ミッドナイトヴァージン Production Note

WEBノベル『ミッドナイトヴァージン』の本条靖竹のブログです。

『うみねこのなく頃に』第一話とりあえず感想!

2008年04月27日 00時56分55秒 | Weblog
たとえば、こんな質問をされたとして。
「ミッドナイトヴァージンを書く上で、意識している作家や影響を受けている作品はありますか?」

「数限りない先輩たちの作品を愛していますが、今は特にありません。僕は自分の作品を作るだけです」

……なんて、本当は格好いいことを言いたいんですよ。

この人さえ、いなければあぁぁぁ!
僕は僕の作品のことだけ、考えていれば良かったのに……!

それが竜騎士07さんです。
憎い憎い、自分からは決して出てこない世界が憎い。
ほんとにみっともなくてカッコ悪いけれど、もう意識しまくり。ファンで夢中なんですよ。

偉大な映画監督やアニメ監督や小説家や漫画家とは違う意味で。
同時代を創作に費やす者として。同人というジャンルでノベルゲームを作る者として。
彼を避けて通るのは嘘でしょう!と思うのです。

思えば『ひぐらしのなく頃に』を初めてプレイしたのは……。
「ミッドナイトヴァージン」のアイディアの原型をまとめる執筆合宿をしよう!と、同じく学術論文の執筆を控えていた友人と千葉勝浦の民宿に泊まった時のことだった。二泊三日で、たぶん「目明し編」が出ていた頃だと。

唖然とした。どう唖然としたかは、また今度。
すっかりMVどころではなくなり、ゲーム旅行になってしまい、「祟殺し編」までぶっ続けでプレイし、そのせいでMVの執筆が遅れた。
自分にとって竜騎士さんとはそういう人なのです。

彼の第二作、『うみねこのなく頃に』の第一話をプレイしました。休みながらやったのでプレイ日数は3日くらいかな。

最初は、妙に普通のミステリー然としているのに驚いた。
変なキャラクターもそんなにいないし、孤島の洋館で連続殺人か。退屈だな、とすら思った。
しかし! 最初の殺人が起こる直前から!
ぐにゃりと歪む現実感。慄然とする音楽。露呈する「悪趣味」。
キタキタキタァァァ!
うぎゃあぁぁぁ! 逃げてえぇぇぇ!!!!

……………………失礼しました。コホン。
もう、それから夢中ですよ。
最後のお茶会にいたるまで、彼の仕掛けたトリックと約束破りに翻弄され、残酷な悪趣味に肝を冷やし、深夜の寝室がたまらなく怖くなっておしっこちびりそうになり、どんな知識も経験も無駄に終わる徒労感にさいなまれるのです。

ちなみに、私には犯人やトリックはさっぱりわからないです。ヒントすら与えられていないので推理不可能なんじゃないかと思います。
でもそのわからなさが。悪趣味が。ちゃぶ台返しが。
時折のぞく拙さとうまさが。完成と未完成が。超アイディアが。
たまらなく愛おしくて、残酷で、エンターティメントの流れを変えるほどの何かが、そこにあるのです。
「ひぐらし」ほど奇形的で狂った作品ではないかもしれないけど、やはり僕は竜騎士07さんを避けて通る事はできないな、と再確認したのです。

さて、第二話をやるか。ちなみに、夏妃様は俺の嫁ですからね!

#近況。MV関連作業は着々粛々と進行しております。ゲームばっかりやってるわけじゃないですヨ!
ちょっとどういうスケジュールになるかわからないけど、きっとみんながびっくりするリスタートと結末になりますヨ。

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2 コメント

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私もうみねこ好きです~ (あひる)
2008-05-02 15:32:25
おおっ、靖竹さんもうみねこをやっていたとは!

夏妃様凛々しいですよね!ぜひぜひ、犯人ではない方向で…。

ミッドナイトヴァージンの再開を待ちわびています!
うみねこほど残酷な事にはならないでほしいのですがw
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Unknown (靖竹)
2008-05-04 21:26:21
>うみねこほど残酷な事にはならないでほしいのですが

そうっすね(^_^;)
まぁ、どうでしょ…。あれほどでは、ないかな。

ひぐらしで開発された章ごとのループ形式はすごい発明ですね。同じキャラを何度でも殺せますから。
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