なんとかなるもんだよZUYAさん! ( Hey, ZUYA. You Can Do It! ) 

『なんてこったいZUYAさん!!』をVersion Up.“崖っぷちブルーズマン”ZUYA(ずうや)の悲喜交々を綴る。

恋よりも鯉かな~ その壱

2023年04月17日 | 

お久しぶりですZUYAさんです

ちょっとまだモヤモヤしておりますが、この稚拙なブログを楽しみにされている方々が多くいらっしゃるようなので、休息中に出掛けた旅の話を綴りますね

 

          

 

牛に引かれて善光寺参り

昔、とある所に信心のうすい老婆がいて、川で晒していた布を牛が角に引っかけて走り出しました。それを老婆がひたすら追いかけて行くと善光寺の境内にまで辿り着き...

と言った話が、この諺の由来のようですね。意味としては“たまたま起きたことがきっかけとなって導かれ、思いがけない縁が結ばれること”。またこの話は信濃四大伝説の一つ「布引伝説」として語り伝えられているようです

 

小諸市・釈尊寺にて

 

先月計画していたものの、天気予報に振り回されて直前で断念した1泊2日の旅。暫くは連休は取れそうにないので、“日帰りの旅”に短縮して行ってきましたよ。何処かで観たこの写真の風景を、どうしてもこの目で観てみたかったのです

 

2023年4月10日月曜日。家を6時前に出発して、上野から午前6時34分発の金沢行きの新幹線に乗り込みました。平日の一番列車ですから、まぁ余裕で座れるだろうと珍しく自由席で。始発駅は一つ前の東京駅ですが、乗車率はせいぜい30%ぐらいだったので問題なく席を確保し、ご覧の通り“朝の宴”を始めました。でも今回はなるべく節約しようと、お弁当もビールも小さいサイズで~

 

おにぎり弁当500円也

 

 

朝から手にはビール、車窓には富士山と素敵な旅の始まりに浸っていると、列車は大宮駅に到着。ここでまさかのお客がわんさかと乗り込んで来て、全席が埋まることに...

ええ~、せっかくのんびりしていたのに...いったいこのままの状態で、何処まで行くんだろうと心配していたら次の停車駅の高崎でほとんど降りてしまい、再び閑散とする車内...“新幹線通勤”されている方って案外多いのですね~

 

 

 

さてZUYAさんが降り立ったのは軽井沢駅。この駅に来るのは一昨年の夏以来。あの時はハーフパンツにサンダルと言う“出で立ち”でしたが、今回は上下デニム・ファッションに身を包み、ちょっとだけ洒落乙なリュックを背負ってみました~ 

乗り換え時間は10分ほどなので、ささっと駅前で写真を撮って次に乗車する「しなの鉄道」のホームへ。東京などの大都市では、“マスクは自己判断”との政府がお達しが出るやいなや外す人が急激に増えましたけど、この小諸に向かうローカルな列車の中では、マスクをしないZUYAさんのような存在は限りなく少数派...周りの視線に負けて着用しました(いやイケメンだから見ていたのかも...) 

 

 

 

 

小諸駅に着いたのは午前8時過ぎ。さて今回の旅の第一目的は冒頭に書いた伝説がある「布引観音(釈尊寺)」に訪れること。ところがこの小諸と言う街は路線バスがないのです。ですから駅から6キロほどのところにある布引観音へは(鉄道で来た場合は)タクシーに乗るか、レンタサイクルと言うアクセス方法が一般的なようです。が、ZUYAさんが選んだのは「徒歩」。ええ遥々観音さまに会いに来たのですから、楽な道程を選んではいけません~

 

 

まだまだ桜が綺麗な市内を善光寺に通じる「北国街道」に沿って歩いて行きます。古い建物がわりと多く、歩いていても全く飽きが来ません。布引観音には駅のある市中心部の高台から下って行くことになるのですが、遠くに北アルプスが見えた時はちょっぴり感動しましたよ~

 

 

 

あの橋を渡ってさらに進むのです~

 

 

 

新幹線が南に隣接する佐久市を通るルートを選んだことにより、申し訳ないが完全に時代に乗り遅れた感のある小諸の町。でもZUYAさん的には大好物です、この雰囲気はね。鳥たちの鳴き声を応援歌にしながら懸命に歩き、1時間ほどで布引観音参道駐車場に辿り着きました。うっかり飲み物を用意することを忘れていて、駐車場にはトイレがあるだけで自販機もありません

 

この崖の中腹に観音堂があるのです

 

まだまだ綺麗な桜~

 

善光寺穴

 

こうなったら水なんかいらねぇと意気込んで参道に入りました。最低でもスニーカーは必要な山道ですね。所要時間は20分と言われていますが、ZUYAさんの足だと15分ぐらいかと。布引観音(釈尊寺)までは平坦な道はほぼ無くひたすら登り。途中「善光寺穴」(善光寺までつながっていると言う伝説があり、善光寺で火災があった時にこの穴から煙が出たとか)と言った興味深い見どころもありましたよ 

 

参道より

 

遠くに見えるのは浅間山です

 

 

釈尊寺に到着して、先ずは観音堂の写真を撮ることに。ところが太陽光線が...う~ん午後の方が撮影には向いているようで、なかなか上手く撮れません。潔く諦めて観音堂に行ってお参り。高さ20mほどの支柱に支えられる観音堂は、完全なる木造であることが足から伝わる振動でわかりました

観音さまにしっかりご挨拶をして下山する途中、ひと月に数回来ると言う80代の男女3人組と遭遇しました。ZUYAさんが上から信じられないくらいサクサクと降りて来るので、驚いて話しかけてきたそうです。更にはZUYAさんが駅から歩いて来て、今からまた駅の方へ戻るのだと言うと更に驚かれていました

※興味を持たれて行かれる方のために。必ず事前に飲料水を準備されることをお勧めします

 

 

次の第2の目的地である佐久へ向かうために乗る予定の列車は、小諸駅を12時04分発車します。まだ2時間ほどあり往路にかかった時間を考えれば、ゆっくり歩いても十分に余裕があります。千曲川と浅間山を眺めながらトコトコと歩くのは実に“贅沢な気持ち”になります~

15分ほど歩いたところで、ようやく自動販売機を見つけて道端に座り一息つきました。よくよく考えて見たら新幹線の中でビールを飲んで以来の水分補給です

15分ほど休んで再び歩き始めました。ZUYAさんは同一行程を単純往復するのは、あまり好みません。途中かなり判読しにくい「立て看板」を見つけて別ルートで市街地に戻れることがわかったので、そちらの道を進むことに。遠くには北アルプスが見える素敵な小道でした~

 

 

 

 

やっぱりZUYAさんは都会で生活することに限界を感じているのかもしれません。ついこないだ栃木県佐野市を訪れたばかりなのに、間髪入れずにまた野山が広がる風景を求めて遥々長野まで...

でも本当は“カナダに戻りたい”のだと思います。思い出の中にしか生きられないZUYAさん...

 

上の写真を撮り終えた時に、突如カメラの液晶画面に「コマNO.の上限です」と言う今まで見たことのない表示が出て、シャッターが切れなくなりました。何度か電池や電源を入れ直しても、その表示が消えず...まさかのカメラのトラブル発生です。幸い山の中とかではなかったので直ぐにスマホで調べてみると、FUJIFILM社のカメラ特有の現象のようで、

「SDカードを取り出して画像をバックアップした上で、PCでフォーマット(リセット)しなさい」

と...

え?

この一面、田畑の何所にPCが?

 

他に方法を探ると、

「新しいSDカードを差しなさい」

と...

この田畑しかない場所で何処で買うの...ちなみに今日は小諸の駅に着いてから一度もコンビニを見ていない。とにかく駅の周辺まで戻るしかないと早歩きを始めました。写真が撮れない旅行なんて...今まで経験したことがありません。電池切れに関しては、いつも予備を携帯しているので大丈夫なのですが、流石にSDカードの予備は持っていないでしょう、普通は...

養蜂場があったり、まだまだ満開の桜の道があったり、昭和を感じさせる建物と見どころ(撮影チャンス)満載の道をひたすら駅に向かう。ZUYAさんのスマホのカメラではとても撮れない...何でこんな目に...

当初のプランでは駅まで戻ったら、駅側にある小諸で一番の観光名所「懐古園」でゆっくり桜を愛でながら列車の時間までのんびりするつもりだったのですが...

 

 

ちなみに駅までの道はずっと上りのため往路よりも時間がかかってしまい、駅に辿り着いたのは列車の出発時間の40分前。駅周辺を懸命に探しましたがコンビニはない...ググってみると駅から800mの所にあるようですが、往復していたら何も出来なくなってしまう

 

 

絶望という文字が見え始めた時に(観音さまの恩恵なのか)、目の前に小さなカメラ屋さんを見つけました。とにかく入ってみて店主にSDカードを扱っているか尋ねると、(ZUYAさんが使っているものよりは)一つランクは落ちるけれど置いてありました。が...

16GBで、2,980円...

うむむ...新幹線の指定席料金をケチり、タクシー代・レンタサイクル代をも節約した結果がこれか...でも買うしかないのです(家には予備のSDカードがあるのに...)。この先まだまだ撮りたい写真があるのですから。店主も事情を説明すると同情してくれたけど、値引きはしてくれませんでした~

SDカードを装着すると確かに記録する時間が若干かかるけれど、まぁ問題はありません。5分ほどで手短に駅周辺の写真を撮って予定通り12時4分発の小海線で、恋(鯉)焦がれる次なる目的地「佐久」へ向かいました~

 

 

「その弐」に続きます

To be continued...

 

Have A Good Day,Folks!