ポケットの中で映画を温めて

今までに観た昔の映画を振り返ったり、最近の映画の感想も。欲張って本や音楽、その他も。

『カメラを止めるな!』を観て

2018年08月20日 | 日本映画
盆も過ぎて、気持ちのうえで余裕も出来てきたので、『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督、2017年)を観てきた。

人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。
リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。
その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき・・・
(YaHoo!映画より)

ゾンビのサバイバル映画。
手持ちカメラによるワンショット、37分の短編映画。
その、俳優がいかにも大根ぽい低予算なインディーズ作品を、我々観客は観せられる。
それでも、音楽による盛り上がらせが巧みなためか、シロートぽいなと思いながらも十分楽しめる。

映画は、一か月前に遡る。
テレビの再現VTRの監督をしている日暮隆之に、TVプロデューサーの古沢がやってきて、ゾンビもの専門チャンネルを作ると言う。
その第一回放送で、ゾンビ映画の撮影クルーが本物のゾンビに襲われるというドラマを作るという話に、日暮も了承する。
昼の1時から30分間、生中継による「ONE CUT OF THE DEAD」。

この映画は、その俳優たちと一体となっている制作側のスタッフの裏側を、ドンドンあからさまに見せていく。
そこが無茶苦茶面白い。
成る程なと感心しながら、大声で笑ってしまう。
しかしよく考えてみると、緻密な構成にたった上でのユーモアであることがわかる。
その構成は、作品そのものがゾンビ映画を作る内容、その作品を作る裏方の全容、
そして、それらをひっくるめて作品にしている実際の目に見えないスタッフというように三重構造を形成。
そのうえで、そうか、ゾンビ映画中でのシロートぽさも計算の上でか、と納得する。

久し振りに、万人受けしながら、それでもって、これは傑作であると堂々と言える作品に出会って、多いに満足した。
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