現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ちょこっとSister 『アイドルの憂鬱』

2006年11月17日 00時09分02秒 | アニメ・映像全般
 『ちょこっとSister』第19話を観させて頂きました。夜。テレビから流れるBGMを聞きながら、台所で踊りながら家事をこなす【ちょこ】。【はるま】がテレビの番組を変えてします。【ちょこ】は少々怒り気味だが、テレビには、新人アイドル【小田原 絵里子】(以下、オダエリ)が「ねこにゃんダンス」を披露する歌番組なので【ちょこ】の機嫌も直ります。その番組の司会者から矢継ぎ早の質問に戸惑う【オダエリ】。そこには、アイドルの理想像がある。夢を与えるアイドルのお仕事。それこそ【オダエリ】が抱える苦悩だった。
 寝古田銀座の商店街。ほぼ同時刻に店頭でテレビを観ている女性。サングラス。帽子。コート。【オダエリ】本人。やはり、変装しても分かる人には分かる。人気のあるアイドルなのだ。今の彼女には「ねこにゃん」に対して抵抗感がある。仕事を辞めようとしていた。道を見失いかけていた。
 翌日。いつもの朝の番組。【ちょこ】の近所の幼稚園での収録だが【オダエリ】本人はいなくなってしまう。【ちょこ】と【はるま】は朝食中。【ちょこ】は「ねこにゃんダンス」がない事に気づく。お昼になり【ちょこ】は【千歳】の部屋で一緒に食事を取る事にする。【真琴】もおります。話題は今朝の番組の事。【真琴】は、売れ始めのアイドルは仕事への責任感が薄いとなかなか厳しい。【ちょこ】は何と言われても【オダエリ】の事を心配していた。憧れの存在だからこそ心配する。【千歳】は【真琴】に「最近、太って来た」とだまされてセクシーポーズをさせられていた。【真琴】のセクハラは日常的ですね(笑)。
 中華そば屋。【オダエリ】がお店から出て来る。「ねこにゃんダンス」をもうやらないと彼女は心で思っていた。アイドルを辞める。自販機でタバコを買う。そこで耳に入る母と幼稚園児の今朝の事に関する会話。【オダエリ】は悩んでいた。その頃、公園では【ちょこ】と【ゆりぴょん】がいた。テレホンカード。先日送ったビデオのお返しは残念賞。【ちょこ】は、テレホンカードで電車に乗れると思っているようだ(笑)。貰ったテレホンカードを見ながら【ゆりぴょん】も残念そうです。【ゆりぴょん】がヒラヒラと手に持っていたテレホンカードが飛んでしまった。そこに【オダエリ】が歩いて来た。彼女の足元に飛んでしまう。拾って驚く【オダエリ】。【ちょこ】でも分かる本人。【オダエリ】は何とかごまかそうとする。追いかけられている。人が殺された所を見た。顔を見られたなど。どこかで聞いた事がある。もちろん【ちょこ】は信じます。でも【ゆりぴょん】には通用しません。すると『あっ!ハレンチパンチ!』と指して逃げる。さすがの【ゆりぴょん】もその方向を見てしまう。【ちょこ】は「ハレンチパンチ」は知らないようです。
 夕方。河川敷に寝転ぶ【オダエリ】の姿がある。やっと息を整え、タバコに手をのばす。ライターの火を見つめるだけ・・・。そこに【真琴】がそのタバコを取り吸い出す。【真琴】はその目の前の女性が【オダエリ】だと分かっていた。もしも、タバコを吸っている姿をマスコミが知る事になれば、アイドル生命を失いかねないだろう。【オダエリ】は憶えていない。夏のイベントで一緒に仕事をした憧れの人が目の前にいる事を・・・【音神亜里沙】。缶ビールを一気に飲み干し、灰皿代わりにし【オダエリ】に話しかける。今朝の番組を飛ばした事を言う。しかし【オダエリ】には、他にやりたい仕事があるようだ。それは【音神亜里沙】みたいなカッコイイ仕事がしたい。今の仕事なんかどうでも良いと言う。【真琴】のお気に入りのこの場所で、表情は下を向いたままの【オダエリ】。そんな彼女を【真琴】は「つばき荘」の自室につれて来る。きたなくて、物が散乱する部屋。【真琴】のもてなしはビール。冷蔵庫を整理していると【オダエリ】は部屋で見つける【音神亜里沙】のお宝ものファースト写真集。驚く【オダエリ】。押入れには何冊かあるとの事。業界向けのCD-ROM。シリアルナンバー入りテレカ。【オダエリ】は【音神亜里沙】にかなり詳しいようだ。憧れの存在。だが、その彼女の本当の、等身大の姿は知らない。
 【オダエリ】は数々のお宝を手にしながら『私、本当はこんな風になりたかったのよね』と言う。【真琴】は質問する『そんな風になって、どうしたかったの?』。『色んな服を着て、ファッションショーに出たり、写真集を出したり、CD出したり・・・』と夢を語る【オダエリ】。【真琴】は『それだけ・・・』と言う。本当にそれだけ・・・なのだ。誰も【音神亜里沙】にはなれないし【オダエリ】にもなれない・・・。
 【真琴】は【音神亜里沙】がどうしてモデルになろうとしたのを話し出す。その時の【真琴】の表情は何とも言えず、寂しそうだったのは気のせいだろうか?幼き思い出。母子家庭。いつも一人ぼっち。遊び相手は着せ替えのお人形さん。そのお人形さんをヒロインにして、色んな夢や物語を描いていた。大きくなって色々な服が着たいなぁ・・・幸せな暮しがしたいなぁ・・・。それが始まり。その純粋な想いが始まり。もちろん【真琴】だって悩んでいる。だが、今は昔の自分と一緒の境遇にいる寂しい子どもたちに、少しでも楽しい想いをさせて上げたい。もちろん、昔の自分にだってそうである。あくまでも【音神亜里沙】ではない【真琴】の言葉なのだ。お互いの間に流れる無言の時、すると【真琴】が『いいものを見せて上げる』と言う。
 ビデオ。テレビには「ねこにゃん」を踊る女の子の姿。【ちょこ】である。【オダエリ】もすでに公園で会っていたので知っている。【オダエリ】も【音神亜里沙】に憧れたように【ちょこ】も【小田原 絵里子】に憧れている。画面の中で一生懸命に踊る【ちょこ】の姿は【オダエリ】にどう映ったのだろうか?
 夕飯の支度をしている【ちょこ】。するとドアをノックする音がする。開けると目の前に【オダエリ】がいた。落選した【ちょこ】に夢を与える為にここに来た。彼女はアイドルの輝きを取り戻していた。【ちょこ】の所に特別出張してくれた。初めは【ちょこ】も感動で言葉が出なかった。けれど、【オダエリ】も【ちょこ】も一緒に「ねこにゃんダンス」を踊ると自然と笑顔にになれた。2人は凄く楽しそうだった。もちろん、その日の絵日記は【オダエリ】と踊った事が描かれていた。
 翌朝は、満面の笑みの【オダエリ】が幼稚園に来ていた。【ちょこ】が毎朝、楽しみにしている番組が始まります。【ちょこ】も凄く嬉しそう。【オダエリ】はちゃんと【ちょこ】との約束を守る。その時【真琴】はまだ寝ている時間でした。