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うつ病性障害のその他のカテゴリー

2022-07-12 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。

 

徳田:「その他のうつ病性障害」はさまざまなカテゴリー群を含んでいますが、基本的には大うつ病以外で抑うつ症状を呈する群が軽症うつ病です。

 

レジデント:かなりヘテロな病気ですね。

 

徳田:気分障害の患者さんは複雑なのです。

英語では、Depression not otherwise specified(Depression NOS)などとも呼ばれています。

 

レジデント:わかりました。

気分変調症はどうでしょうか。

 

徳田:気分変調症(dysthymia)は、慢性的な抑うつ気分が主体で、社会や家庭への不適応や罪責感、人や社会への怒り、社会からのひきこもり、興味の喪失、疲れやすさ、気力の減退、生産性の欠如です。

では、米国データですが、それぞれの有病率をみてみましょう。

 

表:うつ病とその周辺疾患の有病率

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

疾患 有病率(%)

大うつ病 Major depressive disorder 4.8-8.6 

気分変調症 Dysthymic disorder 2.1-3.7 

その他のうつ病性障害Depression NOS   4.4-5.4

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

レジデント:上記を合わせると7~12%になりますね。

それで約10%ということですね。

 

徳田:そうです。

ただし、日本のほうが気分障害患者は多いと思いますので、最低10%とみるべきでしょうね。

 

レジデント:コモンな問題にもかかわらず、診断されていないひとが多い、ということですね。

 

 

写真:お気に入りから、名護市の海岸です。

 

 

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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