フィルムカメラからデジタルカメラに持ち替えて疑問に思うのが、手ぶれ限界シャッタースピードだ。
フィルムカメラでは上手い人で 「焦点距離分の一」 と。 つまり 50mmレンズなら 1/50 より速いシャッター速度となる 1/60、28mmレンズなら 1/28 より速い 1/30 以上で手ぶれしない (目立たない) 目安とされてきた。 当然だけど個人差があるけども。
で、先日、会社帰りの夜に試しに撮ってみた。 今までならバッグからカメラを出そうとも思わない暗いシーンだ。
Ricoh GR DIGITAL II
ISO1600でシャッター速度 1/10 である。
等倍で切り出すとこんな感じ。
「ぶれていない」 と言ってもいいのではないだろうか。 ちなみに、左手で通勤カバンを持ちながらなので右手だけの片手撮影だ。 等倍でぶれが目立たないなら、2Lくらいのプリントならもっと遅いシャッタースピードでも良さそうな。
GRDII のレンズはフィルムサイズ換算で28mmになるのだが、焦点距離自体は5.9mmである。
ということは、頑張れば手ぶれしないシャッター速度は 1/30 ではなく、1/6 を目安にすればいいということなのかしら。
だとすれば、手ぶれ補正機能が搭載されていないGRDIIでも、フィルムカメラと比べて4倍以上手ぶれし難いって事になる。
ISO感度 (実はこの表現に抵抗があるのだが、デジカメではゲインとして表記すべきだと思うが) を簡単に変更できることを思えば、手ぶれに対する耐性はフィルムカメラとは比べものなならないくらい強いと言えるのではないだろうか。
まぁこの辺りは数字としてスペックに載せるようなものではないから、自分のカメラを使い込んで自分なりに把握していくしかないんだろうけども。
手ぶれと言えばネットを周っていて見つけたのだけど、50mmF1.4の単焦点レンズを買ったはいいけど重いので手ぶれしてしまうし右手が疲れたというような内容の事を書いている人がいた。
これは、カメラを右手で持っちゃっているからですね。
カメラは左手で支えるものなのです。 左手でカメラの質量をしっかり全部受け止めて、右手は軽く添えるだけ。 そうすればカメラ・レンズの重さは逆に手ぶれを防ぐ武器になります。
感覚的には、例えば柔らかいスポンジを右手で持って、人差し指以外の指はスポンジを凹まさないようにしつつ人差し指だけ 「ジワッ」 とスポンジを凹ませる(シャッターを押す)ようなイメージ。
そのスポンジが重くなって豆腐のような物になったとすると、他は凹ませずに人差し指でだけ凹ませるなら、左の手のひらで重さを受け止めて右手は添えるだけで落とさない様にバランスを取る程度にするのが一番簡単なはず。
そんなイメージでカメラを持つのが良いと思います。 一眼レフに付いているようなグリップは持ち運び用を表向きにしたバッテリー格納スペースだと考えれば。
文章ばかり続けてしまったので写真を1枚。
Ricoh GR DIGITAL II
公衆電話を2つ並べて 「デュエット」 って発想は無かったな。
と思いつつググッてみたら、「デュエット フォン」 ってのは1台の電話機に2つの受話器が付いていて、電話先の相手も含めて3人で同時に話せるものを指すようだ。
そんなのがあったんだ。 本当にに受話器が2つあるのか今度中に入って確認してみたい。