Baradomo日誌

ジェンベの話、コラの話、サッカーの話やらよしなしごとを。

4カ国対抗戦

2007-08-06 | サッカーよろずごと
五輪代表チームがボツワナに敗れた。
選手曰く「中国戦は勝てば優勝、ボツワナ戦は終われば帰国というモチベーションの差があった」、あるいは「選手はいつも100%」。
反町監督曰く「この1年間はなんだったのか?ピッチに気持ちが降りていない選手がいた」。

これだけ選手間、あるいはスタッフと選手の間に意識の乖離があれば、勝てないだろう。
勝てないどころか、シュート打っても入らない。

中国戦の審判団が全て中国人だったり、ボツワナ戦でも岡崎のどう見てもラインを割ったシュートがノーゴールになったり、北朝鮮戦でも明らかに日本封じの判定が多く、選手は集中力をそがれ、何をすればいいのかわからない状態に陥ったことと思う。
また、本田や家長、水野など、これまで主力であった選手がいないということも、監督としては悩ましい問題だったはずだ。
しかし、これまで控えだった選手たちがこの状況に奮起し、これ幸いとばかりにアピール合戦に走り、バランスを崩して自滅した・・・のならば、それはある程度納得がいく展開だが、ボツワナ戦に限って見れば、代表ノーゴール街道をひた走るカレンを筆頭に、ファイトしたとは言いがたいのではないか?
むしろ、福元・青山・梅崎・安田・森島らのU20選手の方が生き生きとサッカーしていた。
チーム戦術を守りつつ、勝負すべきところは勝負していたように思う。
それは先日のU20W杯で苦杯をなめたその直後だけに、胸に期するものがあった、言い換えれば「温まった状態」のまま今大会に突入した、と見ることもできる。
しかしながら。
オランダでのU20W杯に出場した現五輪世代の選手たちが、チームとしても、個人としても、「ひ弱」だったことは、最終予選を前にして、とてつもないマイナスポイントであるとしか言いようがない。
このチームがアジアの決勝を戦った時、当時の大熊監督が平山&森本に加えて国見出身現早稲田の渡辺まで突っ込んで一歩も引かないパワープレイに打って出たにもかかわらず、結局得点できなかった、あの時のひ弱さ。
U20W杯初戦でオランダにズタボロにされてやっと火がついた覇気のなさ。
ベナンとオーストラリアに引き分け、勝利なしのまま予選リーグを突破するという離れ業を見せたものの、トーナメント1回戦ロスタイムにモロッコに打っちゃられた勝負弱さ。
当時から危惧されていたマイナスポイント全てが、この大会で再燃したかのようだ。
あの時、大熊監督は何人かの選手を軸に据え、「自分が鍛えた選手だから、伸びてもらわないと困る」と言い放ち、結果的にその選手たちと心中したような形で大会を去っている。
そのうちの何人かは、今回の反町五輪チームにおいても主軸となり、やはり当時と同じく「伸びていない」と酷評されている。
彼らを戦犯扱いするのは簡単だが、それでは何も解決しない。

例えばシドニー大会のチーム、あるいはアトランタ大会のチームを思い出せば、現五輪代表、そしてA代表の弱点は至極簡単なこと。
それは粘りであり、勝負にかける執念であり、そしてなによりふてぶてしさ。

「求む!勝負師」

JFAは、今後、これをキャッチコピーにして欲しいね。