アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

2019年03月11日 | うちの庭では

玄関先に植えてある梅がやっと開花しました。周囲と比べ1週間は遅れています。敷地の目の前に流れている桜川が筑波山からの寒風の通路になり、我が家の庭の冬の気温は町中より一段と低いのです。町中では越冬できる植物も、我が家では耐えられないのです。梅の花言葉は「約束を守る」です。

私が将来の自分の進路を考えていた高校生の時です。10数行の小さな新聞記事でしたが、日本人専門家が開発途上国で技術普及をし、農民から大変感謝され、現地政府から感謝状を贈呈されたという記事でした。何の変哲もない記事でしたが、妙に心に響いたのです。この時「世のため、人のため」に尽くしたいと目覚め、自分自身に約束し、この歳まで約束を守っているのです。

農林省入省当時は、行政職として宮仕えの身で、組織に縛られ自由な発想で行動できませんでした。公務員ですから「世のため、人のため」には違いないのでしょうが、特定の「先生」方の片棒担ぎの疑念に苛まされました。10年目に研究職に職種を変更し、開発途上国で技術開発協力に従事するようになってからは、組織の束縛から解放され、「世のため、人のため」の約束を存分に発揮できるようになりました。

気がつきました。「世のため、人のため」に行動していると、行動規範がはっきり定まり、迷いがなくなります。良識ある人々が周囲に集まり、信頼され、仲間が増えます。そして何より、毎日が楽しいのです。一時は子供の学資捻出のため、昼食抜きとか欠礼を余儀なくされるほど困窮した事がありましたが、「世のため、人のため」の理念のもとでは、一過性の苦行に過ぎませんでした。高校生時代の「約束を守る」は連綿として続き、、80歳のなる今日の幸せに結果しています。今はただ良い人生を送れたと改めて感謝しています。

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