現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ぱにぽにだっしゅ! 第二拾四話 「死して屍拾う者なし」

2005年12月13日 00時59分49秒 | アニメ・映像全般
 第二拾四話の内容は「桃月三年の春、江戸の民衆は苦しんでいた。若干十歳で勘定奉行に登用された【宮本べきえもん(ベッキー)】が、どんな理由だろうと一回泣くごとに100円を納めるべし、という理不尽な『はうはう税』を定めたのだ。そんな悪政を聞きつけて、奉行を懲らしめようと、あちこちから正義の味方が江戸の町に集まって・・・。えっ!子連れ狼?水戸黄門?ねずみ小僧?遠山の金さん?・・・最後は仕置き人ならぬ「ぱにぽ人」って何!」とのお気楽で、娯楽なアニメ作品に仕上がっております。本当に面白い放映回だと思います。OP手前の「はうはう」を使用した歴史の年表、数々の日本で有名な時代劇の正義の味方、アニメ劇中の所々に出て来た「浦島ベッキー」の漫画など、ただインスパイアしただけでなく『ぱにぽに』作品らしさも見事に表現しています。
 まずは【アホ毛の姫子】の登場から物語は進んで行きます。【姫子】が町中を走っていると「着ぐるみ屋」の【来栖 柚子】と会い、挨拶を交わします。【来栖】「今日のおすすめは何ですか?」との問いに「今日のおすすめは、カニーっ!」と答える【姫子】。そのカニの内部には「カニかま」が入っていた(笑)。 「美味しくて涙出ちゃうよ~」と続けると【来栖】は「涙を流すと税金を取られる」と言う。その矢先に「町娘」の【宮田 晶】がお約束でつまづいてコケてしまう。すると、そこへ【ズーラ】と【ヤンキー】の2人のはうはう役人が現れて『はうはう税』を徴収される現場を見る【姫子】と【来栖】。「あんなの絶対おかしいですよ」【来栖】は言った。【姫子】も「ムムムム・・・」と厳しい表情で見る事しかできなかった。その頃【べきえもん】は【柏木姉妹】の接待を受けていた。【優奈】は【べきえもん】を持ち上げて機嫌を取っていた。逆に【優麻】の方は「悪どい税金考えるし~」と機嫌を損ねる事ばかり言っていたが、【優奈】にケーキを食べさせて貰って上機嫌の【べきえもん】(銀紙ごと食べているが・・・。)この場面では【優麻】の「お口にチャック」の仕草が可愛いですね。すると傍らにいる「三味線屋」の【一条】と【メソウサ】に目が行きます。このシーンでも【一条さん】の不思議ワールドが炸裂していました。【メソウサ】に対して「ボーっとしてはいけません。世の中は動いています」と言い出し、「三味線、持ってるだけじゃなくて弾けよ~」と言われ「高いですよ」と「4万ペセタ」と「157クルザード」と言った貨幣価値を越えた発言、口マネで三味線を弾き、しかも「べんべんべべべん、ぷん」と言った後に「糸が切れました」と糸が切れる細かい演出まであります。その劇中には、時代劇の正義の味方「子連れ狼」の【秋山 乙女】と【白鳥 鈴音】がやって来ていた。ちなみに【鈴音】が「大五郎」の方です。【鈴音】は胸の谷間が着物からはみ出して色気全開だし、乳母車に身体が入っていない状態だった。2人のやり取りも面白かった。鼻歌を歌いながら乳母車に乗る【鈴音】と、今にもキレそうになりながら乳母車を押す【乙女】。普通は立場的には逆だと思うのですが・・・これが『ぱにぽに』なのだ。しかも、乳母車からミサイルまで発射され、民家を破壊し、豚の群れと逃げて、地球を高速で回ってしまうとは・・・。ここで、中華料理店に舞台が移り、【蒼の6号】【草場のくるみ】【火力の玲】の3人が出て来ます。ここでも『はうはう税』の話題で3人で話をしていると・・・。そこには、越後のちりめん問屋ご一行様が居た。「水戸黄門」は【犬神 つるぎ】、【べホイミ】と【メディア】が「助さん」と「格さん」で、【ジジイ】先生が「うっかり八兵衛」といったご一行がこのお店で食事を取っていた。そこで【玲】が「そいやぁ、聞いた噂なんだが、全国の正義の味方が『はうはう税』を撤廃させるべく江戸へ集まってきてるらしいぞ」言う。すると【くるみ】が「正義の味方?へぇ~例えば?」を質問すると【玲】が「例えば・・・水戸黄門とか」と核心をつく返答をすると吹き出し、動揺する「水戸のちりめん問屋の一行」だった。たまたま食べた麻婆豆腐のあまりの辛さに【犬神 つるぎ】(ご隠居)がつい泣いてしまった。そして再び現れる【ズーラ】と【ヤンキー】。【べホイミ】「出たな!はうはう役人!」と【メディア】「無謀な税金は許しませんよ~」とはうはう役人との対決があります・・・コッサクダンスと餅つきをしていた(笑)。それでも、対決姿勢を崩さない役人2人に【メディア】「えぇ~い!みなさん静まってくださ~い!あなたがた、このお方をどなたと心得ているんですか!」と【玲】「おっ・・・出るぞ」と期待するが、【べホイミ】「え~い!控えおろう!この紋所が目に入らぬ…ってあれ?・・・ない・・・】と印籠を探す事に。【メディア】「えっ・・・私は持っていませんよ~」と「水戸黄門」らしからぬ展開になります。その印籠は【ジジイ】先生が質に入れてしまっていた為に、あっ気なくお縄となってしまった4人。町を黒焦げにして、なんとか逃げ切った【乙女】と【鈴音】は貧乏長屋前で「町娘」の【南条 操】と「病気の父」【ウパ子】との会話。【南条】「はぁ・・・本当は三ッ星シェフの季節フランス料理フルコースでもご馳走して差し上げたいのですけれどこんな暮らしではそんなささやかな夢も叶いませんわ・・・」と貧乏を越えた話し声を耳にして涙を流す【乙女】。そこに「はうはう役人」の2人と時代劇の正義の味方との対決が再び描かれる。なぜか?関係ないはずの【南条】も一緒にお縄になってしまう。その一部始終を見ていたのが「でこ整体」を営む【念仏の都】だった。「このままじゃ・・・終わらねぇな・・・」と呟く。
 『新必殺ぱにぽ人』・・・天才無用。。。「のさばる悪い子なんとする、親の裁きは待ってはおれぬ、テレビの正義もあてにはならぬ、闇に裁いてぱにぽにる・・・南無阿弥陀仏・・・」このナレーションが必殺シリーズの雰囲気をかもし出していて好きですね。そんなある夜、御用提灯の群れから逃げ回る「ネズミ小僧」【芹沢】の姿があった。探し回る「同心」【早乙女】から、得意の変装(ねずみ男)でうまく逃げ遂せた。妖怪ポスト、目玉おやじ、とりあえず笑ってしまった。どこからともなく「ねずみ小僧」を呼ぶ声が聞えて来た。振り返ると、そこには牢屋に囚われた「桜吹雪の金さん」【五十嵐】が居た。他の正義の味方のみんなも囚われていた。【五十嵐】先生から「頼まれて欲しいと・・・ぱにぽ人へ・・・私達の、江戸の恨みを晴らし貰う為に・・・」と。【都】は仕事引き受けの競りで「50円」で落札する。その後、料理屋『天然記念物』に集まる「ぱにぽ人」の面々。【玲】「50円は、ないんじゃないか~」【くるみ】「う~ん、大安・・・」【6号】「大安売りオブジイヤーです~」【都】「ぬあ~うるさい!今回は他のチームに渡したくなかったのよ」と言う。 【べきえもん】のアッカンベーの絵の貼り紙に【玲】の投げたかんざしが【べきえもん】の絵に刺さる。「御勘定奉行 宮本べきえもん・・・」。【ちび6号さん】「相当な天才らしいですよ」【くるみ】「天才・・・」【玲】「天才だか何だか知らないけど、やることがエグすぎるよ」【玲】の背後で口をパクパクしている【くるみ】が居る(笑)。【姫子】「ちびっ子お奉行さん、可愛いと思ったのになあ~」と言っていると「情報屋」の【綿貫 響】が竹馬に乗って料理屋の2階に来るが目立ってしょうがないと思うのは私だけだろうか?(笑)その情報屋【響】から聴かされた町の惨状が報告される。拾った絵本「みにくいアヒルの子」を読み泣いて徴収される【来栖】、「浪人」の【桃瀬 修】はてんこ盛りのワサビを完食し辛さのあまり泣いて徴収、お酒にほろ酔いの【ネコ神様】にはタライを落として泣いた所で徴収するといった事を聴いた「ぱにぽ人」たち。【くるみ】「え・・・」【姫子】「え~、それって反則だよ~」【響】「でしょ!ひどいってもんよ!」【くるみ】「どう・・・」「どっ・・・」【6号さん】「どうやら金を取る為には、手段を選ばなくなって来たみたいですね」【くるみ】「あたしにもしゃべらせてよ~」と泣きながら倒れ込む。【都】「どうする?」【玲】「よし、今夜だ・・・」と一同がうなずくと物音が・・・それは【一条妹】だった。まさか、一休さんかな(笑)。大将の差し入れを持って来たが・・・掛かっている手ぬぐいを取ると「大将」の【オオサンショウウオ】だった。【玲】「よし、折角だから頂こう」と包丁を構えていた。
 満月の晩、桜の花びらが舞い散る中を歩く【玲】。「月刊Gファンタジー」を寝そべって読む【べきえもん】油断している。ここから、逆光のスポットライトを浴び夜道を歩き、BGMも変わり、必殺シリーズの真骨頂が表現されていて凄くカッコ良い演出がされている。アニメ劇中では【都】、【一条さん】、モヤイ像の前では【6号さん】と【姫子】と一人一人と合流し【べきえもん】の所へ向うのだった。しかし、一人だけ忘れられている者が・・・それは【くるみ】。しかも「ハチ公」の前で待っているし・・・。今回は【メソウサ】以上に痛々しいキャラクターになっていたかもしれないですね。あの傾き倒れるハチ公がそれを物語っていた(笑)。「ぱにぽ人」が迫るさなか【べきえもん】はテレビゲームをしていた。ゲームオーバーしてトイレに立って、城内の廊下を歩いていると【姫子】「準備はいいかなぁ~」(マホスラッガーが首に)【6号さん】「はい」(アメリカンクラッカーが足を捉える)とお互いの飛び道具でしとめにかかるが【メソウサ】だった。トイレに隠れていた【べきえもん】は「天才をなめんなよ~」と庭を走っていた。2番手に【一条さん】の三味線の糸吊るしが炸裂するが・・・またも【メソウサ】だった。今度は床の下を逃げる【べきえもん】、対するは指を鳴らし床の上で待っていた【都】の頭突きが床を破壊しレントゲンの頭部も粉砕したが、【メソウサ】だった。逃げ切った【べきえもん】を最後に待っていたのが、屋根の上に居た【玲】「往生際が悪い子だよ・・・」【べきえもん】「うるさい!何かしたら大声上げるぞ・・・」【玲】「上げなよ・・・好きなだけ」このセリフの言い回しは気持ちがこもっていた。カッコ良くてゾクゾクしましたね。「お奉行だぞ!天才だぞ!」「それは聞き飽きたよ・・・お前さんにも、税金を払って貰おうか・・・南無阿弥陀仏・・・」と手の平を【べきえもん】に見せると「目」が現れて「うわぁ~はぁうはぁうはぁう」と泣いて成敗した。そこで【一条さん】が「それではみなさーん、よーっ」と「よよよい よよよい よよよいよい」とみんなでやって、【姫子】が「めでタイガー」と言い、【6号さん】が「あっ!一人忘れてる」と【くるみ】を思い出すが・・・その時【くるみ】は「ハチ公」像の隣で一人で黄昏ていた「ららる~」。
 エンディングの【レベッカ 宮本】が歌った「雪月花」の背景の夕陽が良かったし、縦書きのテロップ表示もイイ感じですね。懐かしい時代劇を思い出しましたよ。最後のC組のみんなで温泉に入るシーンでは、【姫子】「一条さーん、背中流してあげる~」と近づくと【一条さん】の背中に「押スナキケン」ボタンが・・・もちろん、【姫子】なので押しますよね(笑)。。。 スクエニビル爆破、崩壊してしまった・・・。さすがは『ぱにぽに』だなと感心してしまった(笑)。


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4 コメント

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トラックバックどうもありがとうございます! (jiro)
2005-12-15 00:29:53
はじめまして、どうもトラックバックありがとうございます。jiroというものです。



ホント今回も”ぱにぽに節”が炸裂していてよかったです!この作品が後2話で終わると思うと涙が止まりません。



私も一条さんの妹が一休さんになってでてきたところは思わずふきました。一条姉妹は何をやらせても強い”ジョーカー”となっていますね。



後はやはり”スクエニビル”の崩壊です。飼い主の手をあんなに大々的に噛むとは製作者の面々は猛者です!



僭越ながら私からもトラックバックさせていただきます。

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コメント、ありがとうございます! (斑目 晴信)
2005-12-15 22:35:47
 jiroさん、こちらこそ初めましてです。

私、こそTB、ありがとうございます。

 そうですね。『ぱにぽに』もラスト2回ですね。

2005年が暮れて行く感じがします。

今回の江戸ネタは有りがちな流れではありますが、

本当に面白かったですよね。

そうなんですよ。一条姉妹・・・人を越えた魅力!

三味線屋の男髪もなかなか似合っていたと思います。

まだまだ、観たいアニメではありますね。

「スクエニ」のビル破壊・・・やりますね。
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はじめまして。 ()
2005-12-16 01:53:58
トラックバックありがとうございました。

かなり詳しく解説されていますね・・・

こりゃ見逃しても助かりそうですw
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コメント、ありがとうございます! (斑目 晴信)
2005-12-16 09:22:38
 いえいえ、こちらこそ、TBありがとうございます。

そんな事はないですよ。『ぱにぽに』に限らず

アニメ作品が好きなので、熱がついつい入って

しまうだけです。

また、宜しくお願い致します!
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