県政のどまん中!   佐々木正行日記

公明党の神奈川県議会議員(相模原市中央区)が日々の活動を綴ります。

9月6日 メガソーラーと蓄電池事業所視察!

2011年09月12日 | 実績・政策

8月に運転を開始した浮島太陽光発電所を視察しました。かわさきエコ暮らし未来館メガソーラー展望スペースから全景を望み説明を受けました。川崎大規模太陽光発電所は、川崎市と東京電力(株)の共同事業で浮島と扇島の発電所合計最大出力2万kWのメガソーラーです。浮島太陽光発電所は太陽電池で発電した直流電力をパワーコンディショナで交流電力に変換し、変圧器で66kVに昇圧し電力系統から首都圏へ電力を供給しています。また、エリーパワー川崎事業所を訪問し、太陽光発電と蓄電池の併用構想や大型リチウムイオン電池の開発、地球環境問題の改善への取り組みなど説明を受けました。東日本大震災による電力不足で原子力発電の是非が問われている中で川崎臨海部に密集しついる発電施設では約560万kWの電力を発電しています。大半が工業用ですが単純に東京、神奈川、千葉、埼玉の一般家庭消費電力630万kWの9割に当たります。12月には同臨海部に新たにメガソーラーが運転開始すると750万kWを超える総発電量となります。将来に向け、安心安全で環境に配慮できる発送配蓄電の仕組みが必要と改めて感じました。


9月6日 動物実験中央研究所!

2011年09月12日 | 実績・政策

動物実験中央研究所は、1952年以来、川崎市宮前区野川で医学・医療分野の研究開発に貢献してきた歴史ある研究所です。その研究所がこの度、羽田空港の再拡張・国際化に合わせて川崎市の殿町地区に新たな研究拠点を誕生させました。野村達次所長は生命科学の最終ゴールは人間の生命機能の解明と病気の克服であると言われています。動物実験は、ヒトの疾患研究や薬の開発を研究するために使用されます。人間における臨床試験に入る前の実験(前臨床試験)に使用されるため、ヒトに近い霊長類が求められて来ました。免疫学の専門家は「動物実験として広く使用されているマウスやラットといったげっ歯類は、長期に渡って生命科学領域に多大な貢献をしてきました。ところが生物系統樹の上からも、またヒト指向性の病原体や治療等に対する各種生体反応からも、ヒトとはかけ離れているため、ときには適切なヒト疾患モデルとはなりません。この点を克服するため、マウスにヒト遺伝子を発現させたり、あるいはヒト細胞や組織を移植してヒト分子の生態内機能を検討する、いわゆるヒト化マウスが開発されてきました。さらに、遺伝、代謝および高次機能の面でもヒトとの距離が近い、霊長類の実験動物化という動きもあります。中でも新世界ザルに属するマーモセットは、実験動物としての高い資質を備えているため、世界中が注目しています。」と言っています。

動物実験中央研究所は、その免疫不全のマウス「NOGマウス」と「トランスジェニック・マーモセット」に焦点をあてて研究を重ね様々な疾患の治療の開発に役立つモデルを開発していました。そして、ついに2009年5月28日に遺伝子導入マーモセット(tgマーモセット)が作出を報告する論文が「Natur」に掲載され、しかもそのtgマーモセットの写真が表紙を飾るという快挙を成し遂げていました。動物実験中央研究所のマーモセット研究部では「霊長類であるマーモセットを用いて多くの病気に対するヒト疾患モデルが作製できるようになれば、医学研究は一変します。特に神経系・代謝系など、生理学的にも解剖学的にもヒチとマウスでは大きく異なるため、マウスでは疾患モデルが作製できずに、治療法を全く研究・開発できない病気に対しても治療法の開発研究が行えるとようになると期待できる」と言っています。特筆すべきは、動物実験中央研究所が国にも企業にも属せず設立・運営に至っていることです。日本が誇る動物実験中央研究所の努力は計り知れないと感じました。今後とも世界をリードする開発を期待しています。