野田政権は増税方針を柱とする社会保障・税の一体改革の原案を「素案のたたき台」という
「最初の入口」とでもいうような言葉で民主党議員を懐柔して、税制調査会決定を得ました。
総理は民主党を割らずに原案を決定出来たと自画自賛されているのでしょうが、この改革が
本当に国民に向けてのものなのか、退職時に60ヶ月分、年俸5年分を退職金として受け取る
ための国家公務員対策のものなのか、本当に分かって決められたのでしょうか。
テレビカメラを正面に見て歯切れの良い言葉で分かり易く話をする、さすが街頭演説だけで
国会議員になった方だと感心しますが、所詮言葉だけというのも透けて見えてきました。財務
官僚に洗脳された、自分自身の思いとか、信念の無い空虚な言葉は鳩山さんの「腹案」や
菅さんの異常な思い込みにも通じる迷惑なリーダーです。
財務官僚が現場の状況に精通して、将来の日本の方向性を冷静に考えているとは思えません。
現場の状況に疎い財務官僚に洗脳され、自分の言葉に縛られている総理大臣をどのように
目覚めさせるのか、大変困難な局面だと言わざるをえません。