冬休み明けの３学期。【風早】とは席替えで席が離れてしまった【爽子】だった。少し距離を感じていた・・・。そして、やって来るバレンタインデー。こわくてチョコを【風早】に渡せない【爽子】がいた。クラスメイトとは馴染んでいるのに・・・。
【爽子】はみんなに手作りのチョコを用意する。気がつくと【風早】のチョコだけがナッツの量やハート柄の飾りが多くなっていた。今度こそは、ちゃんと渡したいと思う【爽子】なのだ。実際、なかなか渡せない。【風早】は他の女子生徒からチョコを渡されている・・・。気にするのは「血糖値」だった。そんな所を心配する【爽子】。実に彼女らしいけどね。ごく自然に、普通にあげるだけなのに、、、意識しすぎてしまう。それでも【風早】が一番に欲しいのは【爽子】からのチョコなのに・・・。みんなは【爽子】のチョコを食べているに、、、自分だけ貰っていない。そんな【風早】は「義理」は貰うけど「本気」は貰わない。【爽子】の【風早】に対する気持ちは本物なのだ、、、でも、躊躇してしまう。
放課後。時間がどんどん過ぎて行く・・・。まだ渡せていない。そんな【風早】は【ピン】と一緒に職員室へ。【爽子】も学校に残って、、、【あやね】が色々気をつかってくれるのが嬉しい。やっと【ピン】から解放された【風早】にチョコを渡そうとすると、、、【くるみ】が現れた。またもチャンスが・・・。【くるみ】からの最初で最後のチョコだった。本命チョコは貰わない。【くるみ】はすでに【風早】にふられた。付き合う？お礼？下心？ある？そんな【くるみ】からのちょっと意地悪な事を言って駆けて行く。【風早】は【爽子】からのチョコを期待していたのに・・・。義理ではない。もっと、、、もっと、、、【風早】と、、、本気すぎて渡せなかったチョコだった。切ない！