新型コロナウイルスの影響で、旅行をするという行為は、夢のまた夢になってしまった…。
せめて、過去の旅を振り返りつつ、いまは収束を祈るしかない…。
それにしても、この状況、どこで折り合いをつけていくべきなんだろう。
というわけで、スリランカ旅の続きを。
スリランカ入国から、コロンボ市内で荷物を預け、急ぐようにキャンディに来たのは、「エサラ・ペラヘラ」という祭りが行われているから。
Wikipediaによると…
ペラヘラは行列を意味する言葉で、祭り自体はスリランカ国内各地で行なわれているが、キャンディのエサラの月の新月から満月にかけての2週間で行なわれるエサラ・ペラヘラ祭は、中でも最大の規模である。
仏歯を納めた舎利容器を背に乗せた、装飾(電飾)されたゾウを先頭に、音楽隊やダンサーなどの群が街中を歩いてパレードするのがペラヘラの由来となっている。
ということで、どうやらスリランカ最大級の祭りっぽい。
かなりの長期間行われている祭りだが、旅行した時期はもう終盤にさしかかっており、ほかの街を観光してからだと、祭り最終日にギリギリ間に合うかどうかというスケジュールだった。
もちろん祭りの最大の山場は最終日であり、訪れる人出も最高潮に達するらしい。
もし宿がなかったら、移動手段が確保できなかったら、などと考えると、嫁さんを連れて移動する身としては、そんな事態は避けたかった。
祭りは見たいが人出はなるべく少ない時期ということで、入国したその日の夜に祭りを見ることに決め、大急ぎでキャンディへやってきた。
ホテルにチェックインして、のんびりしていたらもう夕方の気配が。
キャンディの中心にある湖。実は人造湖らしい。
湖畔にはショッピングモールがあった。
祭りが始まるのは夜からという情報を得たので、散歩がてら見学。
中には、VRゲームセンターも。
なんか、スリランカのくせに進んでるよね。
いや、日本が遅れているのか?
ゲームは1回200円程度だった。
寺院がきらびやかに飾られているが、祭りモードに入っているため、参拝はかなわなかった。
日が落ち始めると、町に警官の姿が多くなり始め、徐々にあらゆる道で交通規制がひかれるようになっていった。
道ゆく人も、どんどん増えていっている。
これは、早く場所取りをしなければいけないのではないか。
と、思っていたら、
もう歩道には大量のスリランカ人民が待機していた。
足の踏み場もないとは、まさにこのこと。
焦り始めて道を進んでいくと、男女別のセキュリティーチェックがあり、念入りに身体中を調べられた。
先般起こったテロを警戒しているため、異常なほどセキュリティが厳しい。
持っていたペットボトルの水も当然、没シュート。
そして、祭りが行われるであろう、交通規制がしかれたエリアの歩道は、見物客で埋め尽くされている。
これはもう自分たちが見るスペースがないのではないか。
ここまで来て、見れずに帰らなければいけないのではないか。
と最悪の状況も覚悟しかけたとき、
「ハロー」
とスリランカ人の兄ちゃんが声をかけてきた。
(つづく)
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