【アオイ】は【マシロ】女王の変わりに責められていた。【ミミ】も怒りの態度を示す。追い詰められた【アオイ】にたいまつの火を近づけ【マシロ】の居場所を聞いてくる。選択の余地がない【アオイ】。【マシロ】も助けに行こうと前に出ようとするが・・・膝が震え、足が震え、前に進めなかった。そんな時、【アオイ】と【マシロ】が目が合う。【マシロ】は泣いていた・・・。自分に不甲斐なく、情けなく泣いていた。【アオイ】との様々な思い出が甦る。
 【アオイ】は、首を左右に振ると「知りません!知っていても、絶対に言いません」と言うと、自ら崖の方へ・・・そして、消えて行った・・・。【アオイ】は泣いていたが・・・笑みをうかべていた。すごく優しい感じの表情で【マシロ】を見ていた気がする。【マシロ】は、その場に泣き崩れ、走り出す。
 一人、砂塵吹き荒れる砂漠を歩く【マシロ】。「もう・・・何も無い・・・わらわには、国も、友も、王の誇りすら・・・アリカ・・・」と心の中で呼んだ。
 その頃、【アリカ】は誰かに呼ばれた感じがしていた。そして、【ミコト】と一緒に水を汲みに来ていた。【アリカ】たちはどこにいるのか?


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4 コメント

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アオイー! (二階堂財閥)
2006-02-16 00:41:30
個人的にアオイが好きなので今回の話は、感動ものでした。マシロをかばうために嘘をつきそのまま崖から落ちていくアオイが悲しかったです。アオイの気丈な振る舞いがとても素敵でしたし「知りません。知っていても絶対に教えません!」と言うセリフは感動ものでしたね。
コメント、ありがとうございます! (斑目 晴信)
2006-02-16 22:54:48
 二階堂財閥さん、本当にお世話になっております!



 やはり、死んでしまうというのは悲しいですね。

【エルス】の時も、【アオイ】の時も・・・。

この作品も終盤戦ですが、今後またこんな別れがある

のかもしれないです。覚悟して毎回、観たいです。

【アオイ】は、自ら死を選んだのですが、あれは

「忠誠心」何て言う安っぽいものではないと私は

考えております。共に過した【マシロ】に対する

何と言えば良いのでしょうか・・・。あの【アオイ】

の表情を見れば、忠誠心ではない事が理解できると思います。



 また、宜しくお願い致します。
Unknown (ラムダ)
2006-02-18 15:49:24
この回は本当に良かったですね。

いや、マシロにとっては最悪なのですが~。。

でも、マシロはきっといい女王になりますよね?

でないと・・・悲しいよ、この話。



最近、急展開してでとても楽しみなアニメになりました。前作の急展開はあまり好きでなかったけど(^^;



ではでは。
コメント、多々ありがとうございます! (斑目 晴信)
2006-02-21 00:52:30
 ラムダさん、コメントありがとうございます。

そうですね。きっと【マシロ】女王は良き陛下に

なると思うし、ならないといけないですね。

まだ、偽者か、などは関係ないと思います。

ヴィントの国民は、良き国政、政治をしてくれる人を

求めている。【マシロ】がそれらをうまくこなせば、

評価もされ、時期に消えるだろう。偽者の噂も・・・



 今まで、少し中弛みだったと思います。この急展開

でかなり面白くなって来たのは事実ですね。

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