アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ハツユカズラ

2020年09月18日 | うちの庭では

定家葛の変種で、歌人藤原定家が愛した式子内親王を忘れられず、死後死後生まれ変わって彼女の墓に絡みついたと言う伝説が能になっています。そんな内容の歌を、定家が実際に謳ったのかもしれません。五色葛の別名もあり、栽培種となっています。有毒植物で、花にジャスミン風の芳香があります。花言葉は「素敵になって」です。

菅義偉内閣が発足しました。パフォーマンス好きで馬鹿殿的な安倍晋三と異なり、生真面目で実直な実務型人物に見えます。無派閥ながら、官房長職の安定的な手腕が際立っていました。夫人も賢妻賢母型で、こんな女性を連れ添い連れ添い選んだ菅義偉首相の人柄がうかがえます。内閣人事も実務者揃いの顔ぶれです。実力不足で珍問答や失言で辞職に追い込まれる「田舎のおっさん」続出の安倍内閣のようなことにはならないようです。近年、希に見る素敵な内閣に思えます。

菅義偉は派閥に属さず、首相の座を狙うというような野心もなかったようです。手腕を認められ官房長官となり、そつなく職務をこなした実績を買われ、党総裁、首相の座に担がれたのです。人財不在の中で、派閥力学で総裁・総理を決めれば、党内には恨み辛みが何時までも渦巻き、足の引っ張り合いが始まりそうです。そこで、無派閥で業績がある管義偉がすんなり指名されたわけです。首相になりたいとしゃしゃり出たわけではないのに、彼にすれば「漁夫の利」或いは「棚からぼた餅」を地で行ったと言うところです。

私が高齢者クラブの会長を務めているのも同じようないきさつです。その頃、2大「派閥」の大喧嘩の最中で、クラブは存亡の窮地にありました。そこに外部から「無派閥」の私が救いの神として突然現れたのです。スリランカでも同じような経験をしました。そこの日本人会は厳格な序列社会で、トップが大使館・JICAからなる外務省グループ、次が民間大企業関係者のグループ、中小企業や個人が第3グループとなっていました。ところが、農林水産省から国際研究機関に派遣されてきた私は、どの分類にも属さない正に無所属なのです。無色透明な私は、三つのグループの間を取り持つ役に便利に使われたのです。年末に行われるコロンボ版「紅白歌合戦」の司会に妻も狩り出され、平和裏に役を務めることが出来ました。

管義偉や私のような無所属は、親分の顔を伺う必要がなく、怨念や混乱を巻き起こすことなく、思い通りに振る舞えるのです。彼が善政を施せば、歴史の残る名宰相となるのではないかと期待します。ますます「素敵になって」欲しいものです。

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