現代視覚文化研究会「げんしけん」

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ぱにぽにだっしゅ! 第拾四話  「石を抱いて淵に入る」

2005年10月04日 18時27分32秒 | アニメ・映像全般
  今回の物語は「桃月学園の学食が、シェフ出張のためお休みになった。お弁当を食べ損ねた【レベッカ 宮本】(以下、ベッキー)は、生徒から弁当をわけてもらうことに。そこで、次の日からのお弁当をA組の【桃瀬 修】に作らせることを思いつき…。」といった感じに展開して行きます。やはり、今作で押えて観ていたのが【橘 玲】の【ベッキー】に対する厳しくも優しさを感じる態度の描きに注目して観ていました。アニメ劇中では【玲】の【ベッキー】に対する様々に気を遣い・見守るシーンと心情面の描きが多かったと思います。前半では【ベッキー】のお姉さんが作ったお弁当(素のブロッコリー(B)とレモン(L)とターキー(T))に撃沈して、C組のみんなにお弁当を分けて貰うシーンで【玲】の中華弁当を見て、【ベッキー】が【玲】に明日のお弁当を頼もうとしたら、【玲】「自分の事は、自分で何とかしろ」と言って断ったり、【桃瀬 修】にお弁当係を任命して大喜びする【ベッキー】の姿を見て【玲】が「やれやれ、困った天才だ」と呆れ、昼食の仕込みをしている【桃瀬 修】の手伝いをしない【ベッキー】に対しては【玲】が「ベッキーは手伝わないのか?」と言って、「え?なんで?」の返答に【玲】が言葉にならないため息をついたり、後半になると【桃瀬 修】が「天気が良くて、勉強している場合ではない」と言っている所に、【玲】が来て「その気持ちに素直になってはどうだ?」と早退させる。そして、お昼になって【ベッキー】が【桃瀬 修】が居なくなり困って【玲】に助けを求めるが「やだ、断る」「とにかく、お断りだ」と言うだけ、C組のみんなに言われも拒否をする【玲】。その冷たい態度に【ベッキー】は突然、走り出した。心配し追いかけようとする【片桐 姫子】に「ほっとけ」と言う【玲】とその【ベッキー】の走って行く姿を見ている【玲】の表情も印象的なシーン。そして【ベッキー】は自分で料理をする事を決意して、いざやってみるが・・・悪戦苦闘する。野菜を切ろうとして包丁を放り投げたり、玉ねぎの皮むきで涙し、フライパンで出火したり、炊飯ジャーを開けたらパチパチと火花が出たり、作ったスープでお腹を満たそうと食べたら口から泡をふいて倒れたりして、【ベッキー】は料理を勉強してなかった事を後悔していた。荒らされた厨房と食材、泣く【メソウサ】と下を向いている【オオサンショウウオ】。もう見ていられない状態になり、影から見ていたC組のみんなが心配していると【玲】が立ち上がった。【ベッキー】は、諦めて「もう、これで良いや」とトマトを食べようとするが、そのトマトを取り上げた【玲】が言った「昼飯は、トマトか?」すると【ベッキー】は「うっうるさい!私は、トマトが・・・好きなんだ!トマトがあれば幸せなんだ!返せー」と意地を張る。【玲】は「どけ」と厨房に向い「だまって見てろ」そして「その代わり、中華だぞ。肉持って来い」言うと【ベッキー】が「なんだよ。やってくれるなら、最初からやってくれれば良いじゃないかー」とふてくされるが、それに対する【玲】は「それじゃ意味がないだろう・・・努力もせずに最初から人に頼るからこういう事になる」「玲・・・」「ほら、早く肉を用意しろ」「すまん・・・」「わかれば、よろしい」と2人の会話シーンは続きます。この場面で好きなのが、厨房に向って料理する後ろ姿の【玲】と【ベッキー】が【玲】の横顔を見ている所が、お互いの心情面を描いていると感じています。その【玲】の言いたい事を理解し、意地を張るのを止めて【ベッキー】が「ふん、先生に向ってエラそうに」と可愛く言うシーンもお気に入りです。そこに、C組のみんなも手伝いに入り、みんなで一つの事をやる楽しさも表現しているが、やはりこの作品がただの良い話で終わる訳もなく、【一条さん】の持って来た「軍用調理器」の波動砲並みの火力「瞬間燃焼」で、食堂は破壊され、昼食は出来たがみんな黒こげ状態に・・・ラストの背景は「最後の晩餐」の絵画を思わせる演出が良かったし、【玲】の「無事だった事を神に感謝して・・・」そして、食べる前に昼休みの終了のチャイム、天に召される【メソウサ】などが面白くて笑えました。