県政のどまん中!   佐々木正行日記

公明党の神奈川県議会議員(相模原市中央区)が日々の活動を綴ります。

9月7~9日 環境農政常任委員会視察!

2011年09月15日 | 実績・政策

最初に農業生産法人 有限会社 神内ファーム21を視察しました。創業者の神内良一氏は、北海道の農業にとって、冬を克服し、夏を制することが重要な課題との理念のもと、北海道農業の改革、その一つの鍵が「農業の企業化」であると事業展開されました。地域・形態別の農業モデルをベースに食糧産業として生産から流通、加工、販売までを視野に経営的視点から見つめ直し、魅力ある地域産業として取り組んでいました。また、21世紀の農業企業化モデルの開発を目的として「財団法人北海道農業企業化研究所」、農業者育成の為の「夢現塾」をそれぞれ設立しています。大手消費者金融会社創業者で大成した方ですが農業開拓の夢を実現する為に会長引退後に私財を投じて事業展開した勇気と行動力に感動を覚えました。

 



次に、産業技術を用いた新しい農業を展開している(株)エア・ウォーター農園を視察しました。既存の産業ガスやケミカルなどを活用し野菜工場を運営しています。地域の農業者や販売ルートの大手食品メーカーと連携・融合して持続性のある農業分野の新しいビジネスモデルの確立を目指していました。


続いて、独立行政法人 水産総合研究センター北海道区水産研究所を視察しました。日本では、主要水産資源の減少や漁価の低迷に加え消費者の魚離れが進むなど、厳しい情勢が続いている現状を踏まえ同水産研究所では北海道を含む亜寒帯海域の高い水産力を守り、持続的な生産を可能にするため、関係機関と連携して研究開発に取り組んでいました。国際資源であるさけます類の河川生活期から沖合生活期を経て回帰・産卵に至る全生活史を対象とした研究開発及び個体群維持のためのふ化放流を実施し、サケの安定した来遊に向け、ふ化放流のリスク軽減と効率化、来遊数変動要因の解明と資源価値の高度化等に取り組み、また、野生魚とふ化放流魚の共存のための管理手法の開発に取り組んでいました。耳石に刻まれた年輪により、ふ化した国や魚年がわかることに驚きとともに研究開発の努力を感じました。


稚内に移動し「稚内メガソーラー発電所」を視察しました。平成18年から独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「大規模電力供給太陽光発電系統安定化等実証研究」の施設として整備され、平成23年3月18日を持って5年間の研究が終了しました。その後はNEDOから稚内市が無償譲渡を受け維持管理し、経済産業省から認定を受けた「稚内次世代エネルギーパーク構想」の中心施設とし、発電した電力を公共的に使用している。

移動中に風力発電施設の近くで撮影 


9月6日 メガソーラーと蓄電池事業所視察!

2011年09月12日 | 実績・政策

8月に運転を開始した浮島太陽光発電所を視察しました。かわさきエコ暮らし未来館メガソーラー展望スペースから全景を望み説明を受けました。川崎大規模太陽光発電所は、川崎市と東京電力(株)の共同事業で浮島と扇島の発電所合計最大出力2万kWのメガソーラーです。浮島太陽光発電所は太陽電池で発電した直流電力をパワーコンディショナで交流電力に変換し、変圧器で66kVに昇圧し電力系統から首都圏へ電力を供給しています。また、エリーパワー川崎事業所を訪問し、太陽光発電と蓄電池の併用構想や大型リチウムイオン電池の開発、地球環境問題の改善への取り組みなど説明を受けました。東日本大震災による電力不足で原子力発電の是非が問われている中で川崎臨海部に密集しついる発電施設では約560万kWの電力を発電しています。大半が工業用ですが単純に東京、神奈川、千葉、埼玉の一般家庭消費電力630万kWの9割に当たります。12月には同臨海部に新たにメガソーラーが運転開始すると750万kWを超える総発電量となります。将来に向け、安心安全で環境に配慮できる発送配蓄電の仕組みが必要と改めて感じました。


9月6日 動物実験中央研究所!

2011年09月12日 | 実績・政策

動物実験中央研究所は、1952年以来、川崎市宮前区野川で医学・医療分野の研究開発に貢献してきた歴史ある研究所です。その研究所がこの度、羽田空港の再拡張・国際化に合わせて川崎市の殿町地区に新たな研究拠点を誕生させました。野村達次所長は生命科学の最終ゴールは人間の生命機能の解明と病気の克服であると言われています。動物実験は、ヒトの疾患研究や薬の開発を研究するために使用されます。人間における臨床試験に入る前の実験(前臨床試験)に使用されるため、ヒトに近い霊長類が求められて来ました。免疫学の専門家は「動物実験として広く使用されているマウスやラットといったげっ歯類は、長期に渡って生命科学領域に多大な貢献をしてきました。ところが生物系統樹の上からも、またヒト指向性の病原体や治療等に対する各種生体反応からも、ヒトとはかけ離れているため、ときには適切なヒト疾患モデルとはなりません。この点を克服するため、マウスにヒト遺伝子を発現させたり、あるいはヒト細胞や組織を移植してヒト分子の生態内機能を検討する、いわゆるヒト化マウスが開発されてきました。さらに、遺伝、代謝および高次機能の面でもヒトとの距離が近い、霊長類の実験動物化という動きもあります。中でも新世界ザルに属するマーモセットは、実験動物としての高い資質を備えているため、世界中が注目しています。」と言っています。

動物実験中央研究所は、その免疫不全のマウス「NOGマウス」と「トランスジェニック・マーモセット」に焦点をあてて研究を重ね様々な疾患の治療の開発に役立つモデルを開発していました。そして、ついに2009年5月28日に遺伝子導入マーモセット(tgマーモセット)が作出を報告する論文が「Natur」に掲載され、しかもそのtgマーモセットの写真が表紙を飾るという快挙を成し遂げていました。動物実験中央研究所のマーモセット研究部では「霊長類であるマーモセットを用いて多くの病気に対するヒト疾患モデルが作製できるようになれば、医学研究は一変します。特に神経系・代謝系など、生理学的にも解剖学的にもヒチとマウスでは大きく異なるため、マウスでは疾患モデルが作製できずに、治療法を全く研究・開発できない病気に対しても治療法の開発研究が行えるとようになると期待できる」と言っています。特筆すべきは、動物実験中央研究所が国にも企業にも属せず設立・運営に至っていることです。日本が誇る動物実験中央研究所の努力は計り知れないと感じました。今後とも世界をリードする開発を期待しています。


9月6日 バイオマス発電所に団視察!

2011年09月11日 | 実績・政策

はじめに、川崎区扇町にある川崎バイオマス発電株式会社を訪問しました。建設廃材等の木質バイオマス燃料を利用した出力33,000kwの国内最大のバイオマス専焼発電所です。一般家庭約38,000世帯が1年間に使用する電力量に相当します。CO2フリー(カーボンニュートラル)の電力供給による地球温暖化防止と、厳しい環境規制を高いレベルでクリアした館児湯設備を有する都市型バイオマス発電所として大気環境の保全に努め資源リサイクルに貢献してる発電所でした。また、隣接するジャパンバイオエナジー株式会社では、木質廃材をチップ化し川崎バイオマス発電所に燃料供給するリサイクルシステムを構築しています。現在は、大豆・コーヒーかすを収集して水分を蒸発させて燃料として使用しており今後も様々な食品残留物の利用も検討しているとのことでした。今後、都市部での「サーマルリサイクル」のモデルとなる事業でした。

 

 

 

 

 


9月5日 9月度補正予算案説明会実施!

2011年09月07日 | 実績・政策

県庁で9月度補正予算案の説明を受けました。内容は東日本大震災の発生に伴う社会環境の変化や県民生活を取り巻く喫緊の課題などを踏まえて当初予算の本格的な肉付け予算として編成した。具体的には、共同住宅や中小企業の太陽光発電設備の導入に対する支援制度の創設等の新たなエネルギー対策、早急に取り組む必要がある身近な地震防災対策、自殺対策の充実、首都圏初のパトカーへのADE搭載等の保健医療福祉施策などの予算を計上した。中でも6月の本会議ど一般質問した県庁本庁舎新庁舎等のLED化については今回の9月度補正予算案で計上されており今回の定例会で予算案が通れば一般質問での提案が実現したことになります。